ショパン/夜想曲(ノクターン)第14番嬰へ短調作品48-2


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ショパン/夜想曲(ノクターン)第14番嬰へ短調作品48-2

ショパン(1810~49)1841年の作曲、バラード第3番作品47の次で、円熟期に入っている。
気品溢れるショパンらしい作品。序奏があり、どんな小品でも 必ず起承転結がある。
前作の作品48-1(夜想曲第13番ハ短調)は劇的そのものだったが それと対照をなすような 静かながらも
ショパンの情熱の籠った作品。この頃、ショパンは実は健康を害していた。演奏活動を納得してできるだけの余裕はなかったのだ。

作品を献呈したり 弟子のレッスンにあけくれていたのだった。弟子には、高名たる貴族の女性などもいたのだが ショパンはひとりひとりに対しての
運指の提案を書き込んでいる。

この曲の聴かせどころは ピアノでの「歌ごころ」。7小節目の第3拍の音は 長く伸ばされる音。また、左手の二分音符の余韻。
その部分にペダル記号は付されてない。バランスが重要だ。

アンダンティーノ 4分の4拍子 嬰へ短調 中間部 変ニ長調 再現部 嬰へ短調 コーダ 嬰へ長調

中間部 低音部のベースと 5連符が絡み合う。

再現部 嬰へ短調で悲壮感が募り昂揚し、ためらうような溜息が残る。

コーダ 水を張ったような透明感あふれる世界。それが 左手のバスの下がりにより 強めていく。
感情は飛び散ったが、その後は長調で舟歌風。雰囲気を醸し出すようなトリル。最後は、右手のスケールが、左手のバスと共鳴する。

夢から覚めたような余韻が残った。なぜなら、始まりはララバイのように漂流するため息だが、終わりは温かさがにじみ出ている。

 

エフゲニー・キーシンは リサイタルプログラムで序盤でこの曲を演奏しているよう。ほのかな情熱と、底に秘めた情熱がこもっている。

 

ショパン/夜想曲第14番嬰へ短調作品48-2 エフゲニー・キーシン

21の夜想曲全集 イリーナ・メジューエワ がリリース。

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ