第19回ショパン国際ピアノコンクール 4/23-5/4 – 10/2-10/20


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安積 4/23-5/4 – 10/2-10/20

5年に一度の国際的に権威のあるショパンコンクール 戦前から社会主義国も資本主義国も参加する音楽・ショパンの共通言語を世界ではかるコンテスト。
予備審査が4月23日から行われ、世界28カ国から162名が予備予選に参加し、一次予選に66名が選出された。ここに、他の指定されたコンクールで2位以上を獲得した19名のシードが追加され、85名からのスタートとなる。
ショパンコンクールに出場するのは、夢を叶えるために、ピアニストになるために、人生を称賛できるものである。誰しも、生活があり、人となりがあり、それがあっての出場。遺憾なく発揮することを願うばかり。リスペクトします。
日本人は13名。Kaito Kobayashi Shiori Kuwahara Shushi Kyomasu Yumeka Nakagawa Yulia Nakashima Yuya Nishimoto Arisa Onoda Jun Shimada Miyu Shindo Mana Shoji Tomoharu Ushida Miki Yamagata Ryota Yamazaki

第1次予選 10月3日〜10月7日
第2次予選 10月9日〜10月12日
第3次予選 10月14日〜10月16日
本選 10月18日〜10月20日

予選がはじまり、熱い演奏が繰り広げられている。

第2次予選へは。40名が選出された。日本人は5名。Shiori Kuwahara Yumeka Nakagawa, Miyu Shindo Tomoharu Ushida Miki Yamagata,

第3次予選へは、20名が通過、日本人は3名。福島県出身の牛田智大さん(25)、東京都出身の桑原志織さん(30)、愛知県出身の進藤実優さん(23)。

3次予選ライブを聴いていた。凄く重要な局面であるので、聴きどころ。集中力のとぎれない「ショパニスト」の音楽は感動だった。ショパンの絶妙なテクスト。ソナタ2番、3番どちらを選ぶか。難しい選択だけれども。私的には、2番が好きだが。2番は全体の雰囲気が醸成されているかだ。第1楽章の中間部のバスの狂気じみた表現はショパンとてなかなかない表現。第2楽章の唐突なぶつかる音を弾き切る。第3楽章は「葬送行進曲」第4楽章の無窮動「愚弄するスフィンクス」をどうするのかにかかっている。
3番には音のキレが要求される。第3楽章のノクターンがなぜここに持って来られているか、意味を感じながらなど。

本選への11名の選出が決まった。日本人は2名。東京都出身の桑原志織さん、愛知県出身の進藤実優さん。

1. Piotr Alexewicz (Poland)
2. Kevin Chen (Canada)
3. David Khrikuli (Georgia)
4. Shiori Kuwahara (Japan)
5. Tianyou Li (China)
6. Eric Lu (USA)
7. Tianyao Lyu (China)
8. Vincent Ong (Malaysia)
9. Miyu Shindo (Japan)
10. Zitong Wang (China)
11. William Yang (USA)

本選が終了、厳選な審査の結果、入賞者が決定。

1位 Eric Lu

2位 Kevin Chen

3位 Zitong Wang

4位 Shiori Kuwahara

4位 Tianyao Lyu

5位 Piotr Alexewicz

5位 Vincent Ong

6位 William Yang

入選
David KHRIKUL
Tianyou LI
Miyu Shindo

特別賞
コンチェルト賞 Tianyao LYU
マズルカ賞 Yehuda PROKOPOWICZ
ポロネーズ賞 Tianyou LI
ソナタ賞 Zitong WANG
バラード賞 Adam KALDUNSKI

素敵なエントリーをありがとう!今後のご活躍を願います。

昔の演奏家に習いなさいというと、もちろんだがすべてではない。感性は、時代とともに変わっていく。コンテスタントが感じるショパンのリズムに対して講評があったようだ。
コンテスタントは、ネットやデジタル音楽を聴く機会に恵まれすぎているなかで。今の若者が軍楽隊の音やポーランド民謡を聴いて何を感じるだろうか。
ショパンのポロネーズやマズルカの秀逸な演奏は、普遍性を追求した結果である。マズルカ賞は、特別賞のごとく、ショパンコンクールでは重要視されている。
また、本選でのピアノ協奏曲では、マズルカやクラコヴィアクがあり、それをどう弾くかがカギになる。さらに、今回から初導入された「幻想ポロネーズ」の演奏。ポロネーズの名前こそあるが「幻想曲」の作品。不協和的な和声で、明るい作品とは言い難いが、複雑であるからこその展開や再起で際立たせるが、コーダの決然たるポロネーズのリズムとオクターブの多用は祖国ポーランドの誇り。ショパンはチェロソナタ作品65の頃、創作力は少なくなってきた。以降、大規模な作品を書いていない。
晩年の作風でもあり、若年時の協奏曲と晩年の幻想ポロネーズの演奏は、いかに感動の余韻を残してくれるでしょう。
ショパンの性格的小品などの考え方として、バラード、スケルツォ、ソナタはある程度、一般的な解釈で弾いた方が無難だが、ファンタジーの部分をどうイメージし表現するかによっても広がりや響きが変わるだろうと。
バラードでは、時にドラマティークに感じるが、節度を持って弾く。スケルツォでは、おしゃべりの如くクレッシェンドやデクレッシェンドをコントロールし、中間部の瞑想をどうするか。ソナタは、雰囲気の異なる主題、動機の印象付けや内声の浮き出しで印象が変わるはず。
他方、個性がかまわないと弾き切るコンテスタントだとポゴレリッチまではいかないけど。これは「ショパンでない」と言われてしまうかもしれない。ここは、ショパンコンクールの場であるから。

 

 

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ