「平成30年7月西日本豪雨」と避難情報


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「平成30年7月西日本豪雨」と避難情報

この度の、「平成30年7月西日本豪雨」で被災された方に心よりお見舞い申し上げます。
また犠牲となられた方のご遺族に対し、深くお悔やみを申し上げます。皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

被災地を救う募金はこちら。ボランティアには がれき撤去 物資支援 などがあります。
私の知人は 石巻のボランティアで尽力のある方、今回 倉敷市に入った。5000件の浸水被害のがれき撤去がまだ続いている現状を
教えてくれた。報道にない地域も被害に遭い復興に取り組んでいる。復興を支援しなければならない。

YAHOO!募金 https://donation.yahoo.co.jp/detail/1630036/

楽天スクラッチ募金 https://corp.rakuten.co.jp/donation/nishinihon201807_ja/nishinihon201807_ja.html

LINE PAY 募金 http://official-blog.line.me/ja/archives/76266400.html

 

「土砂災害警戒情報」の基準と 避難情報との関わり

7月6日(金)7日(土)8日(日)にかけての集中豪雨。死者 220人 行方不明者 9名となり 戦後 長崎大水害以来の
最悪の被害となった。台風7号が通過中の豪雨は、6月28日に起きていた。九州西部をかすめて日本海にそれた。
が、湿った空気が 梅雨前線を刺激し 活発となる。しかも 南下する。高気圧の勢力が弱まった。
気流が前線とぶつかり 押し引きどころでなく 摩擦を生んだように思える。梅雨末期は 太平洋高気圧が北に オホーツク気団を押し上げて梅雨が明ける。

これまでなら 1時間に80mmの猛烈な雨が降ることはあっても 長期間に亘ることはほとんどなかった。
今回は、丸3日にわたり 断続的に降雨した。スパコンの導入で、ビッグデータが集約、活用でき、かなりの確率で気象予測ができるようになった。
というよりは 最近の異常気象そのものの恐るべきことがわかってきたというのが実情であろう。

昨年の九州北部豪雨は 猛烈な雨が断続的に降雨したことによる土砂災害だった。何年か前の広島豪雨もそうだった。
しかし、今回は ちょっと違う。岡山県、愛媛県については、水死・溺死が原因。驚くのは、不明者がまだいること。
凄まじい泥流の中にいることが想像できるだろうか。津波と同じそれ以上の恐怖がある。
真備町のハザードマップをみると、氾濫時は高さ4.8mのところまで浸水すると表されていた。3階以上の高さでないと 沈んでしまう。
わかっていたが、避難しなくても大丈夫だという安全神話が頭にあったのかもしれない。水の高さがどんどん増していきどうすることもできなく、自分で精一杯だった。

避難に必要なものが何なのか、準備できているのだろうか。気のみ気のままでよいのだろうか。
原色もののタオル(SOS発信に目立つ)、ホイッスル、長ぐつ、虫取り棒、サランラップ、ロープ、手袋、ヘルメット、厚手のタオル、薬、携帯ラジオ、非常持ち出し袋(マスク、目薬、ナイロン袋、カロリーメイト、乾パン、)アルファ米など・・・ガソリンを満タンにしておくこと。

今回、ツィッターを使い救助を求めていた。岡山県では、50件以上あった。電話が通じなかった。倉敷市の救助要請は 2400件にのぼった。
まず、救助要請が多く 手をつけられない状態に陥っていた。また、消防・警察・救急も 駆けつけようとするが 寸断された交通網から大渋滞で動けない。
市役所自体が壊滅的な打撃を受け電話が不通だったという。非常事態だった。

ここでポイント「特別警報」は、48時間降水量、または3時間降水量と「土壌雨量指数」をみていく。

ここ何年か 異常気象が脅かしてきた。気温が35度以上の猛暑日が頻繁にあらわれ生死にかかわる「熱中症」のおそれ。
猛烈な雨(ゲリラ雷雨)、関東北部への線状降水帯での豪雨、京都嵐山桂川の浸水、・・・

大雨特別警報が出されて久しい。実は2013年から 毎年のように出されている。
本来の意味は「これまでにない災害が切迫している状態で速やかに避難する事が望ましい。」と
避難指示を促すように思われてきた。が警報と避難指示は直接関係していない。

私たちは警報を重視する傾向があるようだ。(学校、教育機関等で 休みにするレベル)
「土砂災害警戒情報」こちらの方が大切に扱われるものだが、軽くみられているのではないか。
そして、地域により 特別警報の発表レベルが違う。雨の多い地域は ちょっとの雨では警報が出にくい。

気象庁のページでも説明がされている。『特別警報が発表されないからといって安心することは禁物です。』
「3時間降水量」「48時間降水量」をもとに「土壌雨量指数」をみて危険だと想定される場合に発表される。

大雨警報は 台風災害での猛烈な雨を想定したものだった。しかし、台風ではないのに「特別警報」なのか。
というと 台風のようなあらかじめ大雨が予想される環境だと まず洪水警報がでるものだ。あるいは、「土砂災害警戒情報」が出される。
この時に すでに避難準備を意識しなければならない。

そして、避難情報について。今までの認識と変わった。より厳格な避難情報の再定義がされた。
首相官邸では 名称変更とともにガイドラインを平成29年に改定している。

私は、これまで 避難情報をこのように解釈していました。が これは 誤りですね。

避難準備 高齢者や子どもたちは避難をはじめるが、一般は避難の準備を考えておいてください。
避難勧告 避難の準備をしましょう。危険を感じたら避難をはじめてください。
避難指示 重大な危機が迫っています。全てがただちに避難をしなければならない。

避難準備情報 重大な災害がおきると想定される場合に 市町村が発令する。

避難準備 高齢者や子どもは避難をはじめてください。(一般も状況によって避難をはじめる)
避難勧告 速やかに避難をしてください。
避難指示 まだ避難ができていない方、重大な危険がさしせまっています。今すぐ避難をしてください。

勘違いしないでほしいのが「避難しなくてもよい」という安全神話。このところの異常気象で
想定できない危険がさしせまっているときがあり、危険を感じたら避難すべきです。

 

 

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ