あの日から10年「御嶽山」2024.9.27


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あの日から10年「御嶽山」 2014.9.27.1152 死者58名 行方不明者 5名 忘れない。慰霊の気持ちと立派なお山なので登りたい。

入山者が減り、営業が大変になった。御岳ロープウェイを応援したくて。王滝頂上から上の八丁ダルミと剣ヶ峰へは2023年、規制緩和された。御嶽山は愛すべき山で何度も登っている。前回は、2020.8.1で王滝頂上が解禁された日。他に飛騨口から五の池や三の池へ数回。初回は、黒沢口(六合目)から三の池へ。

御嶽山の魅力。簡単に登頂できる山ではないが、登りがいのある山。九合目【石室山荘】がふんばりどころ。山域は、剣ケ峰、摩利支天、継子岳でとてつもなく広い。登山口および頂上も複数あり、王滝頂上、開田頂上、飛騨頂上など。池が多い。一ノ池(標高2990m)は枯れ池で、雨が降ると火口の割れ目から二ノ池に注いでいるようだ。
ニノ池(標高2905m)は、火山灰が被さっている。わずかに右側と下側に水がある。晴れるとコバルトブルーが美しい。ガスがかかると灰色の池。
三ノ池(標高2720m)は、周囲700m、深さ13mの巨大な池で透明の酸性の水をたたえている。雪解け時は、ドラゴンアイ「魔女の瞳」で美しい。崇められている「ご神水」を汲んできました。
四ノ池(標高2690m)は、雪解け時期のみの小川で湿地帯。五ノ池(標高2800m)は現在、干上がって水たまり程度になっている。六の池が存在するとか。また、滝が多い事。
「幻の滝」四ノ池付近にある。それから「神津の滝」(標高2770m)は日本最高所の滝。賽の河原か、摩利支天から見えるかな。登山道になく、沢沿いを登るしかないので現実的ではない。そして「賽の河原」は壮大で美しい。言葉で表現できなくて唸ってしまう。積み上げられたケルンが。ここでは、御嶽山特有の霊神碑や石仏も無数にある。

ロープウェイ 8時30分~16時15分 時間が限られている。乗車定員6名で、随時乗車できる。これだけ山域が広いと、日帰りでお鉢まわりは無理かな。タイムリミットは摩利支天乗越 12時30分 そこから下山で約3時間をみておく。黒沢口 九合目「石室山荘」の手前の急坂がしんどい。攀じ登る感じ。二ノ池から賽の河原を通り、阿留摩耶天(標高2897m)は見れた。摩利支天乗越から摩利支天までは往復で40分。本当は摩利支天を登りたかったのだが又に。白龍避難小屋からの三の池へ急降下する道は、慎重に。あの急坂はあまり登りたくない。浅間山の草すべりのような道で大きな岩が多い。三ノ池、やはり凄かった。波紋が静かに波打つ。色が微妙に変わっていく。ご神水を汲んだ。不思議な水で前回は2年ほど腐らなかった。

コースタイム:8時45分~16時00分(約7時間15分)
飯森高原駅(標高2150m)登山口 8時45分 七合目《行場山荘》2180m → 八合目《女人堂》2470m 9時50分 → 九合目《石室山荘》2820m 11時5分→ 二ノ池分岐 11時30分 → 二ノ池2908m  11時55分 → 賽の河原 12時15分 → 阿留摩耶天2897m → 摩利支天乗越(白龍避難小屋)12時30分 → 三の池2720m 13時20分 → 《三ノ池トラバース》→
八合目2470m 15時00分 → 七合目2180m 15時45分 → 飯森高原駅 16時00分

「賽ノ河原」標高2800m 全国各地にあるが、御嶽山のは壮大で美しい。至るところに石が積まれケルンが。また、御嶽山特有の霊神碑や石仏が無数にある。般若心経を唱えた。

国道19号線にある道の駅「木曽福島」からの展望台 左は御嶽神社

御岳ロープウェイ 鹿ノ瀬駅(標高1570m) 飯森高原駅(標高2150m)まで 標高差580mを約6分で結ぶ。

飯森高原駅 天井の楽園 高山植物園がある。ここに来るだけでも楽しい。空気が違う。

 

登山口 ここからまずは八合目まで。九合目より二ノ池分岐で剣ヶ峰方面へ行く人が多い。今回は、二ノ池、賽の河原、摩利支天乗越、三ノ池が目的なのである。

七合目 行場山荘

八合目 霊神碑と頂上

八合目《女人堂》 ここから分岐 登りは九合目《石室山荘》 帰りは、三ノ池トラバースでここに合流 ※期間限定

九合目「石室山荘」ここが一番厳しかった。早くあがりたいと思っても、少しづつ進む感じ。王滝道の九合目もキツかった。飛騨道の方がまだマシか。ただ、途中に山小屋はないし。

九合目から二ノ池分岐までの15分。見えてはいるのに、坂が急すぎてなかなか進めない。標高は2900m。空気も平地の3分の2。気温は低いはず、もう汗はかかないが、喉が渇いて。

九合目「石室山荘」

二ノ池分岐から 左 王滝頂上、剣ヶ峰方面、右 二ノ池、摩利支天方面へ 富士山でお鉢巡りは90分だから、御嶽山の方が広い。

二ノ池 御嶽山の火口部で火山灰が降った景色に言葉を失う。水は右側と下側のみ。前回、王滝道の八丁ダルミから剣ヶ峰へは入れなかった。稜線は、剣ヶ峰と一の池方面。

二ノ池 降灰が溜まり砂礫になっていて言葉を失う。下の水は、細長い形。小屋の向こう側の右側は水たまり程度。柵がしてあり、池の水に触れることはできない。

合掌 気象庁は御嶽山、草津白根山での事故は、常時観測していない区域から突然噴火という。しかし、周知されなければ意味がない。また、その事を登山者は知っておく必要がある。

二ノ池山荘(支配人:小寺さん)頂上に近い山小屋 2014年の噴火では、噴石が跳んできて破損した。勇敢な行動により51人を安全に避難。1分1秒、判断が違っていたら全員が死んでいた。

二ノ池山荘さんの思いが伝わってきた。

ガスが出てくると、白と灰色と黄土色の風景に一変。なお、硫黄の匂いもする。降灰が泥状になっているのか。右側がかろうじて残る水。

二ノ池ヒュッテ(支配人:高岡さん)2018年にオープン。被災した「旧二ノ池新館」のオーナーから引き継ぎ、立て直す。あの時を忘れないように、噴石のあった一部屋を当時のままにしている。

宿泊者らしきパーティーとすれ違う。摩利支天と賽の河原がみえてきた。

御嶽山の「賽の河原」

積まれたケルンや、御嶽山特有の霊神碑や石仏が無数にある。

アルマヤ天(2897m)阿留摩耶天

三ノ池、継子岳方面を見下ろす絶景。

ズームアップ。右下が開田頂上で右には、三ノ池トラバースの登山道もみえる。

標柱と祠がみえる。

摩利支天乗越 2936m から剣ヶ峰方面 いかに大きなお山なのか。

あの先が、アルマヤ天。ありがとう、御嶽山と賽の河原。三ノ池に向かいます。

三ノ池乗越から三ノ池まで激坂を下る。

途中「五ノ池分岐」

五ノ池は、飛騨道で3時間30分。標示板がポイントごとにあるのでわかりやすい。また、坂が緩やか。

三ノ池の手前まで来た。見上げる。龍がとぐろを巻いている。

三ノ池 雪解け時にはドラゴンアイがみれる。ただし、その頃は残雪があるので、アイゼンが必要。

魚は棲んでいない。硫黄が溶け出し、酸性の水だから。このところの高温少雨で、少し干上がってきているものの湧き出しの水がありながら一定の水量を保っているのは神秘。ダムもないのに。

水の色が変わっていく

開田頂上 三ノ池(標高2720m) ここからトラバース道 沢を横切るところが何箇所かあり、増水時は通行止めになる。また、斜面の日陰で雪渓が残っていることもある。崖沿いを横歩きするところがあるので、期間限定で通行できる。7月はまだ雪解け時、概ね8月から10月中旬までか。

こういうところは早く通り過ぎた方がよい。

もしかすると 二ノ池から染み出している水がここを下っているかも。

八合目 ここまで来ればメインルート よい場所にある《女人堂》

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ