ショパン/夜想曲(ノクターン)第17番 ロ長調 作品62-1


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ショパン/夜想曲第17番 ロ長調 作品62-1

この前の作品が 幻想ポロネーズ作品61 舟歌作品60 マズルカ作品59 ソナタ3番作品58 の大規模な作品群。ファンタジーが凝縮している。
1846年作曲、この後は、チェロソナタ作品65がある。

この曲、ほとんど演奏会に取り上げられる事がないのだが、ショパンの夜想曲集アルバムのスコアを購入してから
いろいろみていくうちに 何て変わった曲なんだと思ったのが印象。内声が聴こえてくる。

ショパンは当時、幻想ポロネーズを作曲していたが、ポロネーズのリズムから解放されたファンタジーの世界。小節線はあるが、それにとらわれない楽想に衝撃を受けた。

後半の連続するトリルは、coloratura、弦楽の発想があると思う。ポリフォニーを描こうとしていたのではないか。と、私は考える。
それは、いろんな音が聴こえてくる音楽。霧のような虹のように。チェロソナタ作品65をひかえていた事もある・・・

冒頭は アルペジオの一弾きからはじまる。主題は、別の声部がなぞるようになっている。一つはメゾ、もう一つはバスの動きをサポートするテナーの動き。
作品62-2の方は中間部が森の茂みに籠るような世界だが、こちらはそこまでの深みはないが漂う世界。練習曲作品10-3「別れの曲」の前半、右手の練習を参考に。「多声音楽」

詩的な漂う低音部に 右手がためらうようなソプラノ 夜を想う

中間部 変イ長調 漂う世界。左手が重要な役割を担っている。左手だけで表現を練習する事。

再現部 ロ長調 右手 トリルの連続 むしろ左手が積極的に和声を奏で リズムをキープするところに
完璧な右手が添える。

コーダは 舟歌風 左手のベースに 右手がソプラノを歌う。それは時には往生し彷徨う。
全体的に弱音志向だが 幅をきかせてたっぷりと歌うこと。高さ低さでなく、「奥へその先へ」のイメージ。
最後は 消え入るように終わる。その余韻を忘れない。

ロ長調のロの音が持続音の如く響いているのだが 右手の自由な音型による流離いの世界。
それは 哀しみの中に明るみが 柔らかさの中に張りつめたものが 言葉で表現できない。
ショパンは作曲家であって良かったと思います。

ヴァレンティーナ・リシッツァ ロシアのピアニスト。パワーピアニストと称される事があるが、繊細でかつダイナミックな表現で定評がある。

F. Chopin Nocturne in B major, Op. 62, No. 1 Valentina Lisitsa

これは ポーランドワルシャワ近郊にある ショパンの生家 ジェラ・ゾラ・ヴォラ Gela Zola Wola

プロフィール

nishikunn
nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ