間奏曲op.118-6 ブラームスのララバイ「哀歌」
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6つの小品 作品118の第6曲 変ホ短調は 完成されなかった交響曲第5番の緩徐楽章に構想されたが 変更されたもの。
晩年の「ペシミズム」とラプソディの諦観が織りなす。
エフゲニー・キーシンは、精神的に難しいこの作品を 渾身の情感を込めて演奏している。
秋の終わり、枯葉だけでない木漏れ日のような光を見出せる美しい音楽・・・音楽は「人生」
歓びも 哀しみも すべて受け入れる・・・
クララ・シューマンとの手紙のやりとり「あ~ 私たちはみな老いに対して貢物を納めなければならないのですね。なんと辛いことなのでしょう」
この作品の後「灰色の真珠」作品119の1がクララとの最後になった・・・
ブラームスの変ホ短調は ラプソディにも表れている。が、これは「哀歌」
愛に逸れたものへのララバイと言えるだろう。情熱は失われてはいない。ブラームスの創作力は最後の頂点を極めた。
手の交差するところは「感情豊かに」 ベートーヴェンピアノソナタ32番第2楽章「嘆きの歌」のところもそうだ。
減和音の響きと アルペジオの流れを意識する。 そしてラプソディが ほの暗く はじまる。
スタッカートのところは 忍び寄る悲観。 オクターブのところで重なり 感情が(破裂し)・・・
力を弱める他なかったのだ。
最強音 フォルテッシモには 音の強さでなく 諦観を込めて。
足どりは 消えいった・・・
作品118の6 変ホ短調 エフゲニー・キーシン
プロフィール
- ☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー ピアノテクニシャン なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ
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