ショパン/マズルカ第35番ハ短調作品56-3
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ショパン/マズルカ第35番ハ短調作品56-3
1840年作曲。献呈先は、ショパンの友人で弟子のキャサリン・マバリー。作品56は ノクターン第15番、第16番の作品55の後にできたもの。大作、ピアノソナタ第3番をひかえている。ファンタジックで テンポが遅めのルバートが効いている。
構成:A(ハ短調)A B(ロ長調)C(変ロ長調)D(変ロ短調)C’(変ロ長調) A(ハ短調)A E(コーダ)
この構成は「舞曲仕様」であることを念頭に。教会のオルガンのように響くものかな。
A なんというか 悲壮な思い。旋法を使用している。
マズルカでの2拍目のアクセントは 強調されていない。マズルカらしいリズムがユニゾンで。和音の響きを吟味しながら。
律儀にも Aを 2回繰り返すところは エコー(反響)こだまのような効果を狙っていると思う。
「影」でいることが「光」を見出し輝かせている。影がないと光は映えない。また、影の濃さ(色彩)が光を演出する。
ところが驚くことにその境界線は曖昧でその部分が細いのか太いのかそして深さはどれだけなのか。
そのためには「距離感(1 影 2 光 3 境界)」が必要になる。
B C 中間部は特段明るくはないが活気を持っている。左手の付点リズムが生き生きとさせている。
D しかし、陰鬱となり左手の音型がアルペジオになり悲壮感が出ている。
半音階でファンタジーを出し、もう一度元気を出して長調。C’
A しかし影にこもってしまう。再現部の終わりは 半音階で下がっていきコーダへ。
E エキゾチックな響き。最後は2つ和音で柔らかく余韻を出して終わっている。
ハ短調だが 旋法のようにとらえられる。
中間部 ロ短調 変ロ長調 躍動感があるが ロ短調になり悲壮感がふっと湧いてくる。半音階で 陰鬱な雰囲気。
長いコーダが円熟期の特長。半音階的でファンタジックに。
左手がテーマの動機を何度か繰り返し、右手がオブリガート。エキゾチック。
Kate Liu – Mazurka in C minor Op. 56 No. 3
プロフィール
- ☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー ピアノテクニシャン なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ
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