上高地「閉山式」2021.11.15


FavoriteLoadingお気に入りに追加

上高地「閉山式」2021.11.15

「上高地」中部山岳国立公園の一部で、国の特別名勝・特別天然記念物に指定。尾瀬とともに、マイカー規制、ゴミ持ち帰りなど環境に配慮した景勝地として世界的にも知られている。かつては「神垣内」と記され、奥穂高岳(3190m)山頂に穂高神社嶺宮が、明神池に穂高神社奥宮があり祭神「穂高見命」(ほたかみのみこと)が祀られている。

2020年の閉山式は、コロナ感染症対策のために中止だった。2021年の閉山式は11月15日(月)河童橋畔で関係者により神事のみ執り行われた。シーズン中に大きな事故がなかった事や豊かな自然への感謝、又、来年のシーズンも安全である事や繁栄を祈念。来年は、4月の開山祭(例年だと4月27日)、11月の閉山式が例年通り開催されることを願いたい。

これ以降、上高地は冬のシーズンの眠りに入る。普通は入山しないだろう。指定以外のトイレは使用できないし、ホテル・ショップがクローズしている。厳冬の上高地はまた魅力だが自己責任で。「さわんど」「あかんだな」から「釜トンネル」バス停で降り、釜トンネルからヘッドライト装着で歩いて入る。大正池まで3㎞、バスターミナルまでは約6㎞。

上高地には毎年訪れている。それは8月中旬すぎだったが、秋が多いかな。河童橋の定番の景観は梓川と穂高連峰だが、私は写真の奥の「岳沢」をみてしまう。岳沢の紅葉はきれいだからね。晩秋の上高地もいいもんだ。さて、閉山式にうかがう。さわんどバスターミナル(ナショナルパークゲート)から午前6時のバスに。最寄りの第3駐車場はちらほらと車があったがほとんど乗客はいない。観光案内所の受付と話する。「10月中旬の紅葉シーズンで午前4時30分には600人並んで2時間待ちだった。それなら午前8時すぎぐらいに来れば並ばずに済むんだけど。ただ、涸沢に行く人が多いのかな。」

シャトルバスに乗る。大正池で降りると始発にもかかわらず湖畔に撮影者が20人といる。この日は曇りがちだったが、穂高連峰のモルゲンロートを撮るのだとか。
その後、上高地バスターミナルへ。ここから明神まで歩く。これが平坦な道で、往きは梓川右岸、帰りは左岸で。右岸は、森や日陰が多く凍結している。注意しながら歩くが、アイゼンが必要なレベルではなかった。距離2.8㎞、約1時間で明神に着いた。氷が張っていた。明神橋に穂高連峰が映える。私には、こちらの景観が感動的。そして穂高神社奥宮と明神池に着いた。すでに嘉門次小屋をはじめクローズのところがあり、スタッフも帰りのバスに乗るために支度しているという。帰りは左岸で陽当たりのよいカラマツ林の中を歩く。木道がありよく整備されているが凍っていると滑る。河童橋手前の岳沢湿原の景色を満喫。そして、河童橋に戻って来たところ「閉山式」の神事が執り行われていた。

 

ここが「釜トンネル」一般車進入禁止、係員が常駐している。冬季(11/16-4/26)は、このトンネルを徒歩で潜り抜け、大正池や上高地バスターミナルへアクセスするしかない。

 

河童橋。お猿さんはどこへいったやら。氷点下3℃。

このシーズンの最後の日、空いているショップは少ない。

明神へ梓川右岸を歩く。カラマツ林は落葉し冬支度。この景色も好きだ。

明神に着いた。水溜りに氷が張っていた。幻想的な風景。

明神橋から穂高連峰。

明神池のある穂高神社奥宮へ。

明神池一之池、左に二之池。

岳沢湿原、幻想的な風景がひろがる。

中央の灰色の部分が「岳沢」標高2170m。ここから前穂高岳(3090m)へ登れる。

河童橋の定番の風景もいいが、私は明神からの穂高連峰が好きだ。

プロフィール

Avatar photo
nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ