「色光ピアノ(クラヴィエ・ア・リュミエール)」
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スクリャービン/交響曲第5番「プロメテウス」
独自の音楽美学を持った稀有なピアニスト・作曲家。モスクワ音楽院のピアノ科教授をつとめたが、父方は、タタール系でウクライナ南部のクリミア地方などのルーツであった可能性が高い。彼の残したものに、神秘和音と「色光ピアノ」。舞台装置や照明などの文化の次世代を予感させていた。
交響曲第5番「プロメテウス」調性が無い独創的な作品。楽器編成に「色光ピアノ(クラヴィエ・ア・リュミエール)」混声四部合唱、ハルモニウム、打楽器等、ピアノ独奏の含んだ単一楽章のピアノ協奏曲と考える事もできるが、交響曲である。増4度音程の重なりの神秘和音が使われている。終止は、嬰ヘ長調。色光ピアノは、音を出すとそれに対応する光が出るところ。音楽としての演奏会で時々演奏されるが、スクリャービンの想像どおりの演奏としては、なかなか演奏されることはない。日本では番組「題名のない音楽会」で羽田健太郎のピアノでMIDIキーボードを使用し照明と同期させるかたちで再現された。
なお、ホーカン・アウストボ(ノルウェー、ピアニスト)スクリャービンの「色光ピアノ(クラヴィエ・ア・リュミエール)」を実現させるプロジェクトを組織し、監督している。調性音楽とカラー。周波数と関連するが、概ね C ハ長調は白のイメージがある。一方、ロ短調は 24調性の一番最後に来るだけあり、終わりのイメージ。
今、注目されている「プロジェクションマッピング」も色映像の芸術。立体物をスクリーンとして使用し、プロジェクターでビデオを投影する。実物<リアル>と映像<バーチャル>をシンクロさせる映像手法で、その両者の融合が生み出す魅力的な世界観を表出する。
1920年頃、テルミン(1896-1993 物理学者)が発明したのが、世界ではじめての電子楽器「テルミン」だった。フランスのマルトノ(1898-1980)もオンド・マルトノを発明、これも電子楽器。シンセサイザーは命名と開発が始まったのが1960年代頃。時代は進化した。
ハ調 赤
ト調 オレンジがかったバラ色
ニ調 黄色
イ調 緑色
ホ調 青色、白みがかった
ロ調 ホ調に似ている
嬰ヘ調 青、鮮やかな
変ニ調 スミレ色
変イ調 紫がかったスミレ色
変ホ調 メタリックな光沢を持った金属的な色
変ロ調 ヘ調赤、黒ずんだ
プロフィール
- ☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー ピアノテクニシャン なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ
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