役行者「金剛山」日本二百名山 しだれ桜


FavoriteLoadingお気に入りに追加

「金剛山」役行者 樹齢300年のしだれ桜
奈良県御所市と大阪府千早赤坂村の境界にある日本二百名山で葛木岳が最高地点1125m。金剛山地の主峰で他に湧出岳などのピークがある。一帯が金剛生駒紀泉国定公園に属する。花の名所であり、ヤマブキソウ、ニリンソウなど群落がみられる。古くから、山岳信仰の山で、葛木神社と転法輪寺がある。また、日本有数の登山者数をほこり、高尾山260万人に次ぐ120万人が訪れる。「回数登山」制度の金剛練成会は会員4000人以上。6時~19時に登ればスタンプを押印。100回以上で表彰され掲示されている。実は、とんでもない世界記録が。1万5千回を超える兵がおられる。藤井寺のHさん。43年かけ達成。現在も記録を更新している。

登山コースは、大阪府側で①千早本道ルートA、または②B(千早城址経由)③セト経由、④金剛山ロープウェイ(念仏坂、伏見峠経由)が主で、奈良県側 縦走路⑤水越峠経由がある。登山道はよく整備され、階段が多いが、迷う事はほとんどない。合目表示があり、わかりやすい。

千早本道 3.5㎞ × 2 =7㎞ 標高差 575m(登山口 550m 山頂 1125m)往き 80分 (標準 90分)帰り 70分 (標準 60分)

登り方として、1合目~4合目をなるべく早く到達する事。4合目から8合目のペース配分がポイント。4合目~5合目でトイレ、休憩ポイント。ここから、6.5合目、7.5合目、とキツイ登りがある。7合目から8合目が一番大変なところ。8合目からは、山頂付近が森の中からうっすらと見えるのでもうひとがんばり。9合目からは、平坦な道で到達。
大阪府側山頂は、国見城跡(1100m)としている。最高地点1125mの葛木岳(葛木神社 神域内)までは、500mほどあるので、実際は3.5㎞ほどかかる。

夏山のまず一番目の山。運動不足を解消。途中、足があがりにくいところがあった。水分補給と小休止で回復。特に問題はない。汗が噴き出すまででなくしっかりかいたのはよかった。この頃は、汗が出にくく熱中症のリスクがある。体熱を放散できないと熱が体にこもるからだ。もちろん、脱水症状へのケアも必要。次へのステップ。片道2時間か2時間半までの本格的な山を登ろう。日焼け対策が必要。そういえば、花。登山口にシャガの花が咲いていた。ヤマブキソウはまだみたい。ニリンソウは山頂付近でみられた。標高は1100mなので、しだれ桜や八重桜が5月頃満開になる。

葛木神社 開創 崇神天皇 祭神 一言主神 副祭神 後醍醐天皇 社殿によると「人皇第十代崇神天皇戌寅七年 御造営神戸祠を附し給う」約2000年前、10代崇神天皇の時代に祠を祀ったとある。

転法輪寺 開創 役行者 本尊 法起菩薩 修験道の開祖 役行者(634-706)が16歳で金剛山に登り苦修練行を重ね、祖神一言主大神を鎮守とし、法起大菩薩を祀る金剛山寺(転法輪寺)を建立。後醍醐天皇を護った楠木正成の「難攻不落」千早城を支援した。「太平記」によれば「元弘の乱」で鎌倉幕府軍は数百万、楠木方は500であったにもかかわらず、敵軍を引き寄せ100日の籠城戦に耐えた。故に、鎌倉幕府の倒幕、そして建武の中興の原動力となった。正成が携えていた刀剣、小竜景光(こりゅうかげみつ)を秀吉、家康も持ち、明治天皇が佩刀(はいとう)された。

役行者は、17歳で葛城山に入り岩窟で孔雀明王の秘法を受け、生駒山では 前鬼(ぜんき)・後鬼(ごき)を諭し弟子とした。熊野本宮、音無川より大峰山に入山、金峰山(山上ヶ岳・標高1721m)山頂で一千日の修行を積み、金剛蔵王大権現(こんごうざおうだいごんげん)を感得された。金剛蔵王大権現を桜木に彫り山上ケ岳と吉野山に祭祀された。以来、桜は御神木とされ、1300年にわたり人々が苗木、若木を寄進したことから吉野山が奥千本などの名所となった。

千早本道 登山口 山の豆腐

金剛山麓 「まつまさ」は休業。mont-bell モンベルルーム金剛山麓店がある。駐車場は、1日1回600円。早朝も利用できる。小銭を忘れないように。

十三仏がある。無事を祈願。最初は、コンクリート道、水飲み場があるので ここで水をゲット。

ゲートを抜けると徐々に登りがあり、九十九折の階段道になる。よく整備されている。

緑の香りがよい。四合目までは、登りの段があるが、すんなりいけた。

四合目から八合目がポイントで、特に六合目から八合目あたりがキツイ。五合目の休憩所。簡易トイレもある。「ウルトラマン」の石仏。「道半ば」を教えてくれる。

六合目から6.5合目、7.5合目があり、登りが続く。緑豊かな林からうっすらと山頂付近が見えてくる。この時期だから、汗がふきだすことはないが、水分補給や小休止をポイントで。やはり朝早く登った方がよい。七合目から八合目がキツかった。

気温12℃ 無風。長袖アンダーシャツを着ているのか寒くない。

九合目に到着。山頂は近い。左側はなだらかで「お花畑」を見つけられるかも。

大阪側山頂 国見城址。展望広場では、富田林から六甲山までみえる。気温16℃、寒くなく丁度よい。

ここで練成会のスタンプを押してもらえる。時間は6時~19時。

金剛山頂売店 モンベルコーナー。おでん、うどん、コーヒーなどの飲食ができる。自動販売機でカップ麺があった。

金剛練成会の会員は4000人以上だとか。100回以上登拝者が表彰。一番は15000回以上。毎日登っても40年はかかるという、天文学的な数字。
6㎞×15000回=90000㎞ 地球の周囲(40000km)を2回は超えている。

「転法輪寺」の境内には、樹齢300年のしだれ桜が。今年も咲いた。牛王、十三重の石塔。不動(大日大聖不動明王)石仏。行者堂。

 

密教の大日如来(太陽神)護摩祈祷の本尊として、国家鎮護から戦の勝利祈願など祈られる存在。教化しがたい衆生を救うために憤怒の形相をとる。

御本尊:法起大菩薩 五つの眼と六本の腕を持ち五穀豊穣を守護する姿。五穀とは「稲・麦・粟・大豆・小豆」(古事記の時代)「稲・小麦・蕎麦・大豆・胡麻など」 (江戸時代)五眼は五大(地・水・火・風・空)。六臂は人の六根(目・鼻・口・耳・身体全体・心)

憤怒の形相。怖くなく崇高。怒りではなく、しっかり見通し悪と訣別してくれるありがたい仏様。堂内で、15分くらい佇んだ。

転法輪寺をあとにして、最高峰地点、葛木神社に向けて。夫婦杉、霊験ある。

福石 第10崇神天皇の御代 大国主の神がご出現 大国石とも言われ 福徳招来の守り神。後醍醐天皇の史跡。

葛木神社 おおらかな空気を感じる。関西では珍しい大社造。

再び、転法輪寺の境内へ 十三重の塔 「十三物とは、人が亡くなり、天上界へ辿り着くまでの世界』を司る七仏と、浄土天上界にて三十三回忌を迎えるまでの六仏。

1.不動明王 2.釈迦如来 3.文殊菩薩 4.普賢菩薩 5.地蔵菩薩 6.弥勒菩薩 7.薬師如来 8.観世音菩薩 9.勢至菩薩 10.阿弥陀如来
11.阿しゅく如来 12.大日如来 13.虚空蔵菩薩

行者堂。

 

展望広場からのぞむ大阪平野、

プロフィール

Avatar photo
nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ