富士山本宮浅間大社奥宮【頂上奥宮】3700mの世界


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富士山本宮浅間大社奥宮【頂上奥宮】3700mの世界

富士山には頂上部に八神峰(はっしんぽう)という標高3700m級の13の峰が周囲2.5kmの火口の縁がありその中の最高峰が剣ヶ峰(3776m)である。吉田口、須走口、富士宮口、御殿場口にそれぞれ頂上があり2つのお宮がある。それが浅間大社。浅間神社は静岡県富士宮市に本宮をおく「富士山本宮浅間大社」で静岡、山梨をはじめ全国で1300ある総本宮である。日本の神社は5万とあり神社庁では8万あるとされている。大宮は、現在の地「富士宮」にある。806年、坂上田村麻呂が創建した。初めて富士登山を行ったのは、大宝元年(701年)の役小角であるとされ、平安時代の空海も大同2年(807年)登拝したとされる。末代上人(1149年)は奥宮の山頂に大日寺を建立した。江戸時代には藤原角行が富士講を盛んに呼びかけ庶民に広まった。富士山は日本国の象徴の神の山として崇敬されていた。それは、葛飾北斎などの絵画にもあらわれている。

【元禄の争論】元禄16年(1703年)に散銭や山小屋の経営などを巡り須走村が富士本宮を訴えた論争で須走の全面的な勝訴だった。
【安永の争論】安永元年(1772年)の争議で、安永8年(1779年)に裁定され富士山の8合目以上は浅間大社の支配となった。

八合目より上は境界未定地とされており山梨、静岡のいずれの地でもない。富士山山麓については、静岡県富士宮市、富士市、裾野市、御殿場市、駿東郡小山町と、山梨県富士吉田市と南都留郡鳴沢村が属している。これは【元禄の争論】元禄16年(1703年)と【安永の争論】により、安永8年(1779年)からこの状態である。武田信玄と徳川家康の争いであったかどうか。駿河国内(富士宮と須走)で起きた争議で奉行が裁定している。山梨県(面積が全国32位)は山間部が多いがコンパクトで観光施策など行政の関連度が高い。静岡県(全国13位)は浜松市が2位、静岡市が5位、3つの地域(駿河・伊豆・遠江)の山間部が深く過疎帯がありバランスが難しい。長野県(全国4位)も広大でバランスを取りにくいとみられる。マイカー規制などの体制について自治体それぞれのやり方に違いがある。

久須志神社【東北奥宮】と浅間大社奥宮【頂上奥宮】標高的には東北奥宮が高いが、格式としては頂上奥宮が最高の地である。それは「禁足地」を祀る事からもうかがえる。

A 久須志神社【東北奥宮】(標高3715m)日本最高峰に位置する。明治時代まで「薬師堂」と呼ばれていた。神仏分離令以降に富士山本宮浅間大社の奥宮の末社となった。
祭神:大名牟遅命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)

B 浅間大社奥宮【頂上奥宮】(標高3712m)※禁則地の浅間岳は 標高3722m
祭神:木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)【浅間大神】 大内院 3537m ※禁則地 を祀る。

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関連した神社

○山宮浅間神社

山宮は『富士本宮雑記』によると「景行天皇四十年庚戌年(110年)」とある。日本武尊が、東征で駿河国(するがのくに)を通られた際、賊徒の野火に遭われました。富士大神の加護によって賊徒を征伐。浅間大神を山宮へ奉斎した。これが山宮浅間神社の地である。

○須走浅間大社「東口本宮 冨士浅間神社」

平安時代初頭、桓武天皇の時代・延暦21年(802年)、富士山東脚が噴火。国司・郡司は、住人のために、須走の地に斎場を設け鎮火祭を斎行。4月に噴火が収まった。この御神威を、平城天皇の時代・大同2年(807年)鎮火祭跡地に祠を祀ったのが、創建と伝えられている。平安時代、空海が修行を行い、富士登山をしたとされ近世まで弘法寺浅間宮と称されていた。室町時代後半(戦国期)・江戸時代、一般庶民による富士山登拝信仰・富士講や修験道者の信仰を集め、須走口登山道・須走の宿場町とともに栄えた。須走口登山道の9合目・迎久須志之神社、6合目・胎内神社、5合目・古御岳神社、4合目・御室浅間神社、2合目・雲霧神社は当社の神主により祭祀が行われていたのである。

○冨士御室浅間神社

富士山二合目には、今は奥宮とされる小さな社がある。文武天皇3年(699年)に藤原義忠が祭祀を行ったのが冨士御室浅間神社の創建と伝えられていて、富士山最古を謳っている。 浅間神社を本宮とし、山梨県富士河口湖町勝山に里宮として鎮座している。祭神:木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。

○富士山本宮浅間大社(富士宮市)

大同元年(806)坂上田村麿は平城天皇の勅命を奉じ、現在の大宮の地に壮大な社殿を造営し、山宮から遷座されました。広大な境内には、本殿を中心に、拝殿、幣殿、楼門、鉾立石、湧玉池などが配置されている。

プロフィール

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☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ