珍寿の「求愛」寂聴の世界


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珍寿(95歳)の「求愛」寂聴の世界

珍しいという漢字 偏とつくりに分解し 王は 1 10 1 で  つくりは 8 3 で 合計 12 + 83 = 95 からきているそうだ。
「求愛」というと 鳥のすがたを思うが 鳥だけでなく 人間も求愛するのだから。

先日の朗読の会の時 一部始終を聴いた。
95歳が書いた作品と思えない語り口。若い世代の恋愛小説のようだ。現代の言葉が出てくる。コンビニ ケータイ・・・モバイル(?)
そして、モビール。登場人物のヒロインの部屋には 影絵のキャンパスがあり そこで繰り広げられる男女のやりとり。
陰影がイメージをかきたてる。もちろん寂聴らしいドロドロしたところがでてくる。

寂聴は宣う。この世の中は 男と女でしょ。喧嘩は、どちらかが一方的に悪いってことはないのよ。
私は 長生きしているのは 一人だったから。今、書けるものは、やはりリアル感のある愛。自伝のようなものを描くのは苦手で
作品の中に投影していく・・・

お元気になられたのなら何より。やはり「表現する人」なのだと思う。

昨年うかがいました「寂庵」5月の頃。
緑と石仏の慈悲のすがた。涅槃の姿をもうひとりの仏様がみている。なぜかホッとするのだった。

 

 

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プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ