藤原岳・天狗岩(1171m)花の百名山


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藤原岳(1144m)天狗岩(最高地点 1171m)花の百名山

鈴鹿国定公園の三重県いなべ市と滋賀県東近江市との境界にある山。鈴鹿山脈の北部に位置し、日本三百名山 花の百名山。鈴鹿山脈は、北から 霊仙山 鈴ヶ岳 御池岳 藤原岳 竜ヶ岳 釈迦ヶ岳 御在所岳 雨乞岳 鎌ヶ岳 入道ヶ岳 で、これより南は亀山・伊賀山地になる。特に、鈴鹿セブンマウンテンとして 藤原岳 竜ヶ岳 釈迦ヶ岳 御在所岳 雨乞岳 鎌ヶ岳 入道ヶ岳 が属している。藤原岳は人気の山。この日だけでも、五百人以上の登山者があっただろう。8合目から山頂はカレンフェルトと呼ばれるカルスト地形が露出し広くなだらか。花の百名山として「フクジュソウ」「セツブンソウ」が見られる。フクジュソウは雪解けの初春にみられる。

山容は石灰岩の多い地質で、東側は砕石所が採掘し変形している。その昔、海中にあったとされる。そして、アルカリ性の強い土壌なのでヒルが棲んでいる。本格的な夏は、雨上がり後の落葉から大発生し、忌み避けられている。肌の露出に気を付けて。吸われると、痺れがきて、血だらけになる。そのため、この時季を選んだのだが。八合目で何かチクッとしたので靴下をみると3㎜ほどのヒルが2匹たかっていたので追い払った。今日は、7時間近く歩き続けた。直射日光がかなり暑かった。脱水症状、筋肉痛に気を付ける。

藤原岳 天狗岩 最高地点 1171m 伊吹山がみえる。藤原岳の山頂部はとても広い。山荘から20分の山頂の三角点から反対方向30分の天狗岩まで、ほぼ1時間かかる。

藤原岳というと、石灰岩のカルスト地形。昔、海中だった。土壌のアルカリ性が強い。堅い岩でなく、もろい砂岩のようだ。
左は、シロヤシオで有名な「竜ヶ岳」。稜線上の道は歩きやすく気持ちがよい。

標高差 1011m 山口休憩所(160m)山頂(1144m)天狗岩(1171m)本格的な登山といえる。時間は登り 200分、下り 190分
主に、三重県側から表登山道の【大貝戸道】と裏登山道の【聖宝寺道】があり、表ピストンか、裏 登り 表 下り が一般的。

A 大貝戸【表】3.7km 天狗岩へ 登り 3時間20分
B 聖宝寺【裏】5㎞ ※冬季は禁止 下り 2時間50分(天狗岩からの下り 含む)堰堤上の激しい登り下りに度肝を抜かれた。

登山口駐車場 8時39分 大貝戸登山口 8時56分 表二合目 9時17分 三合目 9時28分 四合目 9時47分 五合目(560m) 9時57分 六合目 10時14分 七合目 10時29分 八合目(合流点)(831m)10時43分 九合目(930m)10時59分 藤原山荘(1090m)11時34分 《休憩21分》 天狗岩(最高地点 1171m)12時20分 藤原山荘 12時44分 《休憩5分》九合目 13時30分 八合目(聖宝寺口)13時44分 裏七合目 13時57分 六合目 14時06分 五合目 14時18分 四合目 14時23分 三合目 14時28分 二合目 14時43分 一合目登山口 15時12分 《舗装道》 1.7km 登山口駐車場 15時35分

登山口駐車場は、観光駐車場が便利。どちらにもいける。大貝戸、聖宝寺駐車場があるが台数が少なくすぐいっぱいに。管理人さん、ご苦労様です。駐車管理、大変だと思います。

大貝戸ルートは、合目表示はあるものの、樹林帯の巻き道がひたすら続く。平場が少ないので休憩できる場所が限られている。7合目から展望が開け、8合目に涸れ沢を横切る箇所が何か所かある。木の橋が不安定なので気をつけて。

聖宝寺ルートは、起伏やガレ場が多い。巻き道の幅は少なくその分、勾配がある。2合目から3合目に涸れ沢を通るところがある。大雨の際は、道が変わるかもしれない。そして、2合目にある堰堤越えにインパクトが。滝があり水飲み場がありがたい。他の登山道では、水飲み場がないのでこのルートの唯一のメリット。堰堤での強烈な角度の登りと下りは、笑うしかない。これだけでも膝が笑っている。滑落には充分注意する必要がある。ガレ場が3合目に多い。崖下に転落はないが、道幅が大変狭いので注意。

涸れ沢や崩れがむき出しになっているのが藤原岳の特徴。もろく、土石流が心配されるので、治水工事で大規模な堰堤が築かれている。

観光駐車場からは、徒歩で10分くらい。登山口手前に、大貝戸駐車場があるが、台数が少なく すぐ満杯になる。

神武神社 ここが大貝戸口

7合目から8合目までに涸れ沢があり、ここを何度か横切る。

8合目(大貝戸道と聖宝寺道の合流点)

眺望がよい。伊吹山方面。

8合目から9合目までに、バイケイソウ群落がみられる。また、雪渓がみられた。雪の間からは茎がみられる。涼しさもあり、育ちやすいのだろう。

冷たくて気持ちがよい。午前10時すぎだが、無風だと暑くなってきた。もうひとがんばり。

これまでの急登が終わった。藤原山荘に着いた。

竜ヶ岳の稜線上歩きが気持ちよい。石榑峠から登った事があるが。5月下旬のシロヤシオが羊の群れのごとく、それとイワカガミが楽しみだ。

山頂部は広く、山頂まで20分、天狗岩まで30分と 1時間近く歩けるくらい。

天狗岩方面、なだらかな道を進む。バイケイソウが咲く。ちなみに葉っぱに毒があるので注意。

天狗岩 最高地点 1171m 遠くに伊吹山がみえる。

天狗岩からみる藤原岳山頂 1144m

帰りは、聖宝寺道を進む。本などによると、往きが聖宝寺道で帰りが大貝戸道がよいと書いてあるが、逆を選んでみた。なるほどと思うところもありながら、帰りのメリットもわかったような気がする。往きの登りの巻き道がイヤになっていたので期待していたが、ポイントがあり、よかったと思う。

この地点にだけ、一部コケの生えているところがあった。石灰質で水はけがよいので育ちにくいだろう。

この二合目がくせものだった(笑)まず、大きな急勾配の涸れ沢道をいく。荒れ放題でもなく、こんなもんだ。大雨の後は、道が通れるか確認が必要。

突然、滝と水飲み場、沢越えが。涼しい。

ここでご飯にするのもいいかも。水飲み場があるんだから。ただ、見上げると堰堤越え。ひゃー、すごい角度。前傾姿勢で階段をみながら確実に登っていく。

 

今度は、猛烈な下り。後ろに重点で片足ずつ確実に。この急勾配が終わり、ほっとした。あとは、平らな道。

聖宝寺道は、すぐに登山口駐車場があるのだが。でも、観光駐車場まで1.7㎞の平らな舗装路を歩くのが残り、キツくない。

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ