秋、歌姫による「弦楽の調べ」 


FavoriteLoadingお気に入りに追加

秋、歌姫による「弦楽の調べ」中森明菜

2007年発売 25周年アニバーサリー「バラードセレクション」

「スター誕生」世代の最後の申し子としてアイドルから歌手へ。当時「セカンドラブ」など清純な曲を歌うイメージについて対極にある「少女A」「禁区」を歌い、ライバルに対するイメージで注目されていた。これだけの歌姫であるから、作詞家、作曲家の提供、ドラマ・番組の主題歌など、タイアップも多く、歌番組でたびたび注目された。
この15曲+αは、バラードセレクションアルバムとして、またコンセプトアルバムとして重要な位置にあり、彼女の道をたどる節目のアルバム。
シーズンを感じる。特に、秋から冬にかけてのイメージがぴったりなサウンド。

例えば、竹内まりやの「駅」90年代流行ったこの曲は、中森明菜が歌う事をイメージされた曲。アレンジにストリングスを用い、奥行きのあるサウンドで歌を盛り上げている。
加藤登紀子が提供した「難破船」のオリジナル曲。当時のストリングスアレンジではないが、2007年バージョンは、リズム感のあるアレンジとなっている。
「予感」はasukaがつくったが、明菜の気持ちが吐露されている。「初めて出逢った日のように」は、韓流映画「オールイン・運命の愛」の主題歌。松井五郎のドラマチックな日本語詞と哀愁のある KIM HYUNG SEOKのサウンド 武部聡志のアレンジが見事で明菜は、さりげなく応えている。

01. 難破船(2007 Ver.) 02. セカンド・ラブ 03. あの夏の日 04. Liar 05. 水に挿した花 06. 陽炎 07. 赤い花 08. Sand Beige~砂漠へ~ 09. Solitude(2007 Ver.)

10. 二人静 11. 月華 12. 予感 13. 初めて出逢った日のように 14. 駅 15. 帰省~never Forget~(2007 Ver.)

歌い方は、細かな描写をコントロールしながら情感こめて歌う。昔からの明菜ファンは、大胆な選択曲などを期待していたのかもしれないが。私は、このアルバムの力を信じている。内に込めた情熱は「明菜」そのもので、そこから享受できたものが沢山ある。

 

130万以上の視聴回数

https://youtu.be/crMgBNJQkhM

 

プロフィール

Avatar photo
nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ