リラ・クラシック 2025.5.31(土)7:00 「マーラー」vol.147


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2025.5.31(土)7:00「リラ・クラシック」は、クラシック音楽でリラックスする60分。第3週・第5週 パーソナリティ マコルネがお届けします。【ネットラジオ(リアルタイム配信)で視聴可】https://www.jcbasimul.com/radio/1302/

【曲予定】マーラー/交響曲第1番「巨人」第4楽章、第2番「復活」第5楽章、第5番第4楽章「アダージェット」、第6番「悲劇的」第4楽章

【コラム】グスタフ・マーラーはボヘミア出身でウィーンで活躍した作曲家。ベートーヴェン以降の作曲家では「交響曲の大家」として知られる。その長大な交響曲は評価が分かれるところだが、おおむね理解されている。それは「人生の苦難」「戦争」がテーマになっているから。自身がボヘミアンでユダヤ系で出自がわからずさまよい、そのまま放出され混沌とした。これがマーラーの宇宙観。それが共感を呼ぶ。
すぐれた指揮者であったために、編成や演出について新たな試みを考案し、現代にも多大な影響を与えた。楽隊を場外で演奏させたり、ソロで演奏するホルンに離れた位置を指定したり、左側に集められているヴァイオリンを左右に対向配置するなど。少し変わったところでは、珍しい楽器を使用した。例えば、チェレスタ、鐘、木槌、鞭・・・それを揶揄する絵画が残っている。シューベルトのファンタジーは慰めの域だったが、時代は混沌とし厭世的になった。ドイツ、オーストリア、フランス、イギリス、ロシアなどはが対立し戦争を意識するようになった。ベートーヴェンが「ウェリントンの勝利」を作曲したり、チャイコフスキーが序曲「1812年」を作曲したように、マーラーも交響曲に戦闘的な楽想を登場させ、かつてない楽器が用いられた。ちなみにハンマーは初稿では5回だったが、実際の初演で2回使われたのだとか。

 

ベートーヴェンの「第九」以降、声楽つき交響曲として、マーラーの交響曲第2番「復活」は聴いてほしい音楽。

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ