ベートーヴェン/ピアノソナタ「ハンマークラヴィーア」H.J.Lim
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ベートーヴェン/ピアノソナタ「ハンマークラヴィーア」変ロ長調作品106
ベートーヴェンの表題には「ハンマークラヴィーアのための大ソナタ」(Große Sonate für das Hammerklavier)と書かれていた。が、この曲が
交響的な4楽章形式で規模が大きく「ハンマークラヴィーア」Hammerklavierという名前を与えられた。シンフォニックで作曲の技術を余すところなく不断に盛り込まれ、ベートーヴェンが心血を注いでつくられた。(もちろん、第7番二長調など4楽章の作品は他にあるが、それは初期のもの。)
まだ、フォルテピアノも使われていたし、ピアノフォルテがピアノメーカーにこぞって造られた時代。第23番「熱情」でピアノソナタの頂点を極め、シュトライヒャー、ブロードウッドのピアノが作曲意欲をかきたてた。ベートーヴェンの創造力が楽器発展につながったとも言えるのだ。
「ピアノで弾かれるべき作品」ということができる。ピアノソナタ32曲の「頂点として君臨」し、現代のピアニストをうならせている作品。
当時は、弾けるものがいなかった。「50年も経てば、弾けるピアニストがいるだろう」と語ったベートーヴェン。
例えば「悲愴」「月光」は フォルテピアノのために書かれた3楽章の作品。初期の代表的な作品。弱音器などの記号が付されている。
「テンペスト」「ワルトシュタイン」「熱情」は、ピアノフォルテへの過渡期で中期の代表的な作品。
「告別」31番、32番は後期のソナタで哲学的であり、よりベートーヴェンを理解し弾く事が望まれる。
ベートーヴェン/ピアノソナタ「ハンマークラヴィーア」変ロ長調作品106 より第4楽章「フーガ」
H.J.Lim (リム・ヒョンジョン)ピアニストとして、誰でもなれる事を証明してくれた。コンクールや師匠はもちろん大事で、本人の技術の鍛練や努力が必要だが、
演奏は自分だけができるものであり、自分そのものであるから自由な思いで表現したい。彼女が、この作品と闘った事が表現され、ベートーヴェンが好きでこの曲を弾いているのがわかるような気がする。
ベートーヴェン ピアノソナタ全集をリリース
プロフィール
- ☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー ピアノテクニシャン なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ
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