スタンウェイ フルコンサート演奏


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ピアノフォルテは クリストフォリにより 1700年代初め イタリアで開発された。
それまでの チェンバロやクラビコードの弱点 弦をはじく 音が微弱だった。
ハンマーアクションという概念で弦をたたいて音を出す 打楽器要素が加わったことにより 強弱にメリハリがついた。当時 ピアノは木製フレームで弦がきれることがたびたびあった。また 興業などで馬車で旅行し運搬されるので状態はよくなかった。モーツァルト スクエアピアノの時代である。

その後 エラールなどのメーカーは ベートーヴェン リストのために楽器を改良した。というより 演奏会で弦が切れることがたびたびあって複数台のピアノが運ばれるこの状態をフレーム(鋳鉄)にすることで解決した。ダイナミックレンジは 鉄骨のフレームで共鳴し 大きな音も鳴らせるようになった。
1850年ごろには 今とほとんど差のないグランドピアノが登場 同時にアップライトピアノの開発もすすむ。

ところで スタインウェイには ハンブルクとニューヨークのピアノがある。それぞれ特徴がある。
ニューヨークスタンウェイは チャイコフスキーのピアノ協奏曲 ギレリスの演奏
リストのラカンパネラ 辻井伸行の演奏にあるように 華やかであるが繊細さがない。響きすぎるとの評価もある。が、ピアノの音色を活かして素晴らしい演奏が残されている。
また、ハンブルグスタンウェイは ブラームスのピアノソナタなど 重厚で渋みのある音楽に合うピアノだ。
ちなみにウィーンではベーゼンドルファーがあるから。フランスはプレイエルがある。

価格は1500万 ヤマハのフルコンサートピアノがそれ以上。製作に1年以上かかる。
そのピアノを演奏するというのは 意味のあることだと思える。
たとえば 猫ふんじゃったでも その楽器の響きを活かせれば より多くの人に感動を与えられる。

近々 スタンウェイピアノを一定期間演奏する機会が訪れるのかなと。
楽器というのは 使わないと音のなりがひそめてしまう。ヴァイオリンの ストラディバリウスでも
博物館に飾っておくのではなく ぜひ「音」を鳴らしてみたいものである。

http://www.steinway.co.jp/pianos/steinway/grand/model-d/

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プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ