第9回 浜松国際ピアノコンクール
1991年に開始され 3年に一度 開催される 世界コンクール連盟 WFIMC に加入している 世界規模のコンクールが日本で。449名が応募、DVD審査で 1次予選には72名の出場、古典派をエントリー。2次予選に 24名 ロマン派・現代 日本人作品をエントリー 3次予選に12名 室内楽 自由曲を70分以内 本選には6名 課題のピアノ協奏曲を選択し演奏した。
プログラムには 85名が掲載 20名が日本からのエントリー 次いでロシア 韓国 中国と続く。
65名が男性 平均年齢は 24.4歳 最年少は17歳 最年長は29歳
海老彰子 (審査委員長) マルタ・アルゲリッチ セルゲイ・ババヤン ジェイ・ゴットリーブ ハン・ドンイル アンジェイ・ヤシンスキ マティアス・キルシュライト リ・ジエン パーヴェル・ネルセシアン アンヌ・ケフェレック 植田克己
高関健 東京交響楽団 オーケストラの演奏も見事でした。
私からのひとつの見方 「ピアノメーカーのコンクール」でもあると・・・。
ピアノメーカーが 調律 調整 運搬・保守 メンテナンス 演奏者にベストなパフォーマンスをしていただけるために。演奏者は 各社メーカーのピアノから選ぶことができますから。
コンサートグランドピアノは 奥行き 250cm以上 理想的な響くように設計されており 価格も1500万以上するものです。その価値を見据えて 演奏を聴いておりました。
本選一日目がありました。
1日目 3名の演奏。本選開始にあたり 審査委員の紹介があり アルゲリッチ氏もいらっしゃった。
以下 演奏の感想を (個人的な意見です)
アレクセイ・メリニコフ ロシア 25歳 ラフマニノフ3番 カワイ テンポが速く 圧倒的な力で弾ききった。弾き急いでないかな。
ダニエル・シュー アメリカ 18歳 ラフマニノフ2番 スタインウェイ 音が小さいというか繊細で 1楽章は 何となく終ってしまったような感じが残念。3楽章は 盛り返した。
アレクサンドル・ガジェヴ イタリア 20歳 プロコフィエフ3番 カワイ テクニック的には圧倒的だった。
一日目 怒涛の迫力 余韻が残っている。
浜松といえば 「餃子」消費量日本一。 宇都宮と違い いろいろなスタイルがあり 円形にし もやしを載せているのが特徴。
2日目 3名の演奏がありました。
アレクシーア・ムーサ ギリシャ/ ベネズエラ 26歳 女性 チャイコフスキー1番 ヤマハ 音に厚みがある。ラテン系、少々荒いところがあるが それが情熱的でもあり よかった。
フロリアン・ミトレア ルーマニア 26歳 プロコフィエフ3番 カワイ 3楽章のテクニック 少し難があったように思った。ガジェヴとはまた違う解釈。
ロマーン・ロパティンスキー ウクライナ 22歳 ラフマニノフ3番 スタインウェイ テンポをおとし メリハリをつける演奏。情緒的であった。メリニコフと全然違う音楽。
表彰式がなかなか 始まらない。 多分 決定まで時間を要したのだと思う。アルゲリッチ氏がごあいさつ
結果は、「5、6位がいません」と海老彰子 審査委員長 。どよめきが。
「あなたたちは うますぎます」と「これからも演奏者を応援してあげてください」と講評。
前回と審査委員の面々は変わっている。日本からの審査委員は海老彰子氏 と植田克己氏。他は他国で構成されている。
日本人作品優秀賞 イーゴリ・アンドレエフ 奨励賞 三浦 謙司
4位 ミトレア 室内楽賞も受賞
3位は3名います。 シュー ムーサ メリニコフ
2位 ロバティンスキー
残りが一位 ガジェヴ
この後 記者発表があった。
12月8日(火)東京文化会館小ホールにて 入賞者披露演奏会がある。
また 国内・国外 数か所 で演奏会が予定されている。
4位 フロリアン・ミトレア S.プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第6番 イ長調 Op.82 より 第1楽章
第3位 ダニエル・シュー J.ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
第3位 アレクセイ・メリニコフ F.シューベルト: 即興曲 変ト長調 Op.90-3
A.スクリャービン:「24の前奏曲 Op.11」より 第1,2,11,13,14番
第3位 アレクシーア・ムーサ F.J.ハイドン:ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI:50
第2位 ロマーン・ロパティンスキー F.J.ハイドン:ピアノ・ソナタ ロ短調 Hob.XVI:32
P.チャイコフスキー / S.フェインベルク:
交響曲 第6番 ロ短調「悲愴」Op.74 より スケルツォ
第1位 アレクサンデル・ガジェヴ F.ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35
私は この後 仕事仲間と 打ち上げ。一日目は 「浜松餃子」 2日目は 「うなき」でした。