映画「天から見れば」 入江富美子監督 をみて
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映画「天から見れば」を見ました。監督 入江富美子氏
【FACEBOOKノートにも記述あり】
大石順教尼は 「堀江六人斬り」により 命は助かったものの 両腕を失ってしまった舞の名手で
口で筆を描き 尼となり障害者の福祉のためにつくした。
和歌山県九度山町 旧萱野家に記念館として展示されており、何回か訪れました。
口筆で書いた文字など作品に感嘆していましたが 断片的に知りました。それは点というものにすぎなかったと思います。それが この映画で線となったのです。
この映画のことを知った時 カルマを感じていました。知人2人と一緒にみました。この知人もまた 私とご主人と話しているうちに この映画の話になったのでした。あと10分ご主人の帰りが遅かったならどうなっていたのでしょう。
南正文(みなみまさのり)さんは 小学校3年生の時 父の製材所の手伝いをしていて 両腕を切断。
母親は、このことを正文さんに治療の際には目かくしをしたり 後ろで縛られているんやと
言って気づかせないようしました。とても元気なはきはきした正文さんでしたが 塞いでいきました。
いじめを受け辛い時を過ごし ひきこもりになったと言います。
大石順教尼に出会ったのが15歳の時。5年という年月を死ぬような気持で生きていたのです。
(いじめはなかなか相談できないもの。周りが様子に気をつけてみてあげないと 状態が深刻になっている場合もあります。現場から逃げて 安全な居場所を作ることは善なのです。)
絶望した南さんにとって 78歳の大石順教尼に救われたかと思いましたが 試練が待っていました。堺から京都まで一人で来ること、口で絵を書きなさい。など約束を条件に弟子にするという。
南さんは 自分では切符を買えません。それまでいじめられていたので 人が怖かったのです。
それでも 大石順教尼に会いたいので 駅で通りすがりの人に切符を買ってもらうよう頼みます。社会を見たのです。善人もいることを。成長しました。
しかし口で絵を描こうと思っても 何度と筆が折れてしまうのです。困難な道なのに取組み 初めての絵が完成しました。(映画で紹介されています)是非とも、その絵をしっかりとみてほしいです。
それから 絵だけでなく 文字を書いたり勉強にあけくれました。まだ困難がたちはだかります。
生活が一人でできないことです。そこでも 南さんは ボタン掛けを両足と針金を工夫し 掛けられるようになったのですが はじめは5時間半かかったのでした。翌日は半分くらいになったと言います。ズボンをはいて ベルトを締め シャツもきちんとボタンが掛かっています。家にカギをかけ 外に出かけ 電車に乗り 病院へ一人で行けるようになります。
何時間かかっても自分を無に空にし、やり遂げるのです。般若心経の 色即是空 空即是色 でしょうか。南さんもまた 大石順教尼同様 仏のようでした。静かに話されますが 気魄の慈悲深い言葉はありがたい気持ちであります。その 大石順教尼の肉声が映画で流れます。
この映画は 国連本部(アメリカ ニューヨーク)でも上映されました。また南さんは アメリカで個展を開き 講演をし多くの人を勇気づけたのでした。自主上映 教育上映も可能とのことです。
詳しくは 映画監督 入江富美子(ふみこ)氏 のページを。
プロフィール
- ☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー ピアノテクニシャン なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ
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