秋のブラームス クラリネット五重奏曲
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ブラームス クラリネット五重奏曲ロ短調作品115
秋のブラームス 五重奏曲は 動機を丹念に織りなしていく 秋の葉が重なり合うように。
クラリネットの音色は、オーボエなどのように音域によって均一の音色とは違い シングルリードで、音域が約3オクターブ半と広い。表現力が豊かなので、オーケストラにおいては重要な役割を持っている。吹奏楽ではコンサートマスターをつとめる。深い地を這うような野太い音から、よく通る鋭い高音まで。
シャリュモー(野太い音) ブリッジ(喉の音) クラリオン(明るく開放的) アルティッシモ(鋭い音) 音域に分かれている。パーツは、吹口の側からマウスピース、バレル、管体、ベルに分かれている。マウスピースには、リードがリガチャーによって固定されている。
ブラームスは クラリネット曲をつくるが それは モーツァルトが奇しくも クラリネット曲をつくってから100年経ったときであった。
ミュールフェルトという当代随一のクラリネット奏者に出逢ったことにより クラリネット曲(五重奏曲、三重奏曲、ソナタ)を作曲し 奥行きを深めた。
クラリネットのキーは、B♭やE♭管、A管があるが ブラームスはA管を使用し、渋くて淡い音色を醸し出している。
さて、クラリネット五重奏曲は見事に完結している。情緒を盛り込む。この曲の聴きどころは クラリネットの低音から高音へのはね上げるようなパッセージ。
そして、鼻にかかったような渋い低音。特に第2楽章の中間部、カデンツァ風にすすみ、弦楽がトレモロなどで引き立てているところが美しい。
この曲を聴いて秋を感じずにはいられない。
プロフィール
- ☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー ピアノテクニシャン なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ
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