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「灰色の真珠」~曇っていても貴重である~


「灰色の真珠」私のモットーとしている言葉のひとつ。

ファンタジーのような現実。何と対峙するのか。「生きること。それは、誰かを愛することだ」と言ったのを聞いた。

ブラームスは61歳の時、75歳の誕生日を迎えるクララに曲を贈った。
私は「芸術家である貴方よりも人間である貴方」に、誕生日の祝いをしたいのです。

クララから「私たちは、なんと哀しい事でしょう。老いに対して貢物をしなくてはならないのです」
そして、この曲について クララは「曇っているが貴重である。寂しさがあるが 甘い雰囲気を持つ」と 評した。
ブラームスの作品は、若い時に演奏してもしっくりと来ない事がある。それは、ショパンのバラードを弾く時も同じです。
「貴方は恋をしましたか?」芸術には 語法や技法でなく 想像が大切なのです・・・

私たちは、経験しないと感じることができない鈍感もので愚かな存在です。
人の痛みについて経験しなくても、痛みをわかってあげられるようになりたい。

ブラームス「4つの小品」作品119より第1曲ロ短調
この曲が「灰色の真珠」・・・ 曇っているが貴重。甘く切ない。淡いが色がはっきりと出されている・・・

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119-1

F# D B G E C# A  循環する三度。ブラームスはこれをモットーとし 交響曲第1番の第4楽章 ピアノ協奏曲第2番第3楽章 など 多くの作品に投影している。