傘と梅雨


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傘と梅雨

今年は5月29日、東海以西(北陸、関東、東北を除く)が「梅雨に入ったとみられる」と気象庁が発表。暦上は6月11日の「入梅」なので2週間くらい早い。「梅雨」という言葉からも食中毒に注意が必要。空梅雨なら猛暑。梅雨寒(つゆざむ)から風邪をひいたり体調を崩しやすい頃。最近は、シトシト降る雨でなく線状降水帯があらわれ毎年のように豪雨が心配され深刻な被害も出ている。雨に濡れるのは困るので傘は必須。しかし、土砂降りで車に乗りこむ時の傘の処置に困るが、便利な「逆さ傘」というのがある。傘でお出かけが楽しくなればそれは良い事。傘の難儀なのは忘れてしまう事。忘れ物の一位が傘。ビニール傘の有効利用は喫緊の課題である。今の技術では、スマートタグを付けbluetoothでスマホ通知し忘れ物防止ができる。

最近は折りたたみでも軽量かつ大型で自動開閉できるものがあり、リバーシブルな柄など様々なデザインがある。一般に使用されるのは西洋傘だが、茶道や和装には和傘があう。西洋傘と和傘は素材や製法が違う。西洋傘は骨が鉄製でビニールが使われ軽量である。和傘は骨や柄は竹で和紙が使われ亜麻仁油を塗り防水加工されたもので重いしメンテナンスが大変。やはり和傘は目をひく。私も傘は好きな方だ。こだわりの一本を選びたい。ただし、贈り物には「時計」「傘」「扇子」「ハンカチ」「薬」「靴」を選ばない方がよい。

傘の歴史は古い。傘というと雨、日から身を護るもので他に笠や雨合羽やレインハットがあるが、元は日傘が起源。アンブレラとパラソルがある。当初、すぼめることはできなかった。傘は魔除けとされ高貴な方へ差しかけるものだった。4000年前、古代エジプト、ペルシャなどの絵画に残っている。灼熱の陽射しを遮る傘だった。中国で発明されたのが天蓋。552年欽明天皇の頃、百済から仏教の法具として日本に取り入れられ「唐笠」と呼ばれた。平安時代には高貴な女性の外出用に「市女笠」が使われた。室町時代には和紙に防水油としての柿渋を塗って「雨傘」が使われる。戦国時代には忍者が登場し「編笠」が携行された。矢から身をまもったり、盾として使った。江戸時代後期にはペリー来航の時に西洋傘が取り入れられ、これが一般にも使われるきっかけとなる。1928年、ドイツで「Knirps」(クニルプス)が折りたたみ傘を発明し、爆発的に世界へ広まった。菅笠(すげがさ)は式年遷宮など祭祀用に使われ「茶摘み」の歌詞に登場。田植えの風景でもある。花笠音頭(山形)は、笠を使って音頭をとる。茶屋の野点傘でみられる。

加賀温泉郷「山代温泉」の服部神社(機織りの神、天羽鎚雄神を祀る)では和傘が壮麗。それから、大神神社別宮の村屋坐弥冨都比売神社(むらやにいますみふつひめじんじゃ)に和傘が奉納されている。全国津々浦々、様々な和傘がみられる。「傘みくじ」なるものもある。傘をきっかけに梅雨の時期を乗り越えられればと思う。

日本の老舗「辻倉」の番傘 日本の芸術品 岐阜県の岐阜和傘、長野県の阿島傘、鳥取県の淀江和傘、京都府に数軒 など希少になってきている。

 

 

 

逆さ傘、自動開閉で折りたたみ。ただし、そこそこの重量はある。

加賀温泉郷「山代温泉」の服部神社(機織りの神、天羽鎚雄神を祀る)和傘がきれい。

大神神社別宮の村屋坐弥冨都比売神社(むらやにいますみふつひめじんじゃ)にも和傘が奉納されている。

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ