花の百名山「尾瀬沼」1660m


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花の百名山「尾瀬沼」1660m

作家の田中澄江が選んだ「花の百名山」は、深田久弥の「日本百名山」より花に重点が置かれている。あの深田も日本百名山を選ぶときは最後までかなり悩んだ。登ったことのない山を評価する事を控えた。標高1500m以下は、対象に含まれなかった。近年、日本二百名山、三百名山、日本新百名山など、一定の基準になるリストが多数存在する。そういえば「にっぽん百低山」も人気だな。1000種類もの動植物が生育している。

尾瀬は、群馬、福島、新潟、栃木に跨る本州最大の湿原で、東西6㎞・南北2㎞の尾瀬ヶ原や尾瀬沼など標高1400m~1700mと至仏山(2228m)、燧ヶ岳(2356m)を囲むエリア。前橋から約80km。沼田から約50km。ちなみに、沼田駅から尾瀬戸倉、大清水まで関越バスが運行している。北海道には、国内最大規模の釧路湿原がある。尾瀬沼には、約1000種類もの動植物が確認されている。驚くべき生態系を自然保護活動によって維持している。ゴミの持ち帰り運動。マイカー規制。石鹸、シャンプー、歯磨き粉は使用禁止。観光とは、ちょっと違う立場にあります。東京からすると、尾瀬はリゾートで自然を気軽に楽しめ、散歩感覚。実際、新宿から夜行バスツアー日帰りができる。早朝に鳩待峠まで乗り入れている便があり、尾瀬の弁当がついて、さらに帰りは温泉もついていて、至せり尽くせり。私の尾瀬デビューはバスツアーだった。他に、東武線の浅草駅から夜行列車が運行、会津高原尾瀬口まで乗り入れ、バスに乗り換えで沼山峠に着く。登山口は主に3つあり、群馬県側の鳩待峠、大清水、福島県側の沼山峠。尾瀬は通年、マイカー規制をしいている。鳩待峠へは尾瀬戸倉の駐車場までしか乗り入れできない。そこからバス。大清水は、登山口まで車で乗り入れできる。寒冷地であるために、りんごの生産もさかん。一方、「赤城ポーク」などブランドが多く豚の生産地であり、トンカツ屋が多い。生姜焼き定食は、もちろん豚肉。すき焼きを豚肉でする。私的には、豚肉の方がヘルシーだと思う。

尾瀬には、おなじみの風景の「木道」。これは、植物を保護する一環として設置された。湿地や水たまりに簡易的な木の板が置かれてある。これが発端。尾瀬での木道は、山の鼻や沼尻平などのイメージだが、鳩待峠や一ノ瀬からの登山道にも整備されている。自然保護から登山道のための「木の階段」となった。金剛山や平標山、白馬八方など夥しい段差ががある。踊り場が適度に設置されたらと思う。一方、箕冠山のように木の階段をほとんど使わないところがある。尾瀬は木道を歩くので「ハイキング」と思っている人が多い。尾瀬の人は、軽装で大丈夫かい?と言う。軽装で来られ、周囲がはらはらする。それが外国人でなく、国内の若年層で見られるという。では、サンダルやスニーカーで大丈夫なのかと言うと、ちょっと違う。尾瀬は有数の豪雪地帯で湿地でもある事から、木が朽ちているところがある。雨の後は、滑りやすい。毎回のごとく、木道で転倒しているのをみかける。高さのある木道は、転倒すると転落の危険が。腰を強打したり、足首を捻挫したりする。木の階段は、膝に負担がかかるので、私は、足首に重心をおき、外股で、ポールを使い、慎重に歩いている。

ミズバショウの大群落は、尾瀬の象徴。江間章子 作詞 中田喜直 作曲 「夏の思い出」の背景。通常、雪解けのはじまる5月下旬から山の鼻や尾瀬ヶ原の木道で見られる。尾瀬沼のあるところは尾瀬ヶ原より標高が200mほど高いので、沼尻平では、遅めのミズバショウが見られた。それから「尾瀬沼」。燧ヶ岳の噴火でせき止められ、長年に堆積され形成された。普通、平地の沼は、泥深く暗いイメージがあるがちょっと違う。標高2100mの白駒池は深さ8.6mで透明度5.8を誇り湖と呼びたいくらい。尾瀬沼も素晴らしい。深さ5m~9mで透明度3.5.。東側の大江川から水が注ぐ。水の出口は、落差80mの三条の滝へと。波紋の音が神秘的。

コースタイムをみると、標準タイムに違和感が。帰り三平峠まで道が長くて30分かかった。大清水 一ノ瀬 三平下 尾瀬沼1周 計 13.3km 31000歩 よく歩いた。

大清水 60分 3.2㎞ 一ノ瀬 低公害車バスで15分 1000円
一ノ瀬 60分 3㎞  三平峠
三平峠 15分 1㎞  三平下
三平下 60分 3㎞ 沼尻平 これがアップダウンあり。燧ヶ岳が近づいてくる。
沼尻平 遅咲きのミズバショウが見られた。休憩所があり、トイレもある。ここから燧ヶ岳まで2.6km。

沼尻平【休憩所】 50分  2.7㎞ 大江湿原 こちらの道は緩やかで、一般的。
大江湿原 10分 0.6km ビジターセンター
ビジターセンター 30分 1km 三平下 燧ヶ岳をみながら
三平下 30分 1km 三平峠 これが案外時間がかかった
三平峠 60分 3km 一ノ瀬
一ノ瀬 60分 3.2km 大清水  低公害車バスで15分 1000円

尾瀬では、6月上旬のミズバショウ、7月中旬のニッコウキスゲ、9月の草紅葉など。5月末は、まだ残雪期。至仏山は、6月末まで雪が残り、登山可能は、7月から。

帰りは、道の駅「尾瀬」に寄り、「ほっこりの湯」に浸かる。


尾瀬沼と言えば、燧ヶ岳とのコラボ。

キラキラと光る水面。オタマジャクシがたくさん。

 

燧ヶ岳への木道(沼尻平から「ナデッ窪道」方面)

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ