富士山「宝永火口」江戸時代の大爆発


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富士山は、2013年(平成25年)6月22日「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」で世界文化遺産に登録。
現在の富士山は、氷河期後期(11000年前)の新富士火山活動によってできた山である。
富士山の火山活動は、6000年前までが活発で 溶岩が40km先まで届いたという。その後も噴火を繰り返した。
有史以来は、3回の大きな噴火が記録され、延暦の大噴火(800~802年)貞観の大噴火(864~866年)宝永大噴火(1707年)であり
宝永大噴火が最後である。貞観の大噴火により青木ケ原樹海が形成された。

宝永山(ほうえいざん)は宝永4年(1707年)の宝永大噴火によってできた側火山。標高は2,693 m。富士山の南東斜面に大きな陥没と隆起があり、宝永山の西側に巨大な火口がある。宝永大噴火は宝永4年11月23日(1707年12月16日)から12月8日(12月31日)まで続いた。また、噴火の49日前 10月4日(10月28日)にM8.6 – 9とされる宝永地震が起こった。降灰の影響で 日中でも太陽光が遮られ 人々はのどの痛みを訴え さまざまな影響が出た。あれから300年以上記録されていないので いつ起きるが懸念されている。

さて、登山について。
富士山の登山口は、富士宮口 御殿場口 須走口 吉田口があり 登山道が整備され 山小屋もある。
休憩やトイレを利用できるが、それらはほとんど「山開き」が行われてからである。
山開きの行われる例年の7月10日~9月10日は「マイカー規制」があり、指定駐車場に車をとめ、登山口までシャトルバスを利用する。
例えば、富士宮口の場合、マイカー規制時は、水ケ原公園駐車場(標高1490m)に車を停め【1回1000円】、シャトルバスで(往復1800円?)五合目に入る。

今回は、富士山登頂でなく「宝永山トレッキング」。

ルート 水ヶ原(1490m)から、富士宮口五合目(2390m)に入る。※「山開き」していない時なので、富士宮五合目まで直接車で乗り入れ。六合目の宝永山荘は営業していた。
富士宮五合目(2390m)六合目(2500m)宝永第一火口縁(2470m)火口底(2420m)宝永山(2693m)※ 雨と強風で視界不良 引き返し

穏やかな日に行かれることをおすすめする。
ちなみに 六合目から 富士山頂上 240分で登れると標示板がある。くれぐれも気をつけて。

道は、2つの路面のタイプが主。ブルドーザーが整地してくれている。1つは、粘土質の道。雨が降るとぬかるんで足をとられる。2歩すすんで半歩さがる。
もう一つは、細かい赤土や砂の道。ところどころ岩盤が突き出ている。砂地なので、足がめりこんで 2歩すすんで半歩さがる。
この日、雨が降り強風が吹き荒れた。顔が痛い。メガネをしていてよかった。レインウェアを羽織ったが、標高が2500m気温は10度以下。
まともに風を受けるので体温が奪われ消耗する。あまりにもすごい風なのでとうとう進むことができなくなった。

火口縁付近は森林限界でほとんど植物は見られない。高山帯の火山礫でおおわれた「火山荒原」。水は、地中の底に落ち、伏流水となり、湧水、滝や川にかたちを変える。
5合目から6合目までは、種類は少なめだが フジハタザオ、オンダテ(白)、イタドリ(赤)、コケモモ(桃)、カラマツ(緑)がみられた。
カラマツには見えなかった。富士山は氷河期末の活動でできた山なので ハイマツはない。強風にさらされ低木となり植生しているのだ。
青木ケ原樹海は、動物がいるだろうが、ここは五合目、難しいと思う。

よって、強い植物のみが生きている驚きの世界。
さらに 今年は低温傾向で 6月中旬に珍しく降雪があり 第一火口に「雪渓」がみられた。不思議な体験。

 

今年は、6月中旬に寒気による降雪が珍しくあった。宝永火口に雪渓があるなんて不思議な体験。
もちろん、「まぼろしの滝」は、6月中旬くらいまでですでに時期は終わっている。

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ