穂高の紅葉「焼岳」2455m 穂高・槍・上高地【北アルプス】
「焼岳」は、飛騨山脈に属する日本百名山。焼岳火山帯では活火山。大正4年(1915)に噴火し梓川をせきとめ上高地に「梓湖」(後の「大正池」)を出現させた。上高地の大正池からの焼岳の風景は親子のようだ。最近は2018年、有感地震が起き警戒レベルが2に引き上げられたが、地震活動がおさまったので2022年7月、レベル1に下がった(7月12日14時気象庁発表)。2014年9月、長野県御嶽山の噴火で多くの犠牲者が出たため、警戒情報が迅速かつ繊細に伝えられるようになったと思う。焼岳は、北峰(2444.3m)と南峰(2455.4m)で構成され、抉れたくぼみに火山湖「正賀池」があり近くに新火口「インキョ穴」が。現在、最高峰の「南峰」は崩落が多く立入禁止。北峰は、大岩に硫黄の成分が表出。また、白い噴気が出ていて岩が熱っぽい。山頂の標柱「北峰2393m」とあるが間違い(爆裂火口の北縁の小さな岩峰の三角点を山頂としていた)。木の標示板は2444mである。
登山口は①上高地側から②新穂高温泉側などあるが最近は「新中の湯ルート」が人気。距離約7㎞、往復5時間でこの絶景。しかし、山中でアクセスがよくない。また、トイレや避難所がない。万が一の時、どこに避難すれば。一番近い「焼岳小屋」は山頂から40分ほど。そのため、ヘルメット持参で岩に隠れる訓練はしておいた方がよい。それから登山口への夜の道は恐い。鹿が眼を光らせていた。突撃され車が損傷するおそれを考えると(知人で軽車両に鹿が突撃しボンネットを損傷、車が動かなくなった)・・・朝早くがよいかも。このヘアピンカーブが激厳しく対向はできれば避けたい。初心者は通行しにくいだろう。登山口駐車場は20台と少ないが、路肩などのスペースに停める事ができる。
さて、朝3時すぎに着いた。車は20台近く停まっていた。朝6時すぎまでひと眠り。7時までには出発したい。
コースタイム:標高差 848m 距離 6.7㎞
6時55分 新中の湯登山口 8時10分 下掘出合【標高2060m】 9時30分 【標高2300m】10時 山頂
11時10分 下山 13時10分 新中の湯登山口
足首も膝も痛くない。腰が少し疲れた感じ。下山後、リフレッシュするため温泉へ。その名も奥飛騨ガーデンホテル「焼岳」
露天温泉など6種類楽しめる。また「うぐいすの湯」は、混浴【湯あみ着用が条件】だそう。
内湯が①熱い②冷たい、露天が③ぬるい④熱い⑤足湯⑥寝湯
=== 余談===
穂高・槍へのアクセスは健脚向きで、日帰りはまず難しい。2泊3日など、涸沢で上高地から一日6時間、16㎞。何しろ30㎞ほど歩くから。
蝶ヶ岳の三股ルートは登り5時間10分で標高差1300m。どうせなら蝶槍まで行った方が穂高・槍を一望できる。そうなると蝶ヶ岳から蝶槍まで50分なので、往き6時間となり日帰りは微妙に難しい。下りは標準タイムとして3時間30分 + 40分 = 4時間10分 合計10時間10分。【二重稜線】などもちろん魅力はあるが、かなりキツいようだ。
同じ5時間使うなら、上高地→岳沢→前穂高の方がいいのかな。しかし標高差1570m、12.5kmで急登だから相当しんどい。水分補給と荷物を軽くしないと登れないと思う。やっぱり小屋泊がいいね。
それにしても、天気がよかった。山頂からのパノラマは飽き足らず、何枚も写真を撮り。なかなか降りることができない(笑)
大岩を右に巻いて登る事10分少しで北峰 頂上に。
北峰の噴気活動で硫黄の臭いがした。
登山道はよく整備されている。最初は、急登もなくハイキングといったところ。ぬかるんだところがある。
堀口出合【標高2060m】ここから南峰が先にあらわれる。北峰(白い噴気)が少し頭を出す。
紅葉がはじまったばかり。標高2000m~2300mは、10月10日前後がピークかな。それでも遅いくらい。だいたい3000m級で10月初旬に初雪が観測されている。
高く聳える山頂は胸が高鳴る。それがなかなか山頂に近づかない。標高差300mの厳しい登りを一歩一歩ずつ近づけていく。
標高2300mの岩。あともう少し。
稜線上に出た。
正賀池があらわれた。池の入り口まで硫黄泉があるのか、色が黄色いのがわかる。
白い噴気がみえる。
爆裂火口の新火口「インキョ穴」(中央の黒っぽいところ)。上高地に「大正池」ができた頃、溶岩が噴出した。
荒々しい火口。地球が生きている事を感じさせる。水の惑星「地球」が45億年前、マグマが沸き立ち、海上から突き上げ、陸地ができた。
頂上からのパノラマ 前穂高から吊尾根と奥穂高。槍ヶ岳 笠ヶ岳 上高地・・・
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温泉 奥飛騨ガーデンホテル「焼岳」うぐいすの湯
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根2498−1