ラッパイチョウ樹齢400年「落葉の絨毯」


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ラッパイチョウ樹齢400年

イチョウの絨毯は素晴らしい「自然の美」。高山のダケカンバや里山の楓の赤い葉も目を引くが、イチョウの黄葉は絵になる。イチョウは地質年代でペルム紀(2億9900万年~2億5100万年前)の化石が見つかっている。ペルム紀は恐竜など巨大生物が生息していた時代でシダも植生していた。古代は5種類あったとされる。その後「大量絶滅」が起きその中で残ったのが1種類のみで現在のものである。しかもなぜか分布が中国と日本が多い。漢方やサプリでみかける「イチョウ葉エキス」はイチョウの生命力にちなみ血管を丈夫にし記憶力を助ける成分があるとされる。
ところでイチョウが神社などにあるのは植えられたもの。それは、火除けの意味があった。イチョウは幹に水分を多く含んでいる。気根からは乳のような乳根がみられる。そのため、安産祈願の対象とされた。なお天然記念物のイチョウは手に触れることが難しい。日本で最古は、対馬にあるもので「琴の大銀杏」樹齢は1500年、また、茨城県の西蓮寺のは1000年と言われている。他に「ラッパイチョウ」は希少で全国で30本ほどしかない。

イチョウの紅葉、2023年は遅めでこれからのところも。かつての一番は鶴ヶ丘八幡宮の大イチョウ「隠れ大銀杏」だった。樹高30m、周囲7m、樹齢1000年。2010年3月強風により倒伏された。鶴ヶ丘八幡宮のは見たことがある。根元から4mのところの幹を輪切りにされ再生がなされた。凄い生命力でその年、株から芽が生えたがそれは一年限りだった。2012年「ひこばえ」が2本あり黄色く色づいた。その後は成長を続けている。現在の日本一は青森県の「北金ヶ沢の大銀杏」で樹高31m、周囲22m、樹齢1000年。地元の方曰く「ここ数十年で特に周囲がだんだん大きくなり成長している」

田口水分神社(標高421m)のイチョウ 樹高27m、周囲8m、樹齢300年。日本で2番目に大きい。で遠くからでも一目でわかるはずだが紅葉していないのが気がかり。ふるさと元気村「あきじまい祭」に出演した時、モミジとイチョウの落葉のコントラストが素晴らしかった。以来、毎年みるが今年は緑の葉のまま。灰立川の水が枯れそう。どこからか水分を補わないと。御祭神は天之久比奢母智神(あめのくいきもなのかみ)。

春日神社(標高567m)のラッパイチョウ 樹高20m、周囲5m、樹齢400年。紅葉が終わっていた。冬支度をしているようだ。落葉してからしばらく経つのか、それとも雨にさらされて色が褪せたのか。前回の時より、量が少ないように思える。御祭神:天津児屋根命(あまつこやねのみこと)日本神話「天の岩戸」天照大神がお隠れになり、天の安原での八百万の神の集まりで岩戸の外に出すための知恵を思金神【オモイカネノカミ】が授けた。天津児屋根命はフトダマと占いを行い、岩戸の前で祝詞を奏上した。そのため「言霊の神」と称される。藤原鎌足を祖とする神で、出世を司る神でもある。大変珍しいラッパイチョウで落葉の絨毯から探してみる。

流谷八幡(標高293m)石清水八幡宮【別宮】のイチョウ 樹高33m、周囲5m、樹齢400年。長暦3年(1039年)石清水八幡宮の御神体を勧請し、この地に社殿を造営。八幡神(応神天皇(品陀和気命)、神功皇后(息長帯比売命)、比売大神)を祀る。下を天見川が流れ、谷の斜面に食らいついているイチョウで根が大きくはりだし力強い。

 

この時期で、緑の葉はどこかおかしいのでは。樹齢300年。この大木は何も言わないが、今年は酷暑で少雨だった。近くを流れる灰立川の水も少ないし。気がかりである。

春日神社 イチョウの紅葉はほぼ終わっていて落葉の絨毯があった。量が少ないように思える。

樹齢400年。

落葉の絨毯からラッパイチョウが見つかる。

流谷八幡(石清水八幡宮【別宮】)のイチョウ 樹齢400年

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ