Author: nishikunn

☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ

ライプツィヒバッハ音楽祭2025.6-12-22


ライプツィヒバッハ音楽祭2025.6-12-22

ドイツのライプツィヒで毎年行われる音楽祭。ライプツィヒはヨハン・ゼバスティアン・バッハが1723年からその死の1750年までトーマスカントルを務めた。音楽祭は新バッハ協会の創設の1904年より始まり1908年から公式行事となった。1999年よりライプツィヒ市に代わってバッハ資料館(バッハ・アルヒーフ)が運営。プログラムは203に及ぶ。また、無料のライブがある。バッハステージは、6月13日(金)14日(土)15日(日)の19時~ 21時~ に行われる。

特徴は、夜型のライブ。遅いライブは22時30分からある。一方、朝は比較的ゆっくりめで11時から開始する。また、食事つきライブは170€と28000円前後。

ライプツィヒは交通の要衝であり、移動は比較的容易に行える。
入国:ベルリンから2時間30分、フランクフルトから4時間、ミュンヘンから5時間
日本へのアクセス:直行便はフランクフルト 95340-127340(往復) ミュンヘン 93942-165955(往復)を比べると フランクフルト⇔成田 直行便が早く安い

☆ライプツィヒ・バッハ音楽祭『オープニングコンサート』(No1)6月12日(木)
時間:17:00~ 会場:トーマス教会

<演目>
F.リスト:バッハの名による前奏曲とフーガ(LW E3)
J.S.バッハ:カンタータ第146番「われらは多くの苦難を経て」シンフォニアニ短調
カンタータ第214番「太鼓よとどろき ラッパよ響け」
ミサ曲ロ短調(BWV232)「2.グロリア」

指揮:アンドレアス・ライツェ(トーマス教会カントール)

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☆ライプツィヒ・バッハ音楽祭『クロージングコンサート:ミサ曲ロ短調』(No203)6月22日(日)
時間:18 :00~ 会場:トーマス教会

<演目>J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調(BWV232.4)
指揮:トン・コープマン

 


「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」


被爆80年企画展 ヒロシマ1945 東京都写真美術館

ウクライナ・ロシア戦争は、ドローン・ミサイルで無人遠隔攻撃が主流。時代は変わった。
「トランクの中の日本」(1995.6.10発行 オルドリッチ 聞き取り  オダネル 写真)はジョー・オダネル氏が戦後2か月目の広島・長崎を撮影。封印していたトランクを45年ぶりにあけて公開したのが1993年。衝撃の画像だった。もちろん「焼き場に建つ少年」は忘れてはならない。「神様のファインダー」(2017.8.9発行 坂井貴美子氏=オダネルの妻 1997-2007 オダネルと死別 )坂井氏がオダネルから聞き取った真実。
戦後80年は被爆80年。そのいたみは簡単になくならない。たった一発の爆弾が数万人の命を奪い、原爆症で苦しんでいる人が80年経った今でも、毎年亡くなっているのだ。原爆死没者名簿に記載されている数は、広島で2024年8月6日現在、34万4,306名。長崎で2024年8月9日現在、19万8890名。アメリカは毎年、広島原爆資料館や長崎平和祈念館を訪れるべき。

今回の写真展は、ジョー・オダネル氏の戦争記録の画像とは違う。日本の記者・市民がカメラを回していたのだ。爆発後の2分後に撮影されたキノコ雲。困難を極めた救護活動の様子。報道機関はGHQに目をつけられ写真を没収に屈せず保存されたもの。オダネル氏が10月に訪れる以前の写真は極めて貴重。広島市民、報道機関のカメラマンや写真家による広島原爆写真約160点と映像2点を公開。資料の所蔵や保存・活用に携わってきた報道機関が連携し、原爆写真と映像の展覧会を主催するのは初めて。しかし、なぜ80年間もお蔵入りしていたのだろうか。それは、原爆で苦しむ人を躊躇しながらカメラを回した事。その心情に心打たれる。

年配の人より若年層が来られている印象。驚きは20代の女性が見入っていた。やはり写真のインパクトが大きい。広島県は人口270万人。長崎県は130万人。東京都は1400万人。東京での展覧会は大いに意味がある。


 


禅からみる


禅からみる

今日は、鎌倉の古刹「円覚寺」の座禅。鎌倉幕府第8代執権(1268 – 1284)北条時宗の御廟がある。モンゴル帝国(大元朝)の2度にわたる侵攻(元寇)を退けた。かつて夏目漱石や島崎藤村もここに参禅した。山門があり、威厳を放つ。

朝早くから会場には40名近くが集まった。座る、足を組む。腰をいれる。この時、関節が痛くなることがある。決して堅くならず。手で印をつくる。背筋をはる。しかし長い時間に耐えられるように。思いめぐらせる事は、無理に消すことはない。それから、余計な事をあまり考えない。1単位は15分。それを2回。警策(きょうさく)を行う。礼をし、左側から2回、右側から2回、背中にバシッと鋭い音がする。合掌。また、読経を行う。お堂に声がひろがり、和の空気となった。

同じ姿勢を保ち続けることの難しさ。私たちは、座ることの意味を。最近は、洋間が増えたので、地べたに座り、足を組むことが少なくなったのでは。あと瞑想とは違う。

広大な境内に、紫陽花や竹林をみることができた。






2025.6.7 「東京バッハ合唱団」大村先生の事


2025.6.7「東京バッハ合唱団」大村先生の事

大村恵美子先生 94歳 若々しいというか指揮ぶりも健在。62年間に渡ってバッハ合唱団を率いてきた。今回、引退されるとの事でうかがった。楽譜の出版に力を注ぎたいとのことです。先生のバッハはダイナミックで楽しい。演奏者が先生への敬愛に溢れ、それが音楽に現れている。

1931年3月9日生まれ。東京バッハ合唱団創立・主宰者。東京芸術大学楽理科・同作曲科卒業後、ストラズブール音楽院およびストラズブール大学で作曲、指揮、音楽学を学ぶ。帰国後の1962年、東京バッハ合唱団を創立、年数回の公演を実現させそれらは250回を数えた。この中には1983年をはじめとする5回のドイツ演奏旅行や「シング・イン・バッハ」も含まれる。現在までに、教会カンタータ、受難曲、オラトリオ、モテット、ミサ曲、宗教歌曲などバッハ宗教合唱作品の上演用訳詞を手掛けほとんどの作品を自らの指揮で上演した。

最後にカンタータ第147番「心と口と行いと命」よりコラール「主よ人の望みの喜びよ」の日本語版(大村恵美子 訳詞)を会場の方と合唱した。終わりでなく、次の目標へ始まった。ご成功をお祈りしています。


リラ・クラシック 2025.6.21(土)7:00 「水の音楽」vol.148


2025.6.21(土)7:00「リラ・クラシック」は、クラシック音楽でリラックスする60分。第3週・第5週 パーソナリティ マコルネがお届けします。【ネットラジオ(リアルタイム配信)で視聴可】https://www.jcbasimul.com/radio/1302/

【曲予定】水の反映 雨だれの前奏曲 雨の歌 水族館 ローマの噴水

【コラム】梅雨に入るかの時期です。大雨は困ります。花木は雨上がりが綺麗。水の存在の大きさを感じて。

 


絶命した音楽家


絶命した音楽家

「無言館」を訪れ、価値を見出した事を思い出す。記事、戦没画学生慰霊美術館。

戦争が人生を引き裂いた。世界各地の紛争。一人一人にある命を奪う事は、人生を奪う事。家族や友の憎しみとなる。芸術とりわけ音楽や美術は平和のために存在すると思う。もちろん人間としての開放を訴える。また、文学などの芸術と合わさり、メッセージの強いものになるだろう。しかし、政治利用で使われることがある。芸術家は、これまでも弾圧され命を失った。殊に、ユダヤ人を迫害してきた歴史は、変えなければならないのだが。もう2000年も前から。紀元前721年のアッシリア捕囚、紀元前586年のバビロン捕囚でユダヤ人は祖国を追われ、散りじりになった。ユダヤ人は世界中で商才を活かし影響を与えている。作曲家のメンデルスゾーンは、優れた指揮者でもあったがユダヤ教から改宗している。マーラーは、優れたピアニストであったが指揮者の道に進み、作曲家としての頭角を現したがこれもユダヤ教から改宗した。ヴァイオリニストのハイフェッツ、ピアニストのホロヴィッツは、祖国を出て新天地を目指した。とはいえ、第2次世界大戦中の「ホロコースト」はなんと凄惨なものか。私は、オシフエンチム(アウシュビッツ)を訪れた事があるが、言葉が出なかった。ガス室、カバン、眼鏡、髪の毛、義足。人間は、恐ろしい事を平気でできるものだ。日本でも、信長の比叡山焼き討ち、秀吉の秀次一族の公開処刑をはじめ、恐ろしい事をするものだと。言うまでもなく、たった一発の原爆が数万人の命を奪う事はあってはならない。罰あたりが。

命を絶たれた音楽家。1930年代にナチス・ドイツが「有害または退廃的である」とみなした音楽は「退廃音楽」とされる。ナチスのドイツ人優遇政策では、ユダヤ人のクォーターまでが系統とされ、迫害の対象となった。

クルシェネク アフリカ系アメリカ人起源のジャズやブルース作曲家
アイスラー 社会主義者の作曲家
ヒンデミットやアルバン・ベルク 現代音楽。ヴェーベルン モダニズムはドイツ文化を破壊するものとして、多様性を否定。
メンデルスゾーン、シェーンベルク、マーラー、ゴルトシュミット ユダヤ人作曲家。

退廃音楽をテーマにした展覧会が催された。ウルマンがいる。ヴィクトル・ウルマン(1898.1.1 – 1944.10.18)は、チェコスロバキアの作曲家、指揮者、ピアニスト、ホロコースト犠牲者。死去日は、強制収容所で殺された日。
歌劇「アトランティスの皇帝」、弦楽四重奏曲(3曲)、ピアノソナタ(7曲)、歌曲などがある。

 


2025.6.12(木)13:00「おきがるタイム」FM816 vol.293


2025.6.12(木)13:00「マコルネのおきがるタイム」シャンソン・昭和歌謡・アコーディオン FM816 パーソナリティ マコルネ【ネットラジオ(リアルタイム配信)アプリなしで視聴】https://www.jcbasimul.com/radio/1302/

【予定曲】Rainy Days And Mondays 水に流して あじさい娘  チェ・タンゴ 碧空 ホタル  ボンネットに太陽  雨降りお月さん 絵日傘   雨の木屋町 水色のワルツ   アカシアの雨がやむとき

【コラム】2025年6月1日 第39回「ビバ・アコーディオン」が開催されました。26演目、93名のドラマあり。老いも若きも、上は90歳で下は小学生。アコーディオンならでは。ポップス、ジャズ、クラシックなど。楽器も、フリーベース、ボタンアコーディオン、鍵盤アコーディオン、コンサーティーナ、ハーモニカなどのエントリーがあり多彩な音楽が感動を呼びました。


マーラー/交響曲第6番イ短調「悲劇的」~20世紀の交響曲~


マーラー/交響曲第6番イ短調「悲劇的」~20世紀の交響曲~

グスタフ・マーラー(1860-1911)は、ウィーンフィル・ベルリンフィル・コンセルトヘボウという世界最高オーケストラを指揮した。ピアニストとして卓越していた。作曲もしていて「交響曲の大家」とされている。歌曲も作曲している。大部分が交響曲であり、10曲と「大地の歌」である。「第九のジンクス」は、交響曲第9番をつくると死ぬというベートーヴェンにあやかってそう囁かれた。マーラーは交響曲第8番「千人の交響曲」を完成、初演し、最大の成功をおさめた。これが生前で初演できた最後の交響曲だった。
ベートーヴェンにリスペクトし、第9番をつくるまえに「大地の歌」(全6楽章)を作った。これは声楽つきの「交響曲」だが連作歌曲という位置づけでもある。完成はしたが、初演の前に死去。その後、純楽器の「交響曲第9番」を作曲。4楽章で完成しているものの最終楽章は完成度が薄いと疑問が出ている。これは、後で手直しするつもりだったらしい。これも初演できなかった。第10番はスケッチが第5楽章まで済んでおり、第1楽章は浄書されていた。このため、補筆版で完成し、演奏・収録されたりしている。

マーラーのオーケストレーションは前衛的で宇宙を形成している。第1番「巨人」の第4楽章や第2番「復活」の第5楽章の響きは破壊的にもみえるが美しいファンタジーである。ベートーヴェンが19世紀の交響曲を残したとすれば、マーラーは20世紀の音楽そのものだ。それは破壊に対する抗い。第1次世界大戦がはじまる前の不穏な空気。
そのなかで第6番「悲劇的」はトラジックであり「悲愴」パセティークでない。長調→短調【運命のモチーフ】が全体を統一。珍しい楽器の使用。鐘(カウベル)、チェレスタ、シロフォン、ハンマー、鞭・・・楽曲は、動機的主題が複雑に絡み合う。娘の死、自分自身への不安。
第1楽章の行進曲風:戦闘的なリズム。第2楽章はスケルツォ:いびつで不安定。第3楽章のアンダンテ:牧歌的で素朴な旋律。音の洪水に埋もれながらも森を探す。角笛の悲壮な音と狂ったような高音部の弦、低音部のうめき。カウベルが登場。自分が何者なのか自問自答しながら自然に喜び、しかし人生は・・・ いつの間にかの静けさで人生を謳歌できたのか。第4楽章のモデラート:25分もある大規模なもの。序奏からハープが登場。2台のティンパニ。そして終わりがあるようにみえて「終わらない」(余韻を残す)。木槌(ハンマー)が登場。初演では5回登場するはずだったが、最終稿では2回とされている。音楽では一瞬なのだが、実際のライブでみるとハンマーを持ち上げ打力する迫力が凄まじい。おそらく3回目は自分自身の死ととらえ、登場させなかった。私は、この木槌がキリストが磔刑にされた場面と重なった。受難=悲劇である。アルマの不倫に苦悶したのか。最後の一撃が哀しい。

ハンマー聴き比べ ニコ動 https://www.nicovideo.jp/watch/sm8339571


第39回「ビバ・アコーディオン」の事 2025.6.1


第39回「ビバ・アコーディオン」の事 2025.6.1

~ビバ・アコーディオン実行委員会から~

私は第20回から実行委員です。売場と庶務担当。39年の価値がある。「たっぷりアコーディオン三昧」合奏・独奏・アンサンブル 26の演目と93名の参加 アコーディオン展示・修理ブース 楽譜・CDコーナーなど熱い交流が生まれました。

蛇腹楽器誕生200年!cobaのアコーディオンプロジェクト「Accordion Lovers Night vol.2」2025.7.5(土)17:30 東京文化会館小ホール チケットは東京音協へ https://t-onkyo.co.jp/