「風の歌」カルカント
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「風の歌」カルカント 「風の歌」辻宏先生の著本を読んで
音が鳴るというのは 簡単な気がするがそうではない。出したい音が出せるには、技術、音響、楽器が関わってくる。
私たちはメディアの発展により演奏をライブ以外で聴く事ができるようになったので そのイメージを持っている。
楽器については、技術者のサポートが欠かせない。ピアノは、調律師の手をかりなければいい状態を維持できない。
オルガンの場合は、ビルダーによるメンテナンスが不可欠となる。
発音については ピアノはハンマーが弦を打ち振動することにより発音され減衰していく。
リードオルガン、アコーディオンは、発音が少し遅れて出てくるが 減衰は最後までコントロールできる。
リードオルガンは足踏みで空気を送るので発音が遅れないようにすることが肝要。もちろんタッチが重要。
アコーディオンは、蛇腹(ベロー)の押し引きで空気を送っている。蛇腹のコントロールで音楽の表現をする。
【あるホールの電気モーターの部分】静かにしていると モーターのブーンとした小さな音が聞こえている。
パイプオルガンの場合は、断定的な明瞭な響きで 減衰は鍵盤が離れてから残響と関係がある。
響きを考えたタッチが重要。現在は、電気でモーターを回し鞴(ふいご)へ空気を送り込んで、複数の鞴を膨らませておくことで発音できる。
電気が発明されたのが1879年。それまでは「カルカント」と呼ばれる複数の人でオルガンは鳴っていた。
もちろん、オルガンのストップや会場の響きが重要であることは間違いないのだけれども。
あるオルガンの場合、白鍵のパイプは左に黒鍵のパイプは右側に位置しいろいろなところから共鳴し響く。
ペダルを鳴らすと、より共鳴する。
現在も「カルカント」が必要なオルガンがあり、時々募集しているようです。機会があればやってみたいですね。
プロフィール
- ☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー ピアノテクニシャン なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ
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