日本の原風景「ふるさと」高野辰之記念館 


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日本の原風景「ふるさと」高野辰之記念館

高野辰之(1873.4.13-1947.1.25)童謡「ふるさと」「おぼろ月夜」「春の小川」「紅葉」の作詞者として知られる。「ふるさと」は、1914年(大正3年)の尋常小学唱歌で発表。
1902年(明治35年) 文部省国語教科書編纂委員嘱託。作詞者や作曲者は文部省が当時公表しなかったが、1960年代に公開された。遺族からの要望があった。1992年(平成4年)から音楽の教科書に両名の作と明記。私が当初聞いた話は、文明開化により、西洋文化を取り入れるべく、学校教育に歌を導入しようと文部省が委嘱した彼らが作詞、作曲をしたのだが、なぜか名前が伏せられていたと。いろいろ言われていたが、おこがましいという解釈のよう。驚くべくは、高野辰之氏は「国文学博士」であった。言葉を研究し、近代の重要作「浄瑠璃史」「日本歌謡史」「日本演劇史」などを著した。また、作曲の岡野貞一氏は、讃美歌を聴きなじんでいたので、唱歌の導入に適任であった。文部省の委嘱による作詞、作曲が100年を超え歌い継がれているのだ。

記念館は長野県中野市の北信地域。自然豊かな原風景。旧小学校の跡地を使用。公園に「ふるさと」の歌碑がある。小さな池と「もみじ」の歌碑がある。生家が近くにあり、日本家屋。周辺に「真宗寺」があり「おぼろ月夜」の鐘楼が。隣に紅葉が彩る「かの川」があり紅葉の歌碑が。そして、野沢温泉村には「班山文庫」と「ふるさとの湯」がある。中野市や飯山市には菜の花畑の風景が。野沢菜は日本に欠かせない漬物として知られている。

真宗寺の「かの川」童謡「ふるさと」の歌詞に登場する。小川の道には紅葉がある。

白いそばの花が一帯に。

高野辰之 野沢温泉村麻釜公園「ふるさとの湯」。野沢温泉村の麻釜(おがま)は、奈良時代の行基が発見したとされる。野沢菜は野沢温泉の名物で、蕪菜の一種で50㎝から1mと長い茎と葉を漬物にして食べる。野沢菜の収穫期には、各家庭が交代で麻釜などの洗濯湯を利用して、野沢菜を洗う。野沢温泉村では蕪菜(かぶな)と呼んでいたが、スキー場を訪れた観光客が蕪菜の漬け物に感激して「野沢菜漬け」と愛称を付け、それが全国的に「野沢菜」が広まったもの。

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ