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「リラ・クラシック」2016.9.17(土)6:30【再】2016.9.18(日)8:00 ドヴォルザーク vol.8


リラ・クラシック」は、クラシック音楽でリラックスする60分。ネットラジオ(PC) http://csra.fm/asx/hasimoto.asx スマホ タブレットはアプリ(TuneIn Radio)。 設定 http://816.fm/?page_id=71

【曲予定】ユモレスク ピアノ協奏曲ト短調作品33 第1楽章 交響曲第9番「新世界から」第2楽章
交響曲第7番二短調作品70 第4楽章

ドヴォルザークは 美しいメロディーを次々と生みだす。例えば ピアノ協奏曲。あまり演奏されることはないが 第1楽章 8分頃 シンフォニックで感動するところがある。スラブ的な民族的なリズムに特徴があり、雰囲気が漂っている。

ドヴォルザークの博物館は プラハ新市街で トラムで行く。作曲につかったピアノがある。

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ドヴォルザークは、63歳で亡くなった時、国葬が営まれた。プラハ市内の「サルヴァトーレ教会」に安置され ヴィシェフラド墓地に安置された。他には スメタナ 画家 アルフォン・ミュシャ 指揮者 ラファエル・クーべリック 作家 カレル・チャペックが眠る。

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プラハは 「百塔の街」 中世の建造物が多く遺されている。この風景は 麗しく たまらない。
モルダウ川や オペラ等の開催される プラハ国立劇場 スメタナホール ドヴォルザークホールがある。

プラハ国際アコーディオンフェスタが3年に一度 開催され ヨーロッパを主に14カ国が参加。私は このフェスティバルのオープニングにゲストとして出演、日本民謡やドヴォルザークの家路等を演奏した。その会場が ドヴォルザークゆかりの「サルヴァトーレ教会」。立派な響きだった。

この後 チェコアコーディオン協会会長の シュヴァックさん と 会わせていただいた。

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https://youtu.be/n2GuNrwUuiU

DVORAK Piano Concerto | G.Oppitz, OSN RAI, Z.Mácal | video 1999
ベートーヴェンピアノソナタのレクチャ番組でおなじみ ゲルハルト・オピッツさんのピアノ。私は 何度か オピッツさんの演奏を耳にした。ブラームス ピアノ協奏曲2番等を聴いたことがある。

ドヴォルザーク:交響曲第九番「新世界から」 クーベリック/チェコフィル


スメタナ モルダウ ピアノ版


スメタナの交響詩「モルダウ」。連作交響詩「わが祖国」の第2曲目にあたる。
第3曲は、「シャールカ」失恋の痛みを男性に復讐する内容。

フランクが創始したとされる「交響詩」の世界。ポエティックで 単一楽章 親しみやすい。フランクは交響詩「プシュケ」などが代表作。リストが「レ・プレリュード」など 絵画的作品を投影、交響詩の世界をひろめていった。リストは1850年代に 集中的に 交響詩を作曲している。

交響曲だと 4楽章 長大なものだと 40分以上 コンサートでとりあげるには プログラムが足りなくなってくる。交響詩は 楽章が連結し 関連付けられ 時間も20分程度。プログラムには 何曲か演奏できることになる。スメタナはリストと親交を結んでいた。

さて、今回は モルダウのピアノ楽譜。スメタナ自身の編曲で4手版がある。響きが重厚で オーケストラ的。
ピアノ独奏版もでている。プラハの「スメタナ博物館」で買った。(チェコ語)

最初 神秘的な動機(モチーフ)から開始。作曲は1874年前後、スメタナは この時、すでに聴覚は普通でなかったとされている。素晴らしい作品が創造された。

全体は次の部分からなる

Ⅰ モルダウの源流 Ⅱ 森の狩り Ⅲ農民たちの結婚式

Ⅳ 月光 水の精の踊り Ⅴ 聖ヨハネの急流 Ⅵ モルダウの流れ

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単純であるものの 「モルダウの源流」を表現。4手版では 6連の走句が全体にかかっていて雰囲気が出ている。

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森の狩りの場面 勇壮な表現 川の量が豊富で 「渦巻いた瀑布」のようにも思える。

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農民たちの結婚式

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月光 水の精の踊り フルートの柔らかな響き 幻想的に表現。この16分音符は 途切れることがなく川の流れ、透明度が高い。

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再現部 走句は荒々しい流れを表現。
「聖ヨハネ(聖人ヤン・ネポムツキー)の急流」の場面。聖ヨハネ(ネポムク)は、優れた司祭であったが ヴァーツラフ4世によって 捉えられ モルダウ川に投げ込まれてしまう。遺体は 舌が腐っておらず 奇蹟とし 殉聖された。水難を守護する聖人。
「川の流れがどんなに激しくても進み続ける船と モルダウ」でチェコを称えた。

 

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コーダ。長調で主題を 明るく堂々とした響きで「川は国の誇り」歌いあげる。「モルダウの流れ」
連作交響詩「わが祖国」より第1曲 ヴィシュフラト(高い城=モルダウ川にそびえる城)が最後に。

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モルダウ川の畔 スメタナ博物館がある・・・背景は、カレル橋。

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プラハ国際アコーディオンフェスタ


3年に一度 開催される 「プラハ国際アコーディオンフェスティバル」アコーディオンコンクールのひとつ。私が 参加出演した時は 14カ国 イギリス ドイツ スペイン フランス チェコ スロヴァキア ロシアなど。曲は バッハの前奏曲をアレンジし ドラムスも組み込み オーケストラのようである。ウインドオーケストラともまた違う雰囲気。こちらは スペインのグループ。レベル高い演奏だった。(ISIDRO LARRAÑAGA PRAEFUGIUM )颯爽とドレスにアコーディオン 洗練されている。

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Bach Prelude Cis dur  by Isidro Larrañaga Akordeoi Orkestra

この時、ヨーロッパのセンスある アコーディオンオーケストラをみたのだ。日本で アットホームな 「アコーディオンアンサンブル=オーケストラ」を実現したいと思った。アコーディオンのみでなく コントラバス ピアノ パーカッションを編成し 演奏したいと。

それが実現できたのである。「日うた アコーディオン合同」で、関わることができた。奈良アコーディオン合同 100台で 「ドヴォルザークの新世界から 第4楽章」奈良市体育館 6000人を満杯にした。翌年、日比谷公会堂で 「ガーシュウィンの ストライク・アップ・ザ・バンド」 100台のアコーディオン合同演奏ができた・・・

もうひとつは 僕が代表つとめている アコーディオンサークルでの合奏は できるなら このかたちに拘りたい。
「スメタナ モルダウ」。6パート 20人で 打楽器 ピアノ コントラバスで 本格的なアコーディオンオーケストラに取り組んだ・・・

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当時の演奏した事を思い出していた。しばらくの間、映像をみることはなかったのだが。今 考えると貴重な経験をさせていただいたと改めて思う次第である。
3曲 YOU TUBEに アップロード。お時間がありましたら お聴きいただけると幸いです。

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プラハ国際アコーディオンフェスティバル (アコーディオンの日)
サルバトール教会にて

1 モンティ チャルダッシュ ヴァイオリンがジプシー風の旋律を奏でる。アコーディオンは民族楽器でもあるので相性がよい。

Czardas Monti (Accordion & Pf) Praha International Accordion Festival OPENING Guest
Perform: Bellows Fellow :Accordion Yoshinori Nishitsuji Piano Akiyo.K
Place:Church of St. Salvator Praha Czech Republic

2 ショパン チェロソナタ作品65 ラルゴ 私が最も好きな曲のひとつ。ショパン晩年の最期の大作 チェロソナタ 友人フランショームにも「創作がちょっぴりしかすすまないこと」を嘆いていた・・・
ショパンは 病気と闘っていた。美しい音楽。

Chopin Cello Sonata Largo (Accordion & Pf) Praha International Accordion Festival OPENING Guest
Perform: Bellows Fellow :Accordion Yoshinori Nishitsuji Piano Akiyo.K
Place:Church of St. Salvator Praha Czech Republic

3 『家路』(一部) アンコール ドヴォルザーク 交響曲第9番 新世界から 第2楽章より
アンコールは プラハにちなんだものに決めていた。ピアノ伴奏の曲も一応考えたが ソロ曲に。
この教会に相応しい響きをアコーディオン オルガンの音色で 「家路」。最後の消え入るように終わるところは 繊細なべローイングが気持ちの如くできて 教会の隅々まで ピアニッシモが届いたと思う。

“Goin’ Home” (a part) [Encore] Dvorak Symphony No. 9 “From the New World” (Accordion)
Praha International Accordion Festival OPENING Guest
Perform: Bellows Fellow :Accordion Yoshinori Nishitsuji
Place:Church of St. Salvator Praha Czech Republic

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