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富士山登頂「剣ヶ峰」3776.12m「大内院」八神峰


富士山登頂 剣ヶ峰「お鉢めぐり」3776.12m 大内院 幽宮3537m(火口=胎内)大日如来
八神峰 江戸時代の『八葉九尊図』や明治時代の神仏分離令以降の浅間大社の同定資料による。
山頂部の火口は「大内院」と呼ばれ胎内と考えられる。また、3700m級の縁が外輪山をかたどり、それらを八神峰(はっしんぽう)と呼ぶ。
※山頂部分(八合目以上)は、静岡県富士宮市の富士山本宮浅間神社の社有地であり、山梨、静岡どちらの県にも属さない「境界未定地」で江戸時代、徳川家康の時代から続く。

〇久須志岳 3725m 薬師如来 〇白山岳 3756m 釈迦如来
◎剣ヶ峰 【日本最高峰】3775.6m(大正14年)阿弥陀如来 ※ 二等三角点の北にある岩 3776.24m ⇒(2014年電子計算補正 3776.12m)
〇三島岳 3734m 地蔵菩薩 〇駒ヶ岳 3718m 文殊菩薩 〇朝日岳(旧大日岳) 3733m 御来光をみるところ 勢至菩薩 〇成就岳 3734m 浅間大菩薩
(伊豆岳 3749m 観音菩薩 浅間大社の見解では除外)※【禁則地】浅間岳 3722m 浅間大社奥宮

鮗池(コノシロ池):雪解け水が流れるまぼろしの池 江戸時代には橋が架けられていた。
雷岩(3731m):外輪山の飛び出した岩「いかずちのいわ」この方角によく雷が起きる事から。雷の衝撃で割れている。まさしく北東の鬼門。
虎岩(3660m):平安時代の富士山記に「うずくまる虎の如し岩」とある。
荒巻:朝日岳と伊豆岳にわたる稜線 剣ヶ峰からよく見える。江戸時代後期から1960年代まで噴気孔があった。当時、ゆで卵がつくられ販売されていたという。

・吉田口頂上 久須志神社「東北奥宮」(3715m)・富士宮口頂上 浅間大社「頂上奥宮」(3712m)・御殿場口頂上(3700m)

【データ】1日目 往き:5時間45分 2日目 往き:60分《休憩:15分+35分》お針巡り:90分 下山:4時間30分
合計 往復15.1㎞(7.5㎞+7.6㎞)+ お鉢巡り2.5km =17.6㎞ 総合計時間:12時間45分

☆1日目 富士吉田IC 富士スバルライン(有料道路) 富士スバルライン五合目Ⓟ 7時30分 ⇒(無料バス)⇒ 富士スバルライン五合目BS トイレ 登山届提出 体温測定「協力金」 スバルライン五合目(2305m)8時00分 ⇒ 六合目(2390m)8時30分 ⇒ 七合目(2700m)9時30分 ⇒ 八合目(3040m)11時12分 ⇒ 本八合目(3380m)13時10分 ⇒ 八合五尺(3450m)13時45分 御来光館【宿泊】
☆2日目 御来光館【ご来光】4時30分 出発 4時40分 ⇒ 九合目(3570m)5時5分 ⇒ 久須志岳【吉田口頂上】(3710m)5時30分《久須志神社で御朱印》
♡【お鉢巡り】5時45分 ⇒ 白山岳 ⇒ 剣ヶ峰(日本最高峰)【富士山特別地域気象観測所】6時30分 ⇒ 三島岳 ⇒ 駒ヶ岳 ⇒ 浅間岳 7時00分《郵便局で証明と浅間大社で御朱印》 7時15分 ⇒ 朝日岳 ⇒ 伊豆岳 ⇒ 成就岳 ⇒ 扇屋 7時30分【休憩35分】
【下山】吉田・須走下山口 8時05分 ⇒ 分岐【下江戸屋】八合目(3270m)8時55分 ⇒ 緊急避難所(2900m) ⇒ 七合目トイレ(2640m)10時50分 ⇒ 六合目(2390m)12時00分 ⇒ 富士スバルラインBS五合目 12時35分 ⇒ 富士スバルライン五合目Ⓟ

【事前の準備と情報収集】富士登山は、昨年頃から検討していた。コロナ禍のなか「できる時にやっておかないと後悔する。」登山口は、吉田口や須走、富士宮、御殿場がある。最短の富士宮ルートも興味があったが、御来光なら東斜面の吉田口がよい。山小屋が多く安全面でもこれが当たりだった。「梅雨明け10日」の中旬以降、機会をうかがっていた。
吉田口登山口へは、富士宮市から富士吉田に入り、富士スバルライン【高速道路】(2100円:現金)を使用。3時~21時45分の営業。2022年は7月1日から開山で14日まではマイカー規制はない。15日以降は「マイカー規制」で現在の五合目Ⓟへの乗り入れもできなくなり、富士吉田IC近くの山麓Ⓟに停め料金1000円、朝6時からのシャトルバス(往復:2100円)を利用しなければならない。天気予報:1日目は、晴れ。2日目は、1㎜の降水が午前5時前後、弱い雨が6時前後、午前中は曇り時々小雨、午後からは本降りの予報。

【1日目 富士スバルライン五合目 ⇒ 八号五尺 御来光館】
【登り】富士スバルラインは、全長29.5㎞の山岳有料道路。標高857mから2300mまでを走行。富士スバルライン五合目Ⓟは、1-6などエリアに分けられ、専用バスが30分に一回運行されている。五合目は賑やかな商業エリア。トイレをすませ登山届を提出、体温測定、協力金などの手続きで入山する。ちなみに屋外はマスク不要だが、マスク携帯が推奨。飲料500m×4本。麦茶、スポーツドリンク2本、水1本。上は、下着にインナー長袖、長袖、半袖、レインウェア脱着。下は、下着にインナー、長袖(裏生地あり)で寒くない。吉田ルートは、登山時から森林限界で晴れると暑く紫外線も強い。気温は七合目で17℃。七合目からの岩登りがキツイ。八合目からの距離が長い。八合目、本八合目、八号五尺 九合目となる。また、八号目から足が重くあがらない。気圧は630hpaで平地の3分の2しかない。空のペットボトルが潰れるくらい。標高3000mあたりから高山病の症状がでやすいという。様々な体調変化が影響していた。汗もかかないのに喉が渇く。私からすると山小屋のスタッフなどの仕事人は「仙人」のように思える。

【宿泊】御来光館 標高3450m 8合5尺 標準タイムでここまで6時間から6時間30分。8時に出発で13時45分にチェックイン。その後、部屋で休んでいた。消灯は21時、起床は1時30分、チェックアウトは6時。チェックインの際、体温測定、全身消毒で対応している。ハンバーグ定食があるらしいが、その他のメニューも注文できる。私は、登山中はおにぎり(※肉系はNG)と麦茶と卵、納豆エキス、キャラメル、塩タブレット、ウィダーゼリー(りんご味)等を食し、食べるとすれば饂飩くらい。高山は味覚も鋭くなるので腹痛が心配。コンビニの肉系などガスが出そうなものは登山前に食べない。胃腸薬を食後に服用すると就寝時の鈍い放屁が減るので安心。ウェットタオルが重宝(※水は一握りしか出ません。)目薬が必要。(砂が入ってくるので涙目になる)熱冷ましシート:紫外線が強いので、手や耳や頭の後ろなどの対策が必要。日焼けで額が少し熱い。シートを貼ると効果てきめんですぐ体温が下がったが左足の筋肉が攣る。すぐポカリスェットを飲むと治まった。やはり脱水症状に近い状態だったのか。飲料を購入、一本500円、3本で1500円。これは必要経費。(高いなどと言ってはいけない)後、頭痛がする。身体が動けないほどの頭痛ではない。鎮静剤【非ピリン系】を服用。いつの間にか熟睡。部屋は寒いけど布団に入るとこれがけっこう暖かい。フロントに出ると、何人かの人が手当てを受けていた。高山病だった。酸素を鼻に吸入し布団にくるまって休んでいる男性や、たくましそうにみえる男性2名が、極度の頭痛で、下りるかどうかの相談をしていた。女性のスタッフが、看護師のようにみえる。ケアしているのをみて心が和らぐ。厳しい自然の中で宿泊者の世話をするのは大変だと思った。客層が良かった。ともすれば年長者は「若僧」というが、彼らは基本的にしっかりしている。中には「変わった人」がいるが、それはどの年齢でもいるもんだ。部屋は梯子つき二段ベッドでカプセルホテルの一人部屋みたいなものだが天井は高く開放感がある。ハンガーフックが複数ありこれが便利。湿ったインナー上着をかけておいたら朝方には渇いていた。お隣さんは静かな方でセキュリティ面も特に問題なかった。宿泊数120のこの日は宿泊数が少ないというが、次から次へと男性も女性も宿泊で到着。同じ部屋、隣同志で寝る。ちなみに鼾や寝言は一切聞かれなかった。一応、耳栓は持参したが、使うことはなかった。枕が硬めなので、クッションピローがあると楽になれる。

【2日目 八号五尺 御来光館 ⇒ 吉田口頂上 ⇒ お鉢巡り 剣ヶ峰3776m ⇒ 下山】
【ご来光】御来光のロケーションが難しい。日の出は4時40分。ここから山頂まで900m 60分なので朝日岳まで昇れれば、最高の御来光を迎えられるのかな。2時30分にツアー引率の説明が耳に入ってくる。ヘッドライト装備で山頂に登り御来光を見るらしい。しかし、風が吹き外は寒くじっとしてられない。4時頃に少し薄く空が明るくなってきたが、強風で小雨が降って来たので「御来光館」でご来光をみる事に。「ニット帽子」があるとよい。4時30分頃に一筋の赤い線が雲間からみえた。滲み出る東の地平線から。「御来光、見れてよかったね」世界標準時、日付変更線の関係上、日本が一番はやく朝を迎えるのだから。アメリカ大陸から光が届いている実感があった。

【お鉢めぐり】山頂部に到達するなら、お針めぐりは是非。巡行は時計周りと半時計周り。独立峰といえども標高3700mの峰は、どこを探してもここにしかない。深さ237m、直径780m、2.5㎞の外輪山の縁を周回する。八神峰の未知の世界。それらは、大日如来、阿弥陀如来の曼荼羅の世界。尊い瞬間、仙人の境地。ポイントは久須志神社東北奥宮、剣ヶ峰、浅間大社奥宮、火口「大内院」をはじめ見どころがたくさん。日本神話に出てくる「国生み」出っ張りと凹み、大切なのは、母なる大地こそが継承できる。大内院(だいないいん)の火口はすさまじかった。江戸時代の宝永四年(1707年)11月23日に噴火したのを最後でいつ噴火してもおかしくないと専門家は言うのだが。当時は火口付近に噴気孔がありそこで「茹で卵」をつくっていたらしい。そういえば、二つほどよい報告を。帽子を落とした男性、サングラスを忘れた男性への落し物が確実に持ち主に戻っている。「最近、落したようだから、見えるところに置いておこう」こういった良心が守られていて誇らしい。

富士山本宮浅間大社:山頂にはふたつのお宮があり久須志口頂上にある久須志神社「東北奥宮」(3715m)祭神は大名牟遅命と、富士宮口頂上付近にある「浅間大社頂上奥宮」(3712m)祭神は浅間大神(木花之佐久夜毘売命)。第7代孝霊天皇の御代に富士山が噴火しそれを鎮めるために第11代垂仁天皇(紀元前27年)に山足の地に浅間大神を祀った。第51代平城天皇(806年)に坂上田村麻呂が山頂に社殿を造営したと伝えられている。ちなみに久須志神社「東北奥宮」が、頂上奥宮の末社とあるが薬師堂と呼ばれていた。なお、浅間岳は(標高3722m)禁足地になっている。

富士山特別地域観測所【剣ヶ峰】:気象学者 野中到(1867-1955)が1889年、山頂の久須志岳の石室で観測を行ったのがはじまり。1895年2月富士山冬季初登頂を果たし、山頂の剣ヶ峰に観測用の小屋を設置雪が少なく風の強いところを選んだ。8月30日、日本最初の富士気象観測所として観測をはじめた。1932年、中央気象台臨時富士山測候所が東安河原に開設されたが、1936年剣ヶ峰に「富士山頂気象観測所」として常時開設され、当時、世界最高所の観測地点であった。1964年ドーム型レーダー観測所が設置。(~1999年)2004年、自動観測装置が設置され、無人観測所となった。ちなみに強風が吹き荒れ、この付近は「大沢崩れ」もあり崩落が心配されている。

【下山】九合目からの下りは吉田・須走ルート共通で八合目の江戸屋の前で吉田口と須走口の分岐、避難小屋、七合目トイレ、六合目安全指導センターなどがある。九十九折の道、景色は土色の殺風景。そんな中でも植物は花を咲かせている。赤土の火山灰土の砂礫でブルドーザーが整地しているが、砂がめりこむので思ったとおりに進めない。ゲイタ―があった方がよいだろう。雨だと泥だらけになる。この坂がやっかいで急なのだ。つま先に重心がかかる。八合目から七合目が長かった。右足の膝外側の筋肉の腫れで痛い。踵から着地すれば痛みはない。歩幅を少なくしゆっくりと下りている人や、仲間2人に両脇を抱えてもらい歩いている人をみかけた。救護所まで何とか辿り着くしか方法はないと思う。その救護所も八合目はクローズドで、マイカー規制の日まで開設していない事が多いので、最寄りの山小屋にヘルプするしかない。腰も重かったが痛いほどではない。足首の腫れはなかった。標高が低くなるにつれて気温が上がり暑い。それにしても喉が渇く。飲料は3本(水・スポーツドリンク・麦茶)、ウィダーゼリーも飲んで水分補給。

その後:富士吉田で「かつ定食」+「ほうとう」をランチで食べ、浜松で夕方「鰻弁当」を買って休憩時に食した。筋肉疲労には、鶏の旨肉が即効性あるとされている。帰宅して、パソコンの文字変換が失敗し頭が働かない。就寝後の最初のお風呂で回復した。ゆっくり1時間かけて入浴。「砂垢離」なので、全身、特に顔のTライン、耳、頭の後ろ、背中の皮脂汚れを落とす。48時間後に腰の痛み、足のむくみが。膝の痛みはほとんどおさまった。マスクすると息苦しいが、クールダウンしているのでもう一日で元に戻るだろう。

次は、富士宮ルートで走破してみたいが、体力を鍛えないと。自らの「次なる目標」への自信ともなった。

御来光 午前4時40分

山頂 剣ヶ峰 3776m

山頂からの雲海 東の空 お鉢巡りに

火口【大内院】底には、地熱が溜まっているのだろうか。周囲800m 深さ200m

剣ヶ峰 富士山特別測候所 最高峰へ

 

剣ヶ峰 日本最高地点 3776.12m に到達。

富士山特別地域気象観測所

剣ヶ峰から馬の背を通り、三島岳を過ぎ、浅間岳の手前 富士宮口 山頂郵便局 浅間大社奥宮

宝永火口がみえる。「プリンスルート」から登る事ができる。

朝日岳、伊豆岳、成就岳を通り一周。「扇屋」で休憩、ホットココアが沁みた。他の人は、おでんやカレーうどんを。

山頂までの道のり

登山道がスタート

落石が多いので洞門がつくられている。

六合目、視界が開ける。八合目あたりがみえる。まだまだこれからだ。

七合目 山小屋「花小屋」のあたりから岩稜帯で岩登りになる。

えっ、登るんですか、ハイ、いきましょう。ポールはしまっておき、手で掴みながら登る。

 

 

勾配がキツくなり、ゆっくりと登る。

八号目 太子館

この日は、救護所がまだ開設していません。7月15日のマイカー規制以降ですね。

ブルドーザーは 大型から小型まであって 下山道を中心に整備を行っている。

八号五尺 御来光館 標高3450m

 

吉田口下山道のブルドーザー道。

雲海の下に下界がある。


九合目 大きな体の動きができない。深呼吸しながら。しゃべるのもしんどい。あと400m 30分。

吉田口頂上 久須志神社東北奥宮へ到着。ここからお鉢巡りし、下山する。


八ヶ岳「硫黄岳」の世界


八ヶ岳「硫黄岳」の世界

桜平駐車場(中)(1900) ⇒ 夏沢鉱泉(2060) ⇒ オーレン小屋(2330)
夏沢峠(2433)(ヒュッテ夏沢) ⇒ 硫黄岳頂上(2760)

駐車場は台数の多い(中)がおすすめ。
登山口から 夏沢鉱泉まで ザレ道を下り上り 進む。
これくらいの坂の角度は急ではない。体調の確認と靴やザックの紐の調整等を。

夏沢鉱泉に着いた。女性スタッフが 荷物を担いで往復しているのをみた。
4WDの車で ザレた道を走っていった。よい温泉、スタッフの対応もよいと聞いている。休憩ポイントで売店もある。

次は オーレン小屋へ このルートから 石の大きさが大きくなる。だが 坂はきつくない。
先ほどより 少し長くかかったが 汗をたらたらかくほどではない。
6月ということと 早朝で まだ気温が上がる前だから。

オーレン小屋に着く。ここは 八ケ岳の中継地点。北には 根石岳 天狗岳 南は 硫黄岳 横岳などの縦走ができる。
ここまで 1時間半くらい。スタッフの明るい声がこだまする。

次、夏沢峠に向かう。稜線上の樹林帯なのでなだらか何ともないレベル。時間も予定どおり。ここまで2時間弱。
急に視界が開ける。そこが夏沢峠。ここから八ヶ岳は南北に分かれる。北には 天狗岳 南には 目標の硫黄岳が聳える。
有史以来の大噴火で 頂上付近が吹っ飛んで変な山容をしている。

さて、硫黄岳頂上へ向う。いよいよ 最後の乗越。今までとは違う急な坂。そして、写真にもあったあの頂点まで 簡単にはいかないだろう。
ザレた大きな石、岩を気をつけて段を登る。左手に崖や爆裂火口をみながら気をつけて。
ザレた巻き道で大きな岩を通過するとケルン。そこには、森林限界の斜面が存在していた。
頂上が見えたのかと思ったが、その手前のケルンまでが見えた。
ケルンを3つ超えたのに 頂上に着かせてくれない。日差しが強く汗がふきだしてきた。ここで休憩。
アプローチは標準で70分だが、写真撮りながらなど90分かかった。
ほどほどに人がいるのが、支えになる。道をふりかえると 天狗岳がよく見える。その絶景に 心をうばわれそう。

5つ目のケルン。ようやく頂上に着いた。広い頂上だ。爆裂火口が凄まじい地獄絵図を描いている。稜線上の峰を見渡す。
北は天狗岳ほか市街を見渡す。南は最高峰「赤岳」横岳の稜線など。左手から富士山がみえたのには驚いた。

登りがいのある山 それが硫黄岳。

6月は昼が長い。これを最大限に使って日帰り登山。しかし 工程は 予定として 7時間。
この青い空。気温は 15度くらい 肌寒い 標高は1900m。出発だ。

これが登山口。ここからは 許可車のみ。硫黄岳は 美濃戸口などもあるが。今回は、夏沢鉱泉 オーレン小屋経由。

第一の通過点 夏沢鉱泉へ。ここでは 宿泊もでき 温泉もつかることができる。

ここへ来るだけでも 別世界。賑わっている。これからシーズンだと言うのに。人気の小屋。次はオーレン小屋。

オーレン小屋(2330m)

ここまで 1時間半弱。快適な山歩き。ここから 夏沢峠か 峰の松目経由 どちらかを選択。
今回は 夏沢峠経由で。

なだらかな道の時は、道の状態をよく観察する。この木の橋はいつ頃からあったのだろうか、なんて。

急に視界が開けた。夏沢峠(2433m)に着く。夏沢ヒュッテは7月から営業。
ここを境に 北側は天狗岳への北八ヶ岳への稜線上の道。南八ヶ岳は 岩稜帯の存在する切り立った山上が特徴だ。
南側に 異様なかたちの硫黄岳が聳える。

ここで 栄養・水分補給をして 小休憩。天狗岳よりも硫黄岳の山頂の景色をみたいので。写真をおさめる。

今までとは違う。急登は間違いなく 厳しい登りが。

最初のケルンを発見。もう斜面は 爆裂火口の崖がある。ふりかえれば 天狗岳。

頂上と表記のあるケルンに到着。三角点を探すが・・・ 他の人もその様子はない。
広い頂上 どこでも登頂したことに変わりはない。が 気になるので さがしあてる。

これかな。三角点。どこで 休憩しようか。そういえば 火口があった。

 

爆裂火口。東西に1km 深さ 550m

鳥も頂上の岩場に立った。

こちらが天狗岳方面。右は爆裂火口の崖。

こちらは 横岳 赤岳などの南八ヶ岳方面。

ほとんどの人は 火口付近へ寄ってはこなかった。ここまで来ると 赤岳の後ろに富士山が隠れていたのを
見逃さない。

八ヶ岳は、130万年前からあり噴火活動を繰り返す。20万年前に活動が最盛期。主峰、古阿弥陀岳(推定 3400m)があったが 大規模な山上爆発をおこし山頂が吹きとんだ。現在の赤岳(2899m)は、最高峰。その後、硫黄岳が噴火し火口が吹きとんだ。自然の醍醐味を感じる。