バッハ/パストラーレ ヘ長調 BWV590「カリオストロの城」


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バッハ/パストラーレ ヘ長調 BWV590 田園風。「カリオストロの城」深淵さを見逃してはならない。

「パストラーレ」とは「キリストの降誕を祝う」という意。
バッハ(1685~1750)1703-07年ごろ作曲 ペダル付きチェンバロのために作られたという。

バッハの音楽は多声音楽で協奏的である。楽曲は、チェンバロ協奏曲のような雰囲気をも讃えている。
フルートと通奏低音でも演奏可能ではないか。だが、オルガン曲とされている。

曲は4つの部分から。
第1曲:ヘ長調 シチリアーナ風
第2曲:ハ長調 アルマンド風
第3曲:ハ短調 美しいアリア
第4曲:ヘ長調 ジーグ風

この中の第3楽章のアリアが 惹きつける。受難のようで賛美でもある。

映画「ルパン三世 カリオストロの城」 伯爵とクラリスの婚姻式の場面で使用された。
全曲 聴いた事はなかったが こうやって聴くと名曲だ。

ペダルつきチェンバロはほとんど見た事がない。もし足鍵盤があれば、オルガン的発想なのか。
2段鍵盤のチェンバロはワンボックスカーに搭載できれば運搬は可能だと思う。
オルガン曲をその場で再演できる。オルガンは「組織」を意味する。

当時のチェンバロは、伴奏楽器、協奏楽器としての重要な役割を持っていた。
ペダルの意味が変わっていった。オルガン曲を協奏するには、通奏低音とソロ奏者が一人は必要だった。
しかし、チェンバロで10本の指を使い3声や4声を奏でられるような楽曲が作曲され やがては和音と旋律に変化してゆく。
その岐路に立つのが ペダルチェンバロ。その後、オルガンとチェンバロはそれぞれの道を歩む。

 

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ