令和五年「台風第7号」縦断 2023.8.15
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令和五年「台風第7号」縦断 2023.8.15
2023年、梅雨を乗り越えたが、台風や豪雨の懸念する時期となった。7月~10月を超えられれば。近年、日本では「豪雨災害」がどこで起こってもおかしくない状況である。
それは、海面水温が高い事で大量の水蒸気を蓄えた雲が次々に発達、勢力の強い台風や豪雨が発生しやすいのだとか。気候変動による気温上昇が近年著しい。
台風6号は迷走した。速度が遅く予報が難しかったと思う。偏西風はどうしたのだろう。近畿地方には接近しなかった。台風7号は、予報通り紀伊半島に上陸し北西方向へ縦断していった。当初の東海に上陸する予想から西へ200㎞ほどずれた位で、近年の気象観測システムはかなり正確に雲の予報ができると思う。
2日前の8月13日(日)に風が強くなった。単純に時速10㎞で48時間だと約500㎞離れている事になる。雨は、強弱を繰り返し、止む気配は一時的で、雲が次々と流れる。
8月14日(月)14時40分 暴風雨警報が発令。15時 警戒レベル3 高齢者等避難発令 スマホがけたたましく音で通知。8月15日(火)の朝方、台風本体の雲がかかりはじめた時、断続的に強風が吹き荒れたが、雨が強く外に出られる状態ではなかった。強風域を抜けても雨は時折強く降り、普段の雨とは違う。15日12時38分 避難情報が解除、16時13分気象警報がすべて解除。紀ノ川は凄まじい濁流が続いた。
例年、台風は20数個発生している。2005年からみると、多い時で31個で少ない時で14個。発生月は、7月~10月が中心だが、11月や1月でも発生している。ただし、日本には接近していない様子。月の発生数は、最大で9個。このうち猛威をふるう台風は7個から多い時で17個。接近する月は、7月~10月を中心とし、5月や11月でも少ないがある。
猛烈な強さの台風の発生は、海面気温の高温化が原因とされているが、線状降水帯も関連する。猛暑は2000年代後半から議論された。観測所の環境は、高さ1.5mほど、芝生の上で、実際の気温は高めになるだろう。線状降水帯は、2007年頃から気象庁が用語を専門家の間で使用していたものの、2014年8月豪雨による広島市の土砂災害の時、マスメディアに取り上げられた。2019年の令和元年台風19号では線状降水帯が発生し多摩川流域で内水氾濫した。川崎市のタワーマンションでは地下が浸水し、水道ポンプの電気系統が故障した。下水がマンホールに逆流し異臭がする等、衛生上懸念される状態となった。
2021年6月からは、気象庁が「顕著な大雨に関する情報」を発表し警戒を呼び掛けている。一方で、台風で油断できないのが「アウターバンド」台風とは、どんな大きさの雲なのか。大型で500㎞というが。今回の台風7号で京都府舞鶴市は潮岬から300㎞も離れている。時速15㎞では、20時間以上、脅威にさらされる。
「アウターバンド」に気を付ける事を思い知らされる。これからは、来る前に厳重警戒。
プロフィール
- ☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー ピアノテクニシャン なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ
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