Category: マイノート

「所沢ミューズ」のオルガン


「所沢ミューズ」のオルガン 埼玉県所沢市にある「航空公園」駅が最寄り。日本の航空発祥の地である。戦後「米軍所沢通信基地」としていたが
1971年(昭和46年)6割が返還され土地活用されている。駅すぐのところにある航空機のオブジェが目をひく。
私は、どちらかというと 列車よりも飛行機の方が好きなので テンションがあがる。

所沢市民文化センター ミューズが正式名称。アークホール(大ホール)は2000人を収容する。高さがあるのが特徴。
オルガンは、オーストリア・リーガー社製。ストップ数:75 パイプ数:5,563本 4段鍵盤。国内最大規模の一つ。

見学と体験があった。この日は、富田一樹さんのコンサートがあり聴く事ができた。2階席の手前中央。
上部のカメラからの映像があり演奏の模様がビジュアル的に映し出される。
最後のパッサカリアハ短調BWV582は、テンポがゆったりめ、重厚で圧巻だった。特に重低音の音色は鳥肌が立つほど。堪能した。

演奏終了後「見学と体験」ができた。国内最大規模のオルガンを前にして、できるものなら音を出してみたい。
楽譜を持ち合わせていたのが、ブラームスの交響曲第4番ホ短調第1楽章と第4楽章「パッサカリア」と「G線上のアリア」。

ブラームスは、円熟期の決算として第4交響曲を作曲。最終楽章のテーマを、バッハのカンタータ第150番『主よ、われ汝を仰ぎ望む』(”Nach dir, Herr, verlanget mich”、BWV.150)の終曲「わが苦しみの日々を」(”Meine Tage in dem Leide”)から引用 パッサカリアとしたのだった。

演奏体験は、10人ほどいる。順番がある、抽選だったよう。演奏順は1番目だった。楽器のガイダンスと指導は梅干野安未さん(ミューズホールオルガニスト)。
わかりやすい解説。まず椅子の座り方から確認。
「何か弾きたい曲ありますか?」>>「今日のプログラム パッサカリアだったから ブラームスのシンフォニーのパッサカリア。和音がどう響くかやってみたい」
「やってみましょう」先生は楽譜を見るとすぐにストップをチューニングした。
「ペダルは弾けますか?」>>「早くは動かせなくて、あまりできないかも。できるところはやってみます」
先生がペダルをやってくださると。私は中央寄りにいるが 先生が左寄りにいて ペダルの音をみていた。

まずは、パッサカリアの8小節。第一音から深い重厚な響き。風圧が上や後ろ、手以外の体全体に伝わってきた。「凄い」
そして、8小節を弾き終える時の和音の伸ばし方と鍵盤の離れ方がポイント。
和音を鳴らす時、それぞれの音の重さを感じた。一つ一つのパイプが震動・共鳴している事を意識する。
パイプオルガンは建物。3階建の構造になっており、音が立体的である。
鍵盤が離れる時、鷲掴みのような和音では ハーフタッチからさらに深いところをバネに 肘全体から上半身が自然に起き上がってくるのだ。
音の繋ぎは 残響2.5秒以上なので その範囲であれば 多少 レガートでなくてもつながる。つまり、ノンレガート、スタッカート、テヌートなどの表現が難しい。
一方、「G線上のアリア」のような 旋律の流れのイメージの時は そんなに深く抑えなくても音は鳴る。そのかわり 軽めの(明瞭な)音が出ている。
オルガンには「カプラー」の機能があって1段目とペダルを同時発音できたりする機能がある。

他の方のレッスンも聴講、それぞれの実践。それは「楽しいレッスン」だった。バッハの平均律第1巻第24番のプレリュードを弾いている人がいて、
それを聴きながら「祈り」に繋がっていると感じた。(半音階の下がり=降誕)

ここは、4段鍵盤。可能性が広がり理想的。1と2はよく使われるだろうが、3や4も使用できる。3段目はフルート。4段目はピッコロ・・・とか。
2段目 管楽器(クラリネット・オーボエ)1段目 弦楽器。バスの組み合わせかな。(ひとつのイメージ)

弦・管楽器にフルートソロが 慰めの旋律を躊躇いながら奏する。

オルガンは「オーケストラ」すべてが可能。
事が終わり 移動しカフェタイム。ミューズ所沢のクリアーファイル。楽譜は ブラームス シンフォニー4番「パッサカリア」

梅干野 安未先生とは昨年2月 サントリーホール メサイア特別合唱団(鈴木優人さん 指揮) 出演以来だった。この記事はこちら
フォーレ「夢のあとに」。梅干野安未さん オルガン & 正戸里佳さん ヴァイオリン が鳥肌たつほど感動した。
ヴァイオリンがステージに一台 だいぶ離れているオルガン。バランスは大丈夫なのだろうか。それは杞憂にすぎなかった。
今までに聴いた事がない オルガンの可能性。
ヴァイオリンの雷鳴の如くとどろく音色とオルガンがすべてを包み込む。素晴らしい。merveilleux!

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オルガン・リレー・コンサート サントリーホール休館直前スペシャル Suntory Hall Organ Day

【日時】2017年2月5日(日)12:20開演(12:00開場 ※16:00終演予定)
【会場】サントリーホール 大ホール、サントリーホール ブルーローズ(小ホール)

【出演・時間】大ホール
オルガン :12:20~ ダヴィデ・マリアーノ Davide Mariano, organ
:13:00~ 新山恵理 Eri Niiyama, organ
:13:40~ 勝山雅世 Masayo Katsuyama, organ
:14:30~ 梅干野安未(オルガン)& 正戸里佳(ヴァイオリン)Ami Hoyano, organ & Rika Masato, violin
:15:10~ 三浦はつみ Hatsumi Miura, organ
アンコール ヘンデル:「ハレルヤ」コーラス(『メサイア』から

鈴木優人 指揮 メサイア特別合唱団 ポジティブオルガン ピアニカも登場。楽しいひとときだった。

 

濃いひとときだった。


興亜観音 不戦の誓い 


熱海市 伊豆山にある「興亜観音」風光明媚な海岸線。
入口から急峻な坂道を行くと「興亜観音」の駐車場が。そこから、さらに急な坂道を登る。

興亜観音 FBページ https://www.facebook.com/kouakannon/

この響き 戦後70年目に愛知県西尾市三ヶ根山「殉国七士廟」(じゅんこくななしびょう)を訪れ、真実を知りたいと思った。生き証人に 率直な吐露を聞きたい。そう思っていたところ 機会がめぐった。「殉国七士廟」の記事はこちら

東京裁判で 英霊となった七士 それ以外にも処刑され命を絶たれた
(七士を含む)英霊1068の魂は 何所へ。

東條英機(首相・陸軍大将)土肥原賢二(陸軍大将)板垣征四郎(陸軍大将)
木村兵太郎(陸軍大将)松井石根(陸軍大将)武藤章(陸軍中将)
文官の広田弘毅(首相)の七名 ※「殉国七士廟」には 遺骨の一部がおさめられている。

松井石根(まついいわね)は、支那事変(1937年 昭和12年)を案じ 興亜観音をたてることを発願した。中国からの土と日本の土をあわせ「怨親平等」にそって弔慰、供養するために建立された。南京事件は部下が起こした。が、松井は責任をとって処刑された。

観音像がみえてきた。艶やか。長さは3mほどあると思われる。合掌し微笑みをたやさない。平和を願うそのお姿に感動。国を衛るために尊い犠牲となった 英霊「七士」を含む1068柱 全戦没者(日本だけでない)「怨親平等」で弔慰 供養する。宗派を持たず 独立した 礼拝山「興亜観音」。住職をあずかる伊丹氏の人生は 波乱そのものであった。

終戦後の 東京裁判で 七士が処刑されたのは 現、平成天皇の誕生日の12月23日。GHQの屈辱的な施策があった。日本では、死人はすべてが仏さんになり供養されるとある。また「七士の遺族の気持ち」がある。GHQは、遺骨の保存を認めなかった。火葬場長が奇跡的に七士の遺骨を持ち出す事に成功し、当時の住職、伊丹忍礼師に相談があり 日本国の重要さを感得し快諾された。(GHQに秘匿とし)時期が来るまで10年の歳月を要する。時代が変わり、ようやく明らかにされた真実だが、素直に受け入れられなかった。圧力により興亜観音が爆破される事件があり、生命の危険にもさらされた。この観音様は、これまでもずっと見守ってくださったという。

曲解された歴史の捏造、自虐史観、無関心。現在の情勢、この国はどうなってしまうのだろう。

現在の住職、伊丹妙浄氏は「恒久平和」を希求する活動を精力的になさっている。
朝香宮殿下御手植の「菩提樹の実」を授かった。「菩提樹」は大きな意味を持つ・・・

慰霊碑 爆破事件で一部破損したもの 修復された。観音様の御加護があったとされる。

伊豆山から 初島 大島をのぞむ 風光明媚なところ。


ザ・シンフォニーホール マーラー「復活」出演の事 2017.6.11


ザ・シンフォニーホール マーラー「復活」出演の事 2017.6.11 オーケストラ千里山第25回演奏会

マエストロ(指揮)の 井村誠貴氏は 華麗な指揮ぶりで 全体の統括 そして絶対的な信頼を集める。本番の集中力 繊細な入りの指示と 爆発的なダイナミクスの指示は 神がかり的 エネルギッシュで オーケストラとホールを聴衆と合体させた。

合唱団としては、4月中旬にオーケストラの方からお声かけがあって 大変貴重な機会だと心得、参加を決めました。20年前に合唱団に所属し唄っていました。モーツアルト レクイエム ヴェルディ レクイエム ロッシーニ ミサソレムニス ベートーヴェン 第九 ヘンデル メサイア シューベルト ミサ バッハ コラール、日本の合唱曲を唄っていましたが暫く休止していました。今年2月のサントリーホールのメサイアコーラスの出演をきっかけに始まりました。今回、合唱団としての練習は実質、5月下旬からの週末を中心に4-5回と前日、当日でしたが、集中して取り組みました。ドイツ語特有の発音(a e o などの母音)子音をたてて発音する事など 基本を大切に音とりデータを毎日、復唱しました。自分でも高めていきましが、やはり合同練習参加は大変重要だと悟りました。よい経験をさせていただました。今回、合唱団に参加されている方に話を伺いましたが、オーケストラバックに合唱される方はそんなに多くなく「復活」の合唱は 特に貴重な機会とされているようでした。もちろん プロとして活躍されている方、ベテランもいらっしゃいます。そういう方とともに短期間で ひとつの共有点をめざし取り組めたことは意義が深いと考えます。

ザ・シンフォニーホールの専用入り口から入る。入館証明を受け ステージは4Fから オーケストラ ソリスト マエストロは ここから入場する。「一段盛り上がったところがステージ」。(サントリーホールは1F 左の舞台袖からすぐに舞台だった)。楽屋は機能的に配置されている。

ホワイエで声だしのあと ゲネプロ これが楽しい。本番は みている余裕などないから。合唱団は パイプオルガンのすぐ下の席 112名がここに位置する。ダンバ(場外)のトランペットもここに。オルガンの大音響 特に重低音が体に響く。それが 凄い。客席からみて 場外(舞台裏)左手のティンパニとトランペット 右手のトランペット 中央にティンパニ。右手奥 ホルン トランペット ハープなど。115名の大編成。

ヴァイオリン1st  15 ヴァイオリン2nd  15  ヴィオラ 13 チェロ 10 コントラバス 9 フルート4(ピッコロ持替),オーボエ 4(イングリッシュホルン持替),クラリネット 5(バスクラリネット持替),ファゴット 5(コントラファゴット持替),ホルン 12,トランペット 11,トロンボーン 4,テューバ,ティンパニ 2,大太鼓,小太鼓,シンバル,トライアングル,タムタム,グロッケンシュピール,鐘,オルガン,ハープ 2,声楽 ソプラノ独唱,アルト独唱,混声合唱 112(ソプラノ 36 アルト 30 テナー 25 バス 21)。※ ダンバ(場外)金管 打楽器を含む

全楽章 80分にわたるが オーケストラのなかで細部まで聴けることはそうそうない。第1楽章の「葬礼」も 今となれば 第5楽章の「賛歌」の 序奏にすぎないのだと。コントラバスの勇壮な響きのなか はじめられる プロローグだが 管楽器と打楽器の強奏される 地獄の破壊的なところと、天国的な澄んだ響きが対照的にあらわれる。通常 1楽章と2楽章の間は5分程度 休憩とある。ここで ソプラノソロと アルトソロが入場する。第2楽章は 8分の3 レントラーゆったりとした田舎の牧歌的な響き。マーラーは 毎日必ず朝散歩に出かけ 自然とたわむれる。第3楽章 スケルツォ 8分の3 早いワルツ 焦燥感もあるが 最後の方に第5楽章で出てくるテーマとの関連の部分がエピソードとして登場し(橋渡している)静かになり 第4楽章へ。

第4楽章は 5分程度だが これが大変重い。アルトソロが唄う「子どもの不思議な角笛」無伴奏で「おお紅いバラよ」と歌い出した後,舞台裏からトランペットによるコラールが奏される。これはどこかで思いだした。(ベルディのレクイエム ソロの後の管楽器のファンファーレ)福原寿美枝さんのアルト(福原さんも この部分について マーラーの美しさに何度も涙した)神々しい声にオケが穏やかで素晴らしく 癒しの時だった。第5交響曲の「アダージェット」より美しいと思う。

そして第5楽章へ とどろく序奏 すさまじい破壊力と怒り。戦慄を覚える。……最後の審判の日が近づいている。大地は震え、墓は開き、死者が立ち上がり、行進は進んでゆく。マエストロは、行進やフーガの場面でパッショナート&ストレット。この地上の権力者もつまらぬ者も、王も乞食も、進む。偉大なる声が響いてくる。啓示のトランペットが叫ぶ。恐ろしい静寂のまっただ中で、地上の生活の最後 おののく姿を示すかのように、夜鶯を遠くの方で聴く。ピッコロフルートの音色が鮮やかに鳴り響く。マエストロが 合唱に厳かな入りを指示。ア・カペラで「復活せよ。復活せよ。汝許されるであろう。」柔らかに、聖者たちと天上の者たちの合唱。アルトソロが導く。ピアニッシモ どれだけオーケストラのバランスとともに観客に響いているのだろうか。静寂で厳かな響き。

最後の合唱の直前 一旦 最弱音で弱められ 光がそこに注がれ最強音へ。「復活」を信じたもう。ヨハネ伝3章15節「彼を信じる者が、すべて永遠の命を得るためである」……すべてが黙し、幸福である。そして、見よ。そこにはなんの裁きもなく、罪ある人も正しい人も、権力も卑屈もなく、罰も報いもない。……愛の万能の感情がわれわれを至福なものへと浄化する。クライマックス ソプラノソロ アルトソロ と合唱 オーケストラ全楽器総出は 言葉であらわせない世界。「お前を神のもとへと運んでゆくだろう!」最高音のB♭(「第九」と同じ高さだが こちらは最強音で)合唱が最後を唄い終わった。ハープの細かな音から光が。

コーダ32小節。全楽器総出 鐘の音 隣でトランペットがとどろく 隣でオルガンの重低音が光輝く。立っているのがやっと。体が揺さぶられる。これが「復活」のフィナーレなのか。ティンパニの力強い連打。管楽器は E♭がよく響く調のひとつ。本当に最後、マエストロの一撃、終結。余韻は ホール全体に響きわたり 時がとまった。

マエストロは 全力を放出した。しばらく(約1分間)は動けず。その姿に心をうたれた。そして、おもむろに体を起こした。割れんばかりの拍手。
演奏会は 終わったのだと実感した。

この曲は 中途半端では済まない。全精力を使い尽くす恐るべき曲であった。この曲を練習すると 他の音楽も聴いているが 重さが違うのだ。自分自身に問いかけ 時にはすさまじい表現におののき、また天国の響きに癒された。・・・「救われたのかもしれない」

オーケストラ千里山さん ありがとうございました。

思えば レント イースター(4月16日 誕生日)を過ごしたあたりから 何かが変わっていく。

フィナーレ 全楽器のスコア ベートーヴェンの「第九」は二長調で終止している(弦楽器の響きやすい調性)マーラーは 第1楽章や第5楽章のテーマは、「運命」のハ短調を意識していた。そして コーダは、管楽器が響きやすい E♭の調性を選んだのだ。


「戸隠神社」五社まいり


戸隠山は、天照大御神が隠れた天岩戸が飛んできたとされる地。標高1905m。神仏習合時代は、「三千坊三山」と高野山・比叡山と並び称される修験道の霊場。五社まいり 宝光社 中社 火之御子社 九頭竜社 奥社 をひとくくりとする。

戸隠神社 宝光社 鬱蒼としげる森の入口に 鳥居がある。
石段は 270段あまり 急な登りだが 天に登るような崇高な気持ちになれる。両側の杉の大木に ただ 癒される。

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戸隠神社 奥社 ナビだと 「鏡池」で案内がとまる。たしかに 鏡池からも参道がある。再度 標示板をたどって。奥社の駐車場まで行った。観光化されている感がある。

奥社は、静かに迎え入れてくれた。2つめの鳥居の前に 橋がかかっており ここから聖域。森の中を只管に歩く。すすめども なかなか 標示が出てこない。途中 1400mという標示。中ほどに 随神門 ずいしんもん が見えた。何とも言えない風貌。茅葺の屋根には苔むしている。
門には簡単に近づけないと悟った。杉の大木が見えた。

さらに神聖な領域に入ったのだと感じた。勾配がきつくなってくる。しばらく歩くと石段が見えてきた。ここから「九頭竜社」が左手に。そして「奥社」が。滝があった。体の力が抜けるような 感覚を覚えた。日本の歴史の重みを感じた。それにしても 何かが違う。

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軽井沢高原教会


90年以上の歴史を持つ教会。軽井沢の名所。

1886年(明治19年)カナダから来日したショーが別荘をたて この地を キリスト教の布教の地とし 信仰が育ってきた。1921年(大正10年) 内村鑑三が 「遊ぶことも善なり、遊びもまた学びなり」 交流できる 布教の場として「星野遊学堂」とした。北原白秋 島崎藤村 等が 集った。

牧師 と 軽いあいさつを交わしたが にじみ出るような雰囲気が伝わってきた。
外は雨が降ったりで 少し肌寒かったが 教会の中は あたたかかった。

キャンドルサービス ゴスペル 礼拝等 行事が行われている。軽井沢で もっとも愛されている場所の一つ。

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讃美歌等が歌えるよう チャーチオルガンが。また 至るところに カメラが設置されている。


白馬 八方池


今年は 9月は雨が多く 台風の影響もあり 晴れがほとんどなかった。秋分の日 以降 乾燥し 少しは冷えると思いきや 夏のような陽気がまだ続いている。さて、 25日 白馬 八方池に行ってきました。白馬は 20日ぶりの晴天だそうで 今回 うまく見れました。紅葉がはじまっています。雪が解け 雪渓がなくなっています。熱波の影響でしょうか。

山に登るには 朝にたつのが基本。天気だけが頼りです。急に曇ったり 午後は ガスが出たりして 視界が悪くなります。 この期間最後の 朝 6時15分の 始発 黒菱ラインにのります。
駐車場は まだ空きがありました。黒菱林道は 道幅が狭いので 対向が大変。

黒菱ライン (第3ペアリフト + グラートクワッドリフト)標高1830m
高度をあげていきます。朝陽が神々しい。

第3ペアリフト登ったところに 鎌池湿原があります。紅葉がはじまっている。さらに 4人掛けリフトに登る。

リフト降り場 八方池山荘 ここからトレッキングです。八方池までの流れは
八方池山荘(1850m) 石神井ケルン(1974m) 尾根道 第2ケルン(2005m) 八方ケルン(2035m) 第3ケルン(2080m) 八方池(2060m) 片道2時間弱(休憩は水分補給程度)

帰りは 八方池 八方ケルン 第2ケルン 木道コース 八方池山荘 1時間20分程度

八方池は 白馬三山をおがむ角度で 映ります。少し曇っていると 黒っぽくなります。
八方ケルンから 先に下りて見るのもよし。私は 先に第3ケルンに行き 高度をかせいでおいて 八方池を俯瞰するつもりで 写真をおさめる。唐松岳への尾根道をみてから、八方池におりる。

スイスのような風景。感動ものです。しばらくは ここにいたい。八方池の映りと 白馬三山の白色のコントラストが美しい。とくに 不帰ノ峻の切り立ちが印象です。

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黒菱ライン リフト

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鎌池湿原(1580m)ペアリフト駅と4人乗りリフト乗り場の間の湿原。紅葉のはじまり

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雲海の上 朝陽が神々しい

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八方池山荘 ここから トレッキングはじまる

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唐松岳をめざして 行きは 尾根道コース 右手に 白馬三山が見える。
帰りは木道コースがおりやすい。左手に五竜岳をのぞむ。

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石神井ケルン 右手に白馬三山をおがむ。

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飯森神社奥社

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八方池 八方池ケルンから俯瞰する。この後 下におりる。

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八方池ケルンより 唐松岳をのぞむ 右下に八方池。

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八方池に到達。自然のめぐみを感じる。しばらく ここに。雲行きが変わるだけで池の見え方は変わる。

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黒菱ラインのセット券を購入したので 入湯や割引の特典が受けられる。森林のなかの 露天温泉。風があると ちと寒いが 今日は おだやかな天気だったので 快適。

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おびなたの湯(天然水素の湯 露天風呂) 入湯

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ご当地ラーメン 「八方美人」 甘辛の味。たぶん とろみ成分が入っているのかな。冷めにくいので 体があったまる。


産経新聞掲載 2016.5.5 


産経新聞 5月5日朝刊に掲載されました。ありがとうございます。
「ひとの和」コーナー 1ページの3分の1スペース書いてくれました。 記者の山田さんに感謝です。
幼少から学生、社会人、そして 今・・・ 「ヒストリア」のように取材していただけました~

時系列で分けると 社会人になってからの経験が大きく、今も その影響を受けています。
あの頃は、都民カレッジ(都立大学関連) ソフィアコミュニティカレッジ ドイツ語講座 (上智大学) 早稲田大学エクステンションセンター ・・・等に通いながら、ヴァイオリンのレッスン 町田混声合唱団に所属しました・・・歴史が好きで、寺社仏閣めぐりが趣味のひとつ、奈良時代、古墳時代にひかれます・・・

まだまだ やらなければならない事があります・・・役割を果たしていくだけです。

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熊野詣 神々


熊野詣 みちは遠く 国道168号線 奈良県五條市から 和歌山県新宮市まで。川沿いの崖のヘリを進む道。 ひとたびの雨で 崩落個所ができてしまう。今回は 奈良県五條市 十津川 和歌山県本宮 で崩落があり、(5月4日現在)本宮の相須から新宮までの一部区間は 通行止めになっており 折り返しになっている。(ただし 国道311号線で 迂回 おおまわりするかたち)新宮 那智 は、次の機会にしよう。
道がよくなったのは大変喜ばしいこと。バイパス整備により 30分以上短縮が可能となった。

さて 熊野詣は 熊野三山 熊野九十九王子 熊野古道をたずねてゆく。そのひとつ 熊野本宮大社は、 熊野坐大神の御宮 紀元前の頃 この地に斎(いつ)き祀れとの神勅により 鎮座されたとされ 社殿は 崇神天皇時代に創建されたとある。そして、明治の大水害以前は、500メートルくらい離れた 熊野・岩田・音無川の 合流中州の 大斎原(おおゆのはら)にあった。熊野十二社を祀る。現在は、上社の四社のみ熊野本宮大社にあり 大斎原には 中四社 下四社 が祀られている。(神域は撮影禁止)

突然 橋の両側に大河が。まぎれもなく「熊野川」 写真をおさめ 隊道を抜けると 「本宮」の表示が。着く頃、偶然 ある音楽が車の中から流れていた。何とも 言葉にかえがたい。左側に水量は少なめだが川幅いっぱいの熊野川をよそに車を走らせる。

大斎原に 夕方と朝 足を運んでみる。(鳥居より向こうは撮影禁止)森 鳥の音 静けさ。禊し神につかえる地。不思議と風も吹かない。しばらく行くと、石垣が積まれ一段高いひらたな広大な地がある。ここにかつての社殿があった。これは江戸時代にしつらえたものなのか。中四社 下四社を祀る 石祀の拝殿が。2つの石祀の前で手を静かに合わせた。ただただ清らに。

2011年9月4日 「台風12号」により 本宮、那智勝浦をはじめ 被害を受けた。そのことを 心にとめておきたい。低いところは 家が水没したところもある。この災害で、和歌山県は56名の死者 東北 他 広域で多くの犠牲者が出てしまった。哀しいこと。現在 治水工事が行われており 水量は少なめ。しかしながら 記録的大雨だと 崩落により 川の一部がせき止められ 鉄砲水が起き 決壊する等 被害が最少になることを願う。自然への畏敬を覚え、ただただ 手を合わせるしかない。

この熊野本宮大社から 数キロ先にある 湯の峰温泉郷 湯池により 修験の体をやすめたという。源泉 92度かけ流し 加水してある。今にいう 入浴につながった。

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大斎原 日本一の大鳥居 田圃にうつり麗しい。手前に「産田社」がある。水 田 米 生命とつながる。

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熊野=隈野 おそれる奥地 ともとれる この広大な自然(瀧 水 山 木 岩)等が 熊野詣のおこり

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熊野三山のひとつ 熊野本宮大社 拝殿でおまいりをする

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神門からは向こうは ご神体 上四社を祀る (撮影禁止)

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大斎原をのぞむ

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熊野本宮大社の旧社地 「大斎原」 日の出 川で 禊をし 参拝した。
ただ静かに手を合わせる・・・

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川の上流 災害を教訓に治水工事がすすむ えぐれたところは崩落した個所。

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めはりずし で充分 神々の一日と 熊野川 畔にて

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「湯の峰温泉郷」 有名な「つぼ湯」が 七色に変わるお湯 予約制 朝6時~22時 各30分ずつ


刈込池 紅葉の名所 


刈込池 かりこみいけ と呼ぶ。なぜ 標高1095mのここに 池があるのだろう。謎は深まるばかり。打波川上流の幅ヶ平と呼ばれる台地。背後にそびえる願教寺山からの溶岩でおおわれた台地面が、長い間に浸食されて現在の刈込池ができたという。

その昔、泰澄大師が、白山山頂付近の千蛇ヶ池に棲んでいた大蛇を分けて刈り込み、封じ込めたという伝説から、名づけられたと。この池に流れ込む小川はありますが、池の水が流れ出るところはありません。しかし池の水位は一定。

国道158号線で 九頭竜湖 高山へ向かう途中に「勝原駅」付近に分岐があり そこからでも20kmくらいある。行き止まりかと思われるほど 道の狭くなっていくところ しかも横は川が滔滔と流れる 驚くのは 上流の方が 流れる量が多い。ダムのような堰がいくつもある。

上小池駐車場にとめる。紅葉が始まったというニュースを聞いて 来られた方は地元福井が圧倒的に多い。
(2015年10月17日)来週は 紅葉が見ごろになるとのこと。大渋滞になるかもしれない。正直なところ 下小池駐車場まで車が入れれば それだけで700m少なくて済むのだが。

上小池駐車場から1km歩いて行くと分岐があり そこから 岩場コース 60分 石段コース(急峻な上り) 50分。ほんとに 10分の差かな(笑)。個人差もあるのであくまで目安。私は いきは 岩場コース、帰りは 石段コース(下り)を選ぶ。

雨の跡など 道がぬかるんでいるところが所々あるので 靴はしっかりしたものを。ストックは必要かといえば どうかな。今回ストックは使わなかった。途中で 暑くなり 一枚 服を少なくしたが ザックは必要なものの 天気のよい日には、重装備は必要ないと思う。あと クマ鈴も合せて持つ。

なるべく休憩しないで 道を進めた。疲れがみえはじまる頃、「あと400m」の表示が。気持ちが高ぶってきた。ところどころある表示板が 心やすめにもなるし 休憩場所でもある。着いた、着いた。「刈込池」 神秘的な様相に魅せられた。山の中は 鳥がさえずるが この池は あまり音がしないのはなぜだろう。妙に静かなのだ。
天気は快晴。「碧空」に「紅葉」のコントラスト、疲れも吹っ飛ぶ。眼前の白山は雪がかかっていなかった。
冠雪があれば 白山 紅葉 がうつる ベストショットが撮れるかも。

?????????? 天気は雲ひとつない快晴。日射しが強くなれば 空の青が映え 鏡池は 更に美しくなる。
水面の水草 視界の端にある木々 障害物を避けて 撮れる角度はそうそうないと思う。

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途中に、「鳩ヶ湯」温泉がある。ここの公衆トイレで休憩をしておこう。ここから先は道が細い。


「勝沼ぶどう郷」


山梨は 豊富な自然と水がおいしい。ワイン チーズの産地でもある。ぶどうの収穫から 製造販売まで一貫したブランドを保っている。この ワイナリーでは ワインとチーズ ハム アイスクリームなどの販売に力をいれている。

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おすすめは ワイン 1本3000円前後でも十分。チーズケーキや スモークチーズなどがおいしい。

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小高い丘にある

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西の山々は 雪がうっすら。雪解け水をイメージした。豊富な自然水が 美味しいワインやチーズをつくる。

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山梨県に入ると 富士山が頭を出し 甲府に入るとかなり大きい富士山が。ここ 塩崎だと バランスのよい富士山が見えた。

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勝沼ぶどう郷駅 ぶどうの収穫時期は さぞ 香りが 立ち込めていることだろう。
「ぶどうの丘」は、小高い丘にあって ワインの試飲ができ 購入できる。宿泊所も利用できるので たくさん飲んでも大丈夫。

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徒歩20分くらいで 坂を登ると 「勝沼ぶどうの丘」に着く。

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20社 180銘柄が揃う。 勝沼市が経営しているとか。町あげての取り組みは素晴らしい。フランスの産地と並ぶ 日本の最大規模のワインの産地 甲州市「勝沼」

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こんな銘酒を見つけた。クラシックというお酒

この日は 石和温泉に泊まった。いい湯だった。やはり 感じるのは 空気 水が違うこと。

水が違うと 料理が変わる。温泉の後で 体 温まろうと 拉麺 を食べるが スープがさらっとしていて 何とも。醤油なので 純粋な味が出てしまうから。妙に感動する。

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