ショパン/マズルカ第49番ヘ短調作品68-4(遺作)


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ショパン/マズルカ第49番ヘ短調作品68-4(遺作)

マズルカ ショパン(1810-49)のピアノの小宇宙。ポーランド、マズール地方の民謡がベースとなっている。作品6から作品68(遺作)そして 作品番号のない作品も存在する。3拍子の舞踏リズムだが 2拍目の強拍と長音が特徴となっている。

60曲近くのマズルカ 一部には 冗長な感じがするという評価もあるが それは ショパンにしてみれば マズルカの舞踏を愉しんでいるのだ。
作曲をはじめたときは ポロネーズト短調(遺作)7歳の時からすると 生涯にわたって作曲しているのがみてとれる。

作品6 1-4番(1830-31)
作品7 5-9番(1830-31)
作品17 10-13番(1832-33)
作品24 14-17番 (1834-35)
作品30 18-21番(1836-37)
作品33 22-25番(1837-38)
作品41 26-29番(1838-39)
作品50 30-32番(1841-42)
作品56 33-35番(1843)
作品59 36-38番(1845)
作品63 39-41番(1846)
作品67(遺作)42-45番 (1835 1849 1835 1846)
作品68(遺作)46-49番 (1829 1827 1829 1849)49番ヘ短調は絶筆
作品番号なし 50-59番 「ノートル・タン」(1840)「エミール・ガイヤール」(1841)他

1840年は ワルツ作品42 5番 ソナタ第2番 即興曲第2番 ノクターン11番 12番 バラード第2番 スケルツォ第3番 ポロネーズ第3番 4番
1844年は ソナタ第3番 子守唄 ノクターン第15番 16番
1847年は チェロソナタト短調 ワルツ

大作の合間に作曲されていること。ショパンのマズルカに対する気持ちは 祖国ポーランドを忘れる事がなかったから。
最後の作品は 作品68-4 ヘ短調(未完)中間部を補完し、新ショパン全集では校訂されている。

ショパンの自筆譜。繊細な筆致。映画「楽聖ショパン」では、作曲がうまくいかないショパンが、ピアノに八つ当たりする場面がある。
ジョルジュサンドの問題は精神をむしばんでいったに違いない。実際、サンドに別れをつげる頃には ショパンは健康を害していて
ピアノの教師をして生活をつないだ。リサイタルは計画されたものの結局できなかった。体は弱っていたのである。作曲活動は優先された。
そんな時、プレイエルのピアノは温かくソフトなタッチで、ショパンを癒したとされる。

マズルカヘ短調作品68-4 へ短調ではじまる。右手の和声は半音階で下降してゆく。また、八分音符の旋律になっても カラーは変わらない。
イ長調に転調しへ短調へ途中終止。中間部、ハ短調で推移し暗いがカノンに入り光を浴びたような明るさがある。
そこから、半音階で下降してくる。降誕を意味する音をショパンらしい形で使用した。
後期のマズルカには、カノンが出てくるのが特徴。

 

 

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ