弘法大師創建「瀧尾」日光三社権現


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日光三社権現のひとつ。新宮の二荒山神社、女体の瀧尾神社、本宮の本宮神社の三社を日光三社という。三山と三仏の三社を同一とされる神仏習合の地。

二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)別宮「瀧尾神社」は空海《宝亀5年(774年)- 承和2年3月21日(835年4月22日)》が弘仁11年(820年)創建。本尊、田心姫命(たごりひめのみこと)。二荒山神社の主祭神、大己貴命(おおなむちのみこと)の妃神(きしん)が田心姫命である。日光は、勝道上人《天平7年4月21日(735年5月17日) – 弘仁8年3月1日(817年3月21日)》が、天平神護二年(766年)に開山。弘仁(こうにん)元年(810年)、 嵯峨天皇(さがてんのう)より満願寺(まんがんじ)の寺号を賜る。後に「輪王寺(りんのうじ)」と改名。勝道と空海は仲介人を通して知り合い、勝道は空海に託す。空海は、文集「勝道上人日光開山記」を記した。

男体山 新宮 千手観音  二荒山神社から遥拝 頂上に奥宮 中腹に中宮祠
女峯山 女体 阿弥陀如来 瀧尾神社から遥拝  頂上に奥社
太郎山 本宮 馬頭観音  本宮神社から遥拝  頂上に太郎山神社

「日光の聖地」ここに呼ばれたような気がする。尾瀬に行くとき、日光に立ち寄りたいと思ったが「瀧尾」にひかれた。きらびやかな日光のイメージと歴史を支えてきた先人達の思いを今一度立ち返りたい。日光市は、市街の「旧今市」(標高200m)から「いろは坂」《第一(6.5㎞)第二(9.5㎞)標高差440m》を境目に、中禅寺湖の「奥日光」(標高1200m)から男体山(標高2460m)日光白根山(標高2578m)までと、ここまで標高差のある町はそうそうない。市街部の「神橋」を超えると雰囲気は劇的に変わる「日光の社寺」世界遺産エリア。太く大きく高い木々に囲まれ、独特の湿気がある。

「開山堂と仏岩」の道は、勝道上人の霊が、日光山に今もなお気をかけてくださっている事を肌で感じ取った。その道は「瀧尾道」につながっている。石畳の道を進めると、小川の流れと瀧の音が聴こえてきた。三途の河のような清水と渡橋。囂々と流れる瀧。滝は、音をかき消し邪念を打ち破る。入りたいくらいの気持ちだった。滝の水で手を清め、顔と首を洗った。冷たいのだがなぜか柔らかい触りが。渡橋を戻ると、駐日米国公使「ジョン・ケネス・エマソン」の墓碑。その横に石像が。お大師さまだろうか。参道の名を刻した石碑と石段があり、歩を進める。

運試しの鳥居:小石を3つ投げて通った数で運を占った
桜門:蜘蛛の巣がかかっているが、それが自然になる。
拝殿:吸い込まれるような気。
本殿:近づけないくらい神々しい。
縁結びの笹:西南角にあり。これは、すべての縁に御利益が。
別所跡:戦国武将が強飯式(ごうはんしき)を行った。
影向石(ようごういし):空海が神の降臨をみたところにあった石。
無念橋(むねんばし):別名「願い橋」三本杉を通して御神体「女峯山」を遥拝するため、身を清め俗界と縁を切る橋。歳の歩数で渡ると女峯山頂奥宮の登拝が叶えられる。
子種石(こだねいし):子宝祈願の石
酒の泉:湧き水。お酒の味がするそうで、この水でお酒をつくると美味しくなる。
御神木「三本杉」:垣内に1700年頃、横たわれになりあそばされた御神木の先代が。日光山を護っている。

夏の梅雨明け直前、早朝の朝露と朝霧に覆われていた。もののけがいるかもしれない。

天狗沢の白糸の瀧:弘法大師は滝行をされたのでしょう。手水舎というと、伊勢別宮「瀧原宮」や神宮の五十鈴川を思うが、次元が全く違う。
ここに入りたいくらい。身も心も清められる。

駐日米国公使「ジョン・ケネス・エマソン」の墓碑

瀧のそばにある石像。

運試しの鳥居:あの丸い穴へ小石を三つ投げ、開運できるか占ったという。なかなか難しい。

桜門:1697年(元禄10年)に建てられたもの。空海筆の「女体中宮」の扁額と仁王像が鎮座されていた。(1870(明治3年)年の詔書「大教宣布」『神仏分離令』まで)

拝殿 霧が立ち込めより神秘的

本殿 縁結びの笹 西南の角にある。本殿は、厳かで近寄れないくらいだった。西にある参道の石は苔ているが、そこで滑った。はっと我に帰る。

別所跡 ここで戦国武将が強飯式を行ったと思うと感慨深い。

影向石(ようごういし)弘法大師が祈願した時、大岩のあたりで女神があらわれた。

無念橋(むねんばし)己の年齢の数で渡ると願いが叶うとされる。

御神木「三本杉」厳めしく静寂なところ。このすぐ脇に、切り株があり年輪がうかがえる。

三本杉と先代:先代の御神木は横たわれたが、日光山を護っているのです。

子種石を祀る鳥居と石積(ケルン) 参詣者が絶えない。

霊石:子種石(こだねいし)

世界遺産「開山堂と仏岩」の記事は次に書きます。

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ