ヴィターリ/シャコンヌ(ヴァイオリン&オルガン)


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ヴィターリ/シャコンヌ(ヴァイオリン&オルガン)

(1663.3.7 – 1745.5.9)は、イタリアのヴァイオリニストにして作曲家。1674年に父がモデナのエステ家の宮廷副楽長に就任すると、ヴィターリも同行し、翌年には宮廷楽団のメンバーとなった。アントニオ・マリア・パッキオーニから作曲法を学び、1707年には宮廷楽長に昇進した。バッハ(1685.3.21-1750.7.28)より20年先に生まれているが、亡くなる時はほぼ同じ。シャコンヌといえば、バッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番ニ短調の終楽章で異彩を放つ大曲。ヴァイオリニストは、この曲を弾くことを目標にしていると言ってもよい。
シャコンヌは4分の3の舞踏リズムの変奏曲。バロック時代には組曲形式が音楽の主体であり、バロックダンスがあった。その後、ソナタ形式が規範とされ一定の形式が使われた。第1楽章、アレグロ、第2楽章、アダージョ、第3楽章、スケルツォ、第4楽章、ロンドなど。組曲もあるが、ソナタ形式と比べると寄せ集め的で、統一感に欠ける。しかし、ソナタ形式に対し自由な形式を求める楽曲が性格的小品や組曲で、ロマン派以降でも使用されてきた。サン=サーンスの組曲「動物の謝肉祭」は有名である。
この曲は、バロック時代に作曲されているのに、チェンバロで簡素に通奏低音でなく和声が充実し情緒的である。というのも、メンデルスゾーンと親交のあったヴァイオリニストで作曲家のフェルディナント・ダヴィット(1810.1.20 – 1873.7.19)が校訂を行った。オリジナルのパラフレーズでないかとみられている。つまり、ダヴィットが「編曲」したのであれば納得がいくかもしれない。そして、暗い情熱が炎のごとくめらめらと煌めいている。編成は、ヴァイオリン独奏とオルガン伴奏で演奏されることがある。

ヤッシャ・ハイフェッツ(1901.2.2 – 1987.12.10)の演奏 20世紀のヴァイオリンの神様、ミルシティン、ハイフェツ、オイストラフ。ミルシティンは、ウクライナ出身。ハイフェツは、リトアニア出身。オイストラフは、オデッサの出身。サラサーテ、クライスラーなど名手はたくさんいたが、特にずばぬけて優秀である。完璧な技術は、70年経った今でも「神」がかり。録音は1950年頃。

 

(Vn) Heifetz(Or)Richard Ellsasser

プロフィール

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nishikunn
☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ