終戦72年「玉音放送」を考える
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8月6日「広島原爆の日」9日「長崎原爆の日」15日「終戦記念日」。沖縄は5月15日(復帰記念日)と6月23日(終戦記念日)。
終戦は玉音放送において行われた。正午に直立不動最敬礼のまま この放送を聴いて終戦を迎えたのだ。「玉音放送」は「天皇陛下のおことばのこと」終戦の詔書。「ポツダム宣言の受託」のことであるが敗戦や降伏という言葉を用いていない。「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び」戦争に立ち向かう国民に対して空襲により焼夷弾の被弾、低空飛行による機銃掃射、原爆の投下。このままでは 日本民族滅亡に瀕するおそれを示唆し、終戦を決定したとされる。
「平成の玉音放送」は、東日本大震災に関する天皇陛下のおことば。
2011年(平成23年)3月16日午後4時35分に放送、天皇自らによるビデオ映像を用いて国民向けに発せられた。
ところで「終戦」とは何を意味するのだろう。日本は「敗戦」から学び、平和憲法を制定し 象徴天皇 主権在民 民主主義法治国家の道を歩んでいる。そして 経済大国となり、ODAで世界でも役割を果たしてきている。
戦後教育について。小学校の自由研究で「先祖」のお話を聞くと 必ず戦争 軍隊の話が出てくる。生々しい話。徴兵があり、入隊し訓練があった。祖父は、召集があり陸軍通信兵として モールス信号を利用 駐屯地 八王子 広島 などに赴いたという。
科学者、嫡男や、視力など健康上の問題のあるものは召集はかからなかった。恩給 二階級特進 陸軍通信兵 海軍将校 軍曹 陸軍少佐 専門用語がたくさんでてくる。
小学校 中学校の社会の試験に 戦後の項目はほとんどない。教科書に戦後の項目は数ページほど。
高校で 社会科の選択科目 現代社会1年次 世界史2年次 地理、または倫理社会3年次を選択すると日本史を習わないことになる。中学校では 教諭が教科書でなくプリントで平和学習を実施、印象に残っている。日本史の教科書も閲覧したが 戦後の範囲が少ない。近代だから 詳細も明確なはずだが。
大人になって史跡などをまわり 書物を読むことにより判断する知識が入ってくる。
現在 憲法を変えず解釈を変え 立法化することで 対応していく方針というのがみえている。
かつて戦前から戦中にかけても 解釈を変え法制化され軍隊を制止できず突入していったのだ。
現在の憲法改正について、国会の3分の2以上の賛成により履行できるとあるが なかなか難しいものだ。戦後60年あまりを経ても ほとんど議論にならなかった。今年 閣議決定により 解釈が変わり 将来は 条件設定のもと(相手側が攻撃でなくても 攻撃に相当すると判断されれば)自衛のために 武力を行使できるようになるという。徴兵制はないので 自衛隊が行動するという。
日本は間違いなく変わろうとしている。どのように変わるのか。
正しいことは正しいといえる世の中になっていることを切に望むものである。人と人とはもっとコミュニケーションをするべきだと私は思う。
「玉音放送版」 港区愛宕の「NHK博物館」に所蔵されている。天皇の声が事前に吹きこまれ、極秘に放送局に持ち込まれたもの。しかし 玉音放送を阻止しようとクーデターを起こした「宮城事件」首相の家も焼き討ちにあい、中将は切腹。海軍と陸軍は、会議でも考えが違い、終戦までもつれた。戦争映画「海ゆかば」でうかがい知ることができる。
詳細:http://nishikunn.net/nishikunn_wp/?p=6929
プロフィール
- ☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー ピアノテクニシャン なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ
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