多武峰(とうのみね)の紅葉 1300年の景色かな
気温6℃、冷たい霧雨が時折、冬の天気。今年初めて耳がかじかんだ。鼻水が出る。鳥居前に甘酒や奈良漬の土産店。紅遊茶屋の「あげ餅」が有名。
談山神社:御祭神 藤原鎌足公 多武峰は、標高500mで山深いが難波津を遠望できる地。飛鳥・法興寺での蹴鞠会(けまりえ)で中大兄皇子 (後の天智天皇)と中臣鎌足(後の藤原鎌足)が国造りについて談う。皇極天皇4年(645)、乙巳の変で蘇我入鹿は討たれる。この後「談い山」と言われ、日本はじめての元号を制定し「大化の改新」詔を出した。白鳳7年(678)唐より帰国した鎌足の長男・定慧(じょうえ)が十三重塔と講堂(神廟拝所)を建立し妙楽寺とした。大宝元年(701)神殿を建て、鎌足公の御神像を安置した。十七棟の重要文化財、総社は日本最古。十三重塔は高さ17mで木造建築として唯一無二。現在は、1532年の再建のもの。恋神社や水みくじがある。
末社:龗神社(おかみじんじゃ)ご祭神:高龗神 タカオカミノカミ【通称:龍神社】龍ヶ谷の「岩座」がある。大和川の源流であり、神聖な神の水が、神山より湧き続けている。
近々行けるその時期をうかがっていた。11月は急な気候の変化。8日の「立冬」で「木枯らし1号」が吹き、遅い「衣更え」。18日に寒気が入り、信州や北陸で初雪。平地の紅葉にあまり気づかなかった。気象庁は今年の冬を「平年なみ」と予想していて、これだと秋が短く終わってしまう。山紅葉はいくつかみてきたが。
県道を明日香から入ると、くねくねした山道で多武峰が綺麗。駐車場は、山のへりに何か所があり500円。至近の「第5駐車場のみ」11月限定で1回1000円。階段の上り下りがない。高校生の修学旅行の団体、年長者のツアーバスを見かけた。入り口に手水舎がある。お清め、しかし水は冷たくなかった。入山料は600円、「特別バージョン」御朱印も授与できる。50の石段は急なので女坂から散策がよい。恋の道がある。拝殿の懸造りに趣がある。社務所が本殿前にあり、水みくじなどの授与品が入手できる。
鏡王女が鎌足に詠んだ歌「神奈備の 石瀬の社の呼子鳥 いたくな鳴きそ 我が恋まさる」幸せな一生を遂げた
東殿(とうでん)の恋神社は、鏡王女を祀り、えんむすびの神。順として、東屋「恋神社」に通じる「恋の道」や「むすびの岩座」は、先に参拝をすませた方がよいだろう。恋神社は作法として、正面から参拝し、時計回りに回り背後から参拝し、時計回りに回り正面にもどり三度参拝する。このあと、みくじなどを授与できるとよりよいとされる。
私は、参拝するとき、時間をかけて気の赴くまま。岩、神木、水、気を感じる事。人気のない社でも、それは私にとっては意味がある。行ってみたく、一期一会でお会いしなければならないと。十三重塔と権殿の隣に比叡神社(山王宮)があり、多くの神がいる。三天稲荷社は、菅原道真を祀っている。かつて、十三重塔の隣にあったらしいが、廃仏毀釈の時に、東に250m離れた地に移された。傷んでいることを知っていただきたいと思った。
かたらいの杜 木々の中にある 入口前からも見える
急な石段の途中、左右に寺社がある。
恋神社
拝殿:懸造り 展望よし
十三重塔
比叡神社(山王宮)
立派なイチョウの木。ここから、談山(かたらいやま)、御破裂山(ごはれつさん)への道。
総社本殿 威容あるたたずまい
総社拝殿 紅葉がかかる
神廟拝所 蹴鞠会 年2回開催 国造りの「談い」の場
如意輪観音堂 足腰の病に霊験あらたかな秘仏・談峯如意輪観音坐像が安置 左に鳥居がみえ気になる。
柵の奥、250m先に社がある。誰もいない檜林の中をいく。
苔むしているが、私には光っているようにみえる
三天稲荷社 宇賀魂命 菅原道真公 市杵島姫命
龗(タカオカミ)社 通称:龍神社 大和川の源流でここから水が湧き出している。