唐松岳(2696m)の三段紅葉「不帰の嶮」
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唐松岳(2696m) 三段紅葉 雲海の上 「不帰の嶮(かえらずのけん)」
「新日本百名山」後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)八方池の三段紅葉
私の好きな「不帰の嶮(かえらずのけん)」【トトロの耳】と勝手にそう思っている、不帰キレットの絶景。日本三大キレットの一つ。身の程知らずが天狗に近づこうとしてここへ向かい、ついに帰ってこなかったという。天狗の頭(2812m)から唐松岳の破線ルートで、天狗の大下り(2706m)、不帰キレット(2420m)、一峰(2470m)、二峰北峰(2580m)、二峰南峰(2614m)、三峰と続く難所。空中の梯子橋が有名。NHK「日本三百名山一筆書き」の田中陽希氏も動画で驚きの声を上げている。そういえば、日本百名山に入ってないが、それは勿体ない。白馬岳、五竜岳が百名山なのでその縦走路のピークとして捉えたのか。八方池までは軽登山でその先の丸山からは道が厳しくなる。三段紅葉は、麓の緑、山腹の赤や黄色、山頂の白のコントラストの事で空の青も含めると四段になる。時期は2週間あるかないかだと思う。
10月5日に初雪で積雪30㎝あり、6日に強風(吹雪)でリフトとゴンドラは営業中止。(八方アルペンラインは11月5日まで、黒菱ラインは10月15日まで。)7日に気温は-3℃。八方池山荘の道で足を捻挫した人がいて救急隊が出動した。頂上山荘は雪が残っていたため、注意を呼びかけチェーンスパイクや軽アイゼンの冬装備でないと下山が難しいので宿泊できなかった。この状況では当然の判断。この夏は、水不足にも悩まされた。今週に入り、徐々に雪が解けた。ただし、ジャンクションピークの手前、痩せ屋根の手すりのある急な階段に雪が残っている。バランスを崩したら滑落する。
北アルプスでも屈指の八方池(2060m)の絶景がみられる。往復2時間と散策に30分かかるとして3時間ほど。ハイキングとあるがサンダルはダメでしょう。水分補給やジャンパーは準備していた方がよい。岩ゴロの道と木道が選べる。岩ゴロ道は白馬三山をみながらだが歩きにくい。一方、木道は五竜岳をみながらゆるやかな坂だが霜がおりていると滑る。しかも、高さがあるので踏み外すとケガをする。まだ、ザレている道の方がよい。週末は人が多く、自分のペースで登ることが難しい。そして、白馬で雨が降り風が強いと凍える寒さに。この道は第2ケルンで合流しトイレもベンチもある。そこから岩ゴロ道の急坂を超えれば八方ケルンで白馬三山の白馬岳(しろうまだけ)(2,932m)と杓子岳(しゃくしだけ)(2,812m)、白馬鑓ケ岳(はくばやりがたけ)(2,903m)が見え八方池がもうすぐ。青空とダイナミックな白馬連峰が映し出される鏡池は北アルプスを代表する景観で息をのむ。
第3ケルンからは、登山装備が必要。岩ゴロ道はなく歩きやすい。唐松岳の日帰りは、リフトの営業時間内に。(リフトなしの登山もできるが、体力を消耗するし、ヘッドライトが要るだろう)黒菱ラインは8時15分にオープンするが、チケット購入とリフト待ちの時間がかかる。ゴンドラクワッドも含むと20分ほどかかるので、八方池山荘には8時40分頃着いた。そこから16時過ぎまでにもどらなければならない。下の樺からは、八方尾根のゆるやかな道を行くが突然ジグザグな急坂で扇雪渓までがキツい。途中、ハイマツ林がありライチョウの足跡のようなものが見える。そして、上の樺からはゆるやかで丸山に着く。見晴らしは最高で、不帰キレットの迫力。ここから山頂まで70分。さらに高度をあげる。巻道と尾根道の分岐、数年前までは、巻道で直接、唐松岳山荘に行くルートがあったが、崩落で通行禁止。今は、厳しい尾根道で幅が狭い。単管の手すりがある。かなりの段差で雪が残っていてビビッた。滑らないで。下りはもっと怖かった。乗り超えるとジャンクションピーク、凄い光景。唐松岳への稜線がきれい。五竜岳も白馬岳も。休憩している人が大勢いる。ここから山頂までは20分。下には、唐松岳山荘が。
実は、前回の登山で夏靴のアウトソールが剥がれた。もう5年以上も履いている。帰りだったため、ほとんど問題なかったが滑り止めの効果はない。修理するか、購入するか。もうひとつの登山靴はコロンビアの「カラサワ」ミドルカットシューズ。軽登山には向かない。それと今年の初め、冬靴でKEENの「ウインターブーツ」を購入。念のため車に積んでいたので試す時がきた。しかし前日の疲れか、靴が重い。三浦雄一郎さんが 足にダンベルをつけてトレーニングしている映像を思い出した。脚力も必要なんだ。ちなみに、前回の黒斑山登山で往き3時間30分帰り2時間30分の6時間で、腰・膝・足首の痛みはなかった。つま先が少し熱を持っていたくらい。今回は、往き4時間と帰り3時間30分で約7時間半。唐松岳の厳しさを教わった感じがする。連日の山歩きで、尻の筋肉が盛り上がっているのを確認できた。
黒菱ライン 8時20分 → 八方尾根ライン 8時30分 八方池山荘 8時40分 → 第2ケルン 9時20分 → 八方池ケルン 9時40分 → 第3ケルン 9時50分 → 扇雪渓 10時40分 → 丸山 11時20分 → 頂上山荘 12時20分~30分
丸山 13時20分 扇雪渓 13時40分 第3ケルン 14時20分 第2ケルン 14時40分 八方池山荘 15時20分 八方尾根ライン 15時30分 黒菱ライン 15時40分
黒菱ライン 1500m ペアリフト(安全バーなし)速度はゆっくり 振動はほとんどない
八方尾根ライン 1680m クワッドリフト (安全バーあり)高度をあげる ザックを前にして乗る人がいたが・・・
第1ケルン 1820m 雲海の上の景色が最高。
八方池山荘 1860m トイレ有 スタート 岩ゴロ道か木道か選べる
石神井ケルン 1974m 八方山ケルンとも
第2ケルン(息ケルン) 2005m で合流 トイレ有
八方ケルン 2035m 白馬三山がみえる。八方池がもうすぐ 散策道の木道がある。
第3ケルン 2080m【この先、登山装備が必須、登山届必要】
下の樺 2160m なだらかな尾根沿いの道でダケカンバの紅葉がきれい。
上の樺 2280m 道はジグザグで急坂、しんどいところ。
扇雪渓 2312m ほとんど雪がない。途中にハイマツ林と雪渓があり足跡をみつける。おそらく雷鳥のあしあと。
丸山ケルン 2360m 唐松岳を目指す人が目標とする地点のひとつ。大迫力の不帰キレットと白馬三山。ここから幅狭の痩せ尾根と厳しい急坂が最後。
ジャンクションピーク 2620m 八方尾根方面と五竜岳方面、白馬岳方面のつなぎ目。唐松岳への稜線がきれい。
【コメント】今年は、コロナ禍あけで登山者が増えたが、事故、重大事故が各地で起きている。原因は諸処あるが。
1 不帰キレットで遭難 2 黒斑山で足首骨折 3 尾瀬で木道から転落 ・・・
下山時、第2ケルンの木道で、声をかけられた。医療関係の方から「具合の悪い方がいて介助されながら歩いているので」足元がおぼつかないようだ。前後に介助者がいて声掛けと誘導。リフトの上では救急隊員が向かっている。下では救急車が待機。上空ではヘリがホバリングし黒菱ラインのヘリポートに降り立った。誰も行動不能になれば救助要請を出さないと命に関わる。医療関係の方には頭が下がる思いです。ちなみに私は、登山届を提出はもちろん、「やまの保険」に入っています。
三段紅葉(緑・赤や黄・白)というが、空の青を含めば四段紅葉になるのではと。この時期は、2週間あるかないか。
不帰キレット 破線ルートで遭難者が出ている厳しい岩稜帯 猫の耳を彷彿とさせ、私は勝手に【トトロの耳】だと思っている。丸山からが迫力ある。唐松岳からだと、耳の雰囲気は変わる。
ジャンクションピークから 唐松岳方面、五竜岳方面、白馬八方尾根方面のつなぎ目。
黒菱ライン 往復1900円と安いのだが、割引対象外 しかも10月15日までの営業。
黒菱駐車場までの和田野の林道が苦手な人は、八方尾根ラインがよい。11月5日まで営業、割引チケットも購入できる。10月25日現在、
八方池山荘に積雪が30㎝くらいで木道は滑ります。融ければ三段紅葉がみられるが、冬山装備をしっかりと。尾瀬で木道から転落したニュースがあったが人事ではない。
第2ケルンから八方ケルンまでの坂 これが意外とキツい。登りきったところに絶景。
八方ケルン。ケルンは6つある。ケルンとは登山者が小石を積み上げたものである。山では、霧や吹雪で視界不良になることがあり、道標として建てられる事がある。立派なコンクリート製。
第2ケルン【息(やすめ)ケルン】は、遭難者の霊を慰めるために建立された。
八方池(2060m)
単管パイプの手すりがつく石段に雪が残っていた。
ジャンクションピークの手前は、岩稜帯の高みのあるところ 雲上の世界
超えてきた。唐松岳の稜線沿いの道と山荘。
唐松岳と不帰キレット タイムリミットの12時30分 帰りのゴンドラは4時すぎに戻らなくては。
黒菱ラインでは、救急車が待機していた。
登山終了後は、温かいそばが食べたくて「道の駅」白馬がまだ開店しているうちに。ここは温泉も併設されている。
プロフィール
- ☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー ピアノテクニシャン なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ
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