第36回「白川イタリアオルガンアカデミー」2021.10.10~11.27


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第36回「白川イタリアオルガンアカデミー」2021.10.10~11.27

オルガンビルダー辻宏氏(1933-2005)の功績による。その辻氏が、イタリア・ピストイア市の歴史オルガンを修復した事により国際交流がはじまった。「オルガンの町」白川町の象徴となる白川町町民会館【グロリアホール】でセミナーなどが行われる。

オルガンという楽器は、建物が一体化している感じである。学びは楽器だけでなく教会史、文化史なども関係する壮大なものである。しかし練習をする場所が全国で数か所しかないのが現実。朗報もあり、最近はオルガンレンタルが都市部であり機会に恵まれるだろう。また、オルガンのメーカー、機種によってかなり機能が違う事もあり、演奏するには、洞察力や応用力が要る事も。

辻氏は、東京芸術大学でオルガン奏者への学びをしたのだが、日本初のオルガンビルダーの道を志し、研究のためアメリカに渡った。
多様なオルガンのシステムに感心しながら、研究をすすめ修復を行った。そして当時、日本ではオルガンの導入がされてなかった教会などのオルガン製造にあたる。
現在、オルガンビルダーは数えるほどしかなく極めて稀な職人である。辻氏は最初、神奈川県を拠点としていたが良質の木材を探し求めここ白川町にオルガン工房をつくり制作にあたった。国産製造番号は80台を数える。

辻氏は、またスペインで最古のサラマンカ大聖堂のオルガンを修復した。その後、岐阜「サラマンカホール」の新設にあたりオルガン導入について制作を担当。サラマンカ大聖堂の
設計を活かしたものになっている。

2021は、10/10開講式~11/27の閉講式 定員25名 オンラインでのやりとりが可能な環境を整え、ZOOMなどを活用するようだ。

私は、白川町のグロリアホールに何度か伺ったことがある。雰囲気は、上野の東京文化会館のオルガンに近い。聴衆が見上げるところにオルガンがあり
厳かな音色が天上から降り注ぐ。町民はオルガンの存在を身近に感じている・・・

 

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ