絶命した音楽家


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絶命した音楽家

「無言館」を訪れ、価値を見出した事を思い出す。記事、戦没画学生慰霊美術館。

戦争が人生を引き裂いた。世界各地の紛争。一人一人にある命を奪う事は、人生を奪う事。家族や友の憎しみとなる。芸術とりわけ音楽や美術は平和のために存在すると思う。もちろん人間としての開放を訴える。また、文学などの芸術と合わさり、メッセージの強いものになるだろう。しかし、政治利用で使われることがある。芸術家は、これまでも弾圧され命を失った。殊に、ユダヤ人を迫害してきた歴史は、変えなければならないのだが。もう2000年も前から。紀元前721年のアッシリア捕囚、紀元前586年のバビロン捕囚でユダヤ人は祖国を追われ、散りじりになった。ユダヤ人は世界中で商才を活かし影響を与えている。作曲家のメンデルスゾーンは、優れた指揮者でもあったがユダヤ教から改宗している。マーラーは、優れたピアニストであったが指揮者の道に進み、作曲家としての頭角を現したがこれもユダヤ教から改宗した。ヴァイオリニストのハイフェッツ、ピアニストのホロヴィッツは、祖国を出て新天地を目指した。とはいえ、第2次世界大戦中の「ホロコースト」はなんと凄惨なものか。私は、オシフエンチム(アウシュビッツ)を訪れた事があるが、言葉が出なかった。ガス室、カバン、眼鏡、髪の毛、義足。人間は、恐ろしい事を平気でできるものだ。日本でも、信長の比叡山焼き討ち、秀吉の秀次一族の公開処刑をはじめ、恐ろしい事をするものだと。言うまでもなく、たった一発の原爆が数万人の命を奪う事はあってはならない。罰あたりが。

命を絶たれた音楽家。1930年代にナチス・ドイツが「有害または退廃的である」とみなした音楽は「退廃音楽」とされる。ナチスのドイツ人優遇政策では、ユダヤ人のクォーターまでが系統とされ、迫害の対象となった。

クルシェネク アフリカ系アメリカ人起源のジャズやブルース作曲家
アイスラー 社会主義者の作曲家
ヒンデミットやアルバン・ベルク 現代音楽。ヴェーベルン モダニズムはドイツ文化を破壊するものとして、多様性を否定。
メンデルスゾーン、シェーンベルク、マーラー、ゴルトシュミット ユダヤ人作曲家。

退廃音楽をテーマにした展覧会が催された。ウルマンがいる。ヴィクトル・ウルマン(1898.1.1 – 1944.10.18)は、チェコスロバキアの作曲家、指揮者、ピアニスト、ホロコースト犠牲者。死去日は、強制収容所で殺された日。
歌劇「アトランティスの皇帝」、弦楽四重奏曲(3曲)、ピアノソナタ(7曲)、歌曲などがある。

 

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ