カーシャ「そばの粥」Кашу маслом не испортишь.


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カーシャ「そばの粥」Кашу маслом не испортишь.

「そば」は世界中で食べられている。パスタの国のイタリアでは中部以南でデュラムセモリナの一大産地だが、北イタリアの山間部は蕎麦を食する。それは寒冷な気候と痩せた土地で小麦の栽培が難しいから。そして、パスタのはじまりは麺でなく粥からはじまった。日本では主に米と蕎麦が栽培されている。小麦は圧倒的に輸入に頼っているが、ウクライナなどの産地がダメージがあると生産もその影響を受ける。高温多湿を嫌うので本州では栽培が難しく北海道を中心としているが、近年の品種改良が行われ、本州でも強力粉関連の小麦が栽培されるようになった。日本は火山が多く酸性の土壌であるため水田にし微生物を増やし中性に近づけ米に適しやすいようにしてきた。米が栽培できないところには蕎麦が栽培されてきた。

日本では最近、ごはんよりパン、うどん、蕎麦、拉麺が代表的な食文化でうどんは製麺しやすい。一方、蕎麦はそのままではつなぎが難しい。平安時代、蕎麦を食する文化はなく、旱害の救荒食物だった。粒を粥にして食べていた。また蕎麦焼きとして食べていた。これは「戸隠そば博物館とんくるりん」で食べた事がある。五平餅の形で煎餅のような味がした。
「そば切り」とするのは江戸時代から。白米の脚気を防ぐ食材として知られた。蕎麦は山芋などのつなぎを混ぜて延ばし切ると麺状になる。産地では、将軍に献上し珍重されてきた。

Кашу маслом не испортишь.(カーシュゥ  マースラム ニ イスポルチッシュ)バターでお粥がダメになることはないという諺。(有益なものは多ければ多いほどよい)
これはロシアの発想。ポーランドでも蕎麦が食されている。ポーランド語はkaszaとする。

私は、うどんや拉麺派でなくそば派。「尾張屋」の辛めの出汁が美味で蕎麦を引き立てる。そば湯も注文する。蕎麦屋ではよく「かつ丼セット」を頼み、蕎麦の味を確かめる。
今回、信州の旅で戸隠を訪問。山口屋で戸隠そばの半生そば(新そば)と「蕎麦の粥」を買ってみた。半生そばは「年越しそば」として期待している。「蕎麦の粥」は素朴な味。出汁やわさび、ネギや七味、ショウガなどで風味も変わるだろう。味覚は五感で味わうもの。しかし、バターを載せる「禁断の食べ方」があったとは(笑)。それも雪印バターのような塩バターがよい。

これは、光永食品の「そばがゆ」。そばの香りが強烈で噛んで食べている。噛むと少量でも満腹感がある。しばらく「そばの粥」カーシャにありつけスリムになりそうだ。

 

 

カーシャ あちらの国では そば粥として食する。

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ