岩屋山志明院「空海」もののけ


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岩屋山「金光峯寺」(きんこうほうじ)志明院(しみょういん)「空海」創建(829年)

志明院の山号「岩屋山」は標高500mに位置し洛北「雲ヶ畑」にある古刹。魑魅魍魎の棲める魔物の寺院。司馬遼太郎は「石楠花妖話(しゃくなげようわ)」を著し、宮崎駿監督に話した。それで映画「もののけ姫」の舞台となった。今年は司馬遼太郎生誕100年。本尊は「不動明王」淳和天皇の勅願により弘法大師の作。天長6年(829年)弘法大師が、淳和天皇(第53代天皇)の御叡願により創建。境内に『飛竜ノ滝』『護摩の岩屋』『根本中院』などがある。

御所から四里離れ、下界と隔絶した感がある。ところどころ集落があり、ホッとする。北山杉が生い茂る川沿いの道で横たわる木を何度もみかける。北大路駅からここまでバスが運行していて手前にバス停がある。1日2本。そこから入口までの3㎞は片道1車線で街灯のない心細い道が続く。静溢な果無で「どんつき」。桟敷ヶ岳(標高895m)への登山道がある。天上に続くと言ってもいい。

奥の「根本中院」は「岩屋清水」の前にお堂をつくるため高さ20mの鉄骨の舞台をどうやって組んだのか驚く。お堂へは急坂の段で登山のよう。「お滝」を横切る道の右手に険しい谷があり加茂川の源流だとわかるが倒木で荒れていてその先へは進めない。薬師如来の岩屋があるが、その奥の「鳴神岩屋」が立派でここで空海は行をされたのだと思う。

お寺と神社と日本庭園と洞窟と登山の精神修養の行場で、宇宙にいるような不思議な感じ。日本神話では、まず宇宙があり神があらわれたとある。今年は、映画「坂の上の雲」の背景「船越の頭」に登ったし、志明院にお参りできた。四季彩々が豊かなので又、来ようと思う。

 

寺務所の前で説明を受ける。山門から先は「写真撮影を控える」。足元の悪いところを気をつけて。植物は採る事なかれ。洞窟など傷をつけないで。1時間あればゆっくり廻れる。この日は、私が2日目、先日は20人ほどの団体さんが来られたという。googleの口コミには色々な事が書かれているが、実際は、加茂川の源流を1200年にわたって守ってきた自負が感じられ、それは誰もができる事ではない。お不動さんに守られているのを感じた。

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ