音楽は 12音階(平均律)とともに神の創造したものである。音楽家は建築家とは違うとベートーヴェンは言っていた。弾き手は高度なテクニックを習得すれば その音楽を奏することができる。しかし テクニックを要求しないまでも 美しい音楽はたくさんある。音楽は時間と言葉を超越したもので、空白の時間を埋めてくれ、満たしてくれる。

ピアノ音楽は 一人でできるオーケストラ。音楽が大衆化し サロン・コンサートが開かれ 芸術家と視聴者との対話が繰り広げられた。
芸術を理解できるのか それとも共感できるのか いずれにせよ 感情が大切なのである。

美術での感情とはまた違うのである。音楽は、その瞬間に消えてゆく立体的なオブジェである。美術の場合は、その創作物そのものに感動すること、または その芸術家が背景にあり感動することもある。音楽の場合は、聴覚に訴え、そのイメージが脳裏に焼き付けられる。

一方、L.V.Beethovenの楽譜は、細かい記号が付されている。ピアノは当時最も発達した楽器で モーツァルトの時代のスクエアピアノは、持ち運びに便利なものの大きな音で叩くとすぐ弦がきれ、音が著しく悪くなってしまう。ただ、野外での演奏ができたこと、馬車で引いて運搬していたという。ベートーヴェンとF.Lisztは「ピアノ壊し」で有名であった。彼らのコンサートでは、ピアノが常時3台以上運び込まれたのだ。そのベートーヴェンにも楽器が贈られ、最高音F(7オクターブ)を使った「熱情」ソナタ等、画期的なピアノ曲が生まれる。
一方、調性を達観した音楽は、民族性の音階を使用する「国民音楽派」が出現。ショパン・シューマン・ブラームス・ムソルグスキー・チャイコフスキー・サンサーンス・フランク・ドビュッシーなど、ピアノ音楽が大きく変わっていく。
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