被団協「ノーベル平和賞」2024.10.11


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被団協「ノーベル平和賞」受賞 2024.10.11

NPT(核兵器不拡散条約)2025年再検討会議の共同採択に向けて

被団協の趣旨:核兵器のない世界への運動「原水爆禁止世界大会」の開催や署名活動、国際会議の開催の提唱など、世界平和への呼びかけを行っている。
1949年3月、アメリカがビキニ環礁の水爆実験をし、第五福竜丸が被爆した。7月、原水爆禁止広島県民運動連絡本部が発足。なお、被団協は、「核兵器のない世界」の実現を訴えてきた。核兵器の使用はしてはならない=核兵器実験の禁止、世界の核兵器、12000発(ロシア4490、アメリカ3708、中国410、フランス290、イギリス225、イスラエル90、北朝鮮40など)の削減=核不拡散の世界会議での共同宣言の採択 CTBT(包括的核実験禁止条約)の発効をめざす。ちなみに被団協は、日本被団協の事だが、経緯は紆余曲折で、理解を深める必要があり、取り違いのないようにしたい。

来年、終戦から80年の節目のこのタイミングに受賞。誠に喜ばしい事というより、ようやくはじまったと捉えることもできる。ノーベル平和賞を無にしないためにも、未来に遺していく覚悟が求められている。2024年の、8月6日広島平和記念式典、8月9日長崎平和祈念式典は行われたが、長崎市がイスラエルを不招待にしたことでアメリカ、イギリス、フランス、イタリア、オーストラリア、カナダの6か国の駐日大使が欠席した。不招待の理由は、イスラエルのガザ攻撃に対して不満だと思われるが、正式なコメントではわかりにくいものだ。6カ国は、代理人を派遣して対応した。その一方、ほとんど報道されてないが、ヒロシマ平和記念式典の前に、駐日ロシア大使のガルージンがヒロシマを訪れ献花し、円卓会議の懇談会を開催した事は注目するに値する。ガルージン氏は、8月9日を期し、長崎平和祈念像前にも代理人を介して献花を行ったのである。こちらの外交には感謝を申し上げるものである。

メディアは偏ってはいけない。また、それに煽られた市民が一方的に攻撃的なSNS投稿が拡散されるのはよくない事。

ノルウェー・ノーベル委員会は「核兵器使用を禁じる基準を守らなくてはならない。被団協は重要な役割を果たしている。今回の受賞は、純粋に核兵器廃絶の動きをとめてなならないという声のあらわれを共有する事の重要性を問うている」と評価している。

私は「国民平和大行進」(正式名称:原水爆禁止国民平和大行進)でのうたう会のアコーディオン伴奏におそらく2005年頃から出演してきました。平和への祈りを音楽で届ける事に賛成。ジョン・レノンの「イマジン」、ジャック・ブレルの「涙」などの作品は、反戦メッセージの歌。最近では、ピンク・フロイドがウクライナ支援の「HEY HEY RISE UP」を歌っている。私たちは、原水禁の事を知らなくても、ヒロシマ、ナガサキに原爆が投下された事を知っている。もちろん、最大のインパクトだが、一方で商業的な歌だとの批判もある。この作品は、オノ・ヨーコのコンセプトの作品であるという。ベトナム戦争が勃発し、アメリカとソ連の「冷たい戦争」時代で、枯れ葉作戦に対する音楽家として何ができるかを考えた時に生み出されたものと私は思う。

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ