八ツ房杉


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「八ツ房杉」 国の天然記念物に指定。杉はふつうはまっすぐ上に延びるものだが この杉は幹から八方に分かれている。複数のスギの種が癒着し絡まっているようだ。しかし 周囲の杉の木は 何の気もなく直立しているのに 何故 この木だけなのか 謎である。赤い幹肌は何を意味するのか。

この近くに 古事記・日本書紀に記述のある日本初の城「菟田の高城」がある。神武天皇が 八咫烏(やたがらす)に導かれて熊野から大和国へ進軍し陣を張ったときに植えられた杉が「八ツ房杉」。神代の時代 紀元前600年ごろに植えられたとされており、樹齢2600年。日本のおこりと深い関係が。神武天皇=橿原神宮(畝傍山東北陵)周辺にも 樹齢2600年の木々が存在しているのだ。(放射性炭素年代測定法による)

神武天皇は 紀元前712年2月13日に生まれ 紀元前660年1月1日(現在 2月11日 建国記念日)橿原の地で初代天皇として即位した。紀元節のはじまりである。紀元前 586年4月9日(現在の暦では 4月3日)に崩御した。神武天皇を祀る橿原神宮では 神武祭が行われている。

(画像は 神武天皇が東征で立ち寄ったとされる大台ケ原の石ヶ原にある腰かけ石にちなみ、神武天皇の像が建てられた。描かれた絵画が多いなか この像は珍しい。)

 

苔むしている杉。赤い幹肌が一部露出している。大丈夫なのだろうか。八幹のうち 一つはだめみたい。他の幹の一部が 梯子などで支えられている。

最早「古い杉の木」でなく 物凄いパワーを感じた。ただただ 一年でも多く 長生きしてほしい。しかし 今 こんな人里離れた場所にある。昔は 栄えていたのだろう。
隣に、櫻實(さくらみ)神社がある。

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ