ベートーヴェン/ピアノソナタ第23番へ短調作品57「熱情」 


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ベートーヴェン/ピアノソナタ第23番へ短調作品57「熱情」

ベートーヴェンはピアノソナタ中期で この作品でけじめをつけた。一連の ヴァルトシュタインなどの傑作を生み出した 頂点に値する作品。
しばらくは ピアノソナタを作曲しなかった。3大ピアノソナタというと「悲愴・月光・熱情」と呼ばれ親しまれている。
私からすれば もし 3つを選ぶとなると 「熱情、ハンマークラヴィア、32番」としたいところだが。
バッハの平均律クラヴィア曲集 48曲が 旧約聖書とすれば ベートーヴェンのピアノソナタ32曲は 新約聖書をいわれる所以である。

リズムに特長がある。そして 半音階での移調も工夫され 動機が効率よく活用されている。完璧なピアソナタと言われ ベートーヴェン以降の作曲家が 量産することはなくなった。

「月光」の時代は ファルテピアノだった。「ヴァルトシュタイン」の頃 ピアノが発達したとされている。エラールのピアノを使って作曲された 一番上がFまで その最高音を使っている。想像上でなく 楽器がピアノソナタを育てたと言ってもよいだろう。

和声を重視した シンフォニックなピアノソナタに。メロディーというより モティーフを効果的に使い 印象的にしている

静寂と強打 運命は扉をたたく

展開部 左手 右手が アルペジオを 交換してゆくところ。

コーダ 右手のオクターブや 強打 3連符 の和声が 熱情 アパッショナータを伝える。激烈でロマンティック 当時のフォルテピアノがどう響いたかイメージする。

第2楽章 アンダンテ・カンタービレ 変ニ長調


変奏され アルペジオとシンプルな和声の中 ベートーヴェンは変奏を練っていた。交響曲第3番「英雄」でもそう。援助楽章をカンタービレで表現している。

第3楽章 プレスト・コン・フォーコ ヘ短調
やはり 運命は扉を叩く

徹底した動機を 効率よく活用する事により 曲を印象付けている。たとえば クレッシェンドのあたり ピアノらしい表現だといえる。

かなり 激しい表現。ベートーヴェンは、デーモニッシュな和音が好みである。

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ