谷川連峰「平標山(たいらっぴょうやま)」花の百名山


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谷川連峰「平標山(たいらっぴょうやま)」《花の百名山》

山友が教えてくれた山。この日、新潟県はこの夏一番の37℃を観測。

新潟県と群馬県境にある標高1983mの山。谷川連峰は、谷川岳の双二峰(トマの耳 1963m、オキの耳 1977m)をはじめ、万太郎山、仙ノ倉山(最高峰 2026m)平標山、松手山(1613m)などで構成され、縦走コースの山行で知られる。一ノ倉沢のロッククライミングは日本三大岩場の一つ。谷川岳は、ロープウェイで尾根まで一気に登れる割には、岩場で鎖場や梯子があり、難易度が高いとされている。そして世界でも遭難が一番多い山だとか。例として「道標の間違い」の致命的な情けないミスがあったというがあってはならない。私も割と有名な山の立派な標柱で見たことがある。その標柱はすぐ行き止まりを指し示し明らかに方向が間違っているのがわかるから影響はほとんどないけれども。道標をみたら、地図で確認するイメージなのだろうか。そういえば「地図を確認」の標示が多いなと思った。また、木の階段の低く細長いスペースに標示板があるのが特徴。花の百名山「平標山」は高山植物のお花畑で人気があり、ハイキングのつもりでなくしっかりとした登山装備でのぞむ事。日本海側に大きな山がないのでこの標高でも暴風が吹き荒れ天気の急変に注意。豪雪地帯の「越後湯沢」がすぐ隣にあり温泉の宝庫でもある。

登山コースは、標高差1000mで登り3時間半を要し下りは2時間半。日帰りでなく「平標山の家」に宿泊、あるいはテント泊するのが一つの方法。登山口から松手山 平標山 (仙ノ倉山) 山乃家 平元新道の時計回りの周回が一般的。最初の松手山への急登がきつい。そこで私なりに考えた。半時計周りの周回もあるのかなと。しかし松手山への急下りは避けたい。結果、平元新道から山乃家 平標山 仙ノ倉山 のピストン。ただ、山乃家から平標山までの木の階段の急坂は長い。荷物の軽減、水分補給で楽に歩行できる。

駐車場(973m)9時40分 登山口入口 10時10分【ゲート】 10時40分 平元新道登山口(1190m) 12時 平標山乃家(1655m) 13時25分 平標山頂上(1983m)
14時 下山 14時50分 平標山乃家 15時50分 平元新道登山口 16時20分【ゲート】16時45分 登山口入口

登山口駐車場は広く3か所、臨時などもある。人気の山。実は、掃部ヶ岳(かもんがだけ)を登った時に山友が教えてくれた。梅雨の最中、6月中旬がチングルマやハクサンイチゲのお花畑の最盛期だとか。今回はルート上に「虫」ブヨもヒルもセミもいない静かな山行はどこまでも続く木の階段。駐車場から二居川(ふたいがわ)沿いに進むと橋があるので左側に行くと松手山方面登山口、右に小屋があるところが平元新道登山口入口で沢沿いの道をすすむ。二居川の透明で反射した緑色の清流は上高地に負けていない。途中に一般道との出合で「→山乃家→」の標示板がある。ここから再び沢沿いの道。しばらくいくと橋の手前で沢沿いの道が終了、ここから車道(ダート道)を歩く。しばらくするとゲートがある。さらに材木置き場がありその先が平元新道の登山口。道祖神がお迎え。そこからはいつもの登山道で急な木の階段あり巻道ありで高度をあげていく。1時間ほど経ち、樹林帯が終わるのかなと思いきや、巻道で登山道からは松手山の鉄塔か苗場山方面がのぞかせる。登りきったところが「山乃家」。いきなり大迫力の仙ノ倉山がみえずっと右側に聳える。驚いたのは「木の階段」どこまであるの。苦手ではなく金剛山も木の階段だらけだから驚く事はない。ただ、ところどころ間隔が狭かったり、角度が急すぎて膝が攣りそう。2回くらい立ち止まり息がきれた。水分補給で復帰。登ってもその先のピークが3回くらい。稜線が近く見えようやく山頂に着いた。文字通り平らな頂上。四つの登山道の交差点。仙ノ倉山の稜線歩きは天上の楽園。ワタスゲが少し見えている。クマザサの大草原と開放的な森林限界がこの山の特徴。下り、平元新道登山口手前でジムグリに会う。大きくはない。私が道を進むのを避けてくれたのだ。無事、登山口に到着。帰りは、「猿ヶ京温泉」に立ち寄る。

 

前橋ICから83㎞ 月夜野ICから国道17号線 みなかみ町は広く、みなかみ温泉はもちろん、猿ヶ京温泉など秘湯の宝庫。


 

平元新道登山道入口 橋の右側 小屋があるところからスタート。

二居川(ふたいがわ)の清流。透明で緑色に反射している。上高地に負けていない。登山口入口からすぐに水飲み場がある。

材木置き場、すごい数。

平元新道登山口はここから。道祖伸がお迎え。

樹林帯を抜けるかと思うと、これが巻いて巻いてなかなか抜けられない。これは松手山の鉄塔や苗場山方向かな。

忘れかけた頃に「山乃家まであと20分」の標示が。対向で下りの登山者累計15人と出逢う。

登りきったところにある「平標山乃家」

仙ノ倉山がどどーんと大迫力の山容、奥に谷川岳かな。

祠があるので無事を祈願し、平標山へ道を進める。

木の階段、踊り場がなく角度も急なので途中で止まることができないのがネック。木の階段、嫌いなわけではない。

時期的に、ワタスゲがみられた。「花の百名山」なので、高山植物がいろいろと。


最後の木の階段を登りきると山頂へ。

これが山頂?岩山もなく平。山容が穏やか「平標山」

絶景。仙ノ倉山は壮大。これを超えると谷川岳方面へ。

湿原、池塘もみえる。

登山道整備の方には感謝しかない。

下り道の平元新道登山口手前でジムグリと対面。私が通るのを避けてくれた。

帰り、猿ヶ京温泉で温泉に浸かる。サンバーム(SPF50+)を塗っておいたが、日焼けした。外湯が6つあり。ぬるめの湯で、ゆっくりと。

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ