Author: nishikunn

☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ

明治学院大学のクリスマス礼拝181222


明治学院大学のクリスマス礼拝181222

この時期 出張があるのだけど いろんなタイミングでお逢いする方がいて 大変嬉しい。

明治学院大学の礼拝堂は 全国で2000点におよぶヴォーリズ建築のなかでも最高峰の一つなるであろう。
外観だけでなく内装にもこだわりが。軽井沢ユニオン教会(最も古いヴォーリズ建築のひとつ)の柱の組み方が似ていると思う。
(ユニオン教会はオルガンがなくピアノが設置されている。)ここには古いパイプオルガンがある。

神戸女学院大学の講堂も素晴らしい。ヴォーリズの設計したもののうち大規模なものとして滋賀県旧豊郷小学校講堂が。80年経つ修復ピアノがある。

ヴォーリズとは、アメリカから日本に渡ってきた英語教師である。が、メンソレータムの創業家であり
ハモンドオルガンを伝えた人物でもある。讃美歌を作詞している。また、奥さんの一柳満喜子氏が保育園を創設したのを
きっかけに近江学園を創設。その建築はほとんどがヴォーリズが関わっている。

最もすごいのは 戦後体制の交渉について GHQのマッカーサと昭和天皇のやりとりに彼が手を添えたという逸話がある。
(メモが遺っているようだ)

クリスマス礼拝は 典礼にしたがい荘厳なものであった。大変好評であり 2回公演されているとか。【要整理券】
貴重な体験をさせていただいた。そして、やっとお逢いできた方ともお話ができた。

この外観は、感動の景観。ずっと遺したいですね。


2018年をふりかえって


2018年をふりかえって

2018年も遺すところわずかとなりました。
年頭に考えた事がある程度叶った年でもありました。

叶わない事もありましたが、失う気はしません。一歩ずつです。いきなり思いつきで(やれそうでないことを)やりたいと言っても、立場というか現実を考えることです。
物事がよい方向に解釈できるように進んでいます。

無理はしない。慾を強く持たない。必ず因果の法則があり 引き寄せもあるでしょう。それが順番にできるようになっています。
基礎体力をつけ疲れにくい体づくりをコントロールし、行動や頭の回転を早くする。
例えば 標高差 1190mの工程は 片道5時間 往復10時間 35℃の過酷な暑さだったのか 限界を感じた。が
少なくても 標高差900mくらいなら 片道3時間以内 往復6時間なら可能なレベルで自信がついた。
それより 難易度が低いのであれば 疲れなくなっている。歩き方に慣れた感がでてきた。秋の山は ベストシーズンになる。

2月には、20年ぶりに逢った人、11月には、25年ぶりに逢った人、12月には、18年ぶりに逢った人がいました。
そして、やっと逢えた人がいます。それらの意味するところは、今後に響いてくると思います。

予感として来年は「これまでの集大成」に近い年になるように思う。

1月 ニコライ堂 大瀬埼 興亜観音 田貫湖  箱根神社 大湧谷 修善寺 キルトとおとぎ話の世界 香のミュージアム
ミュージアムコンサート出演  たま大明神 体験フェア出演 皆既月食

2月 地元のリサイタル開催 築地本願寺 関口カトリック教会 スタインウェイ松尾サロン FMハイホー出演
市記者クラブ発表(会見) 横浜聖アンデレ 東京藝術大学奏楽堂

3月 バッハ・イン・ザ・サブウェイズ2018 4日間 6都市(和歌山・兵庫・大阪・奈良・京都・滋賀)開催
FMひこね出演 震災復興チャリティコンサート ミュージアムコンサート出演 ならどっとFM出演 滋賀県庁

4月 畝傍山 二上山 西行桜山 お花見コンサート

5月 ミュージアムコンサート出演 大文字山 嵯峨野寂庵 嵐山

6月 八ヶ岳登山(桜平 1900m → 硫黄岳 2760m 標高差 860m)八島ヶ原湿原 踊場湿原 入笠湿原
豪徳寺 東山動物園「ぞうれっしゃがやってきた」視察 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 夏越の祓

7月 猛暑 うたの広場出演 「ぞうれっしゃがやってきた」出演 山中温泉 ゆのくにの森
白山(別当出合 1260m → 室堂 2450m 標高差 1190m)暑さがあり、これまでで最も過酷だった。

8月 ミュージアムコンサート出演 駅西夏まつり出演 赤目四十八滝 燈火会 曽爾高原 真田山墓地ボランティア
軽井沢テニスクラブ ユニオンチャーチ 千ヶ滝で天皇陛下・皇后の行啓 軽井沢国際合唱フェスティバル
根子岳・四阿山(牧場管理事務所 1580m → 根子岳 2207m)

9月「ぞうれっしゃがやってきた」出演 「敬老会」出演 乗鞍高原 みさか池 蓼の海
鞍馬寺 京都大学 大原 水路閣「ねじりまんぼ」

10月 FM八ヶ岳 TV朝日毛利庭園 J-WAVE こおりやま音楽祭 第5回ユニットコンサートサポート 日本音楽学会 ノートルダム大阪ONE出演
所沢ミューズ  パイプオルガン弾く 双子山(大河原峠 2093m → 双子山 2224m)
車山 美ヶ原   高雄山寺 大台ケ原(ビジターセンター 1573m → 日出ヶ岳 1695m)

11月 美芸学園専修高等学校学園祭 文化祭出演 健康まつり出演 デイサービス演奏 第10回浜松国際ピアノコンクール
鳳来寺山 屏風岩 谷瀬吊橋 奈良国立博物館「正倉院展」

12月 ふたかみ市民オペラ クリスマスコンサート出演 明治学院大学クリスマス礼拝 四谷イグナチオ「子どもと家庭のクリスマス」ICU【国際基督教大学】のクリスマス
国立西洋美術館「ルーベンス展」 岩戸山・・・

所沢ミューズのオルガン体験

3年に一度の浜松国際コンクール本選鑑賞。第4回から連続。

白山室堂 今までで一番きつかった山行。景色は今までで一番最高のひとつ。

八ヶ岳の硫黄岳(2760m)に登頂、最高峰赤岳(標高2899m)をのぞむ。

東山動物園のぞう 戦中 猛獣の処分が行われたが 2頭のゾウだけが奇跡的に生き残った。曲芸をし 子供たちを喜ばせていた。
合唱構成「ぞうれっしゃがやってくる」のアコーディオン独奏に抜擢されたことで 取材させていたいた。

軽井沢の思い出 テニスコート クラブハウス(軽井沢ユニオン教会 ヴォーリズ建築)千ヶ滝の天皇陛下・皇后陛下の行啓に。
平成30年(2018年)が終ろうとしています。


20181222明治学院大学のクリスマス


20181222明治学院大学のクリスマス

ヴォーリズ建築は 日本に2000点ほど遺されている。そのほとんどが 滋賀県近江八幡市を中心とした圏内だ。
関東にある ヴォーリズ建築で 目を見張るものが 明治学院大学のチャペル

クリスマス礼拝が行われる。

 


「クリスマス演奏」181217


クリスマス演奏181217

11月になると クリスマス演奏の依頼などで 11月中旬には 曲の選定に入り リハーサル。
まだ ベストシーズンではないので少し違和感があるが それはそれで愉しんでいます。

やはり、クリスマス演奏で実感しますね。クリスマスイルミやツリー・リースなどの飾り付けが盛大に行われて
目を愉しませるものがあり テンションもあがります。

この日は、私がアコーディオンをはじめてから、はじめて演奏依頼をいただき伺った施設です。
2005年のクリスマス会がそうでした。それから13年間、毎年この時期にこの施設にうかがっています。
一人の人間が13歳になろうとしている今日この頃、所長、奥さんはじめ変わらない姿にほっとします。

うかがう度に人数が増えていて、お元気なのが何よりです。

 


2018.12.27(木)13:00「おきがるタイム」vol.138


マコルネのおきがるタイム@FMhashimoto  第2・第4木曜日 13時からの2時間番組
パーソナリティー マコルネがシャンソン・タンゴ・昭和歌謡などの音楽をお届けします。

インターネット放送(サイマルラジオ)に対応。PCの方はこちら http://816.fm/816hp.asx
スマホの方は、アプリ設定等こちら http://816.fm/?page_id=71

【曲予定】雪月花 サントワマミー Broken Vow ララ・ファビアン 淡き光に ヴィオレッタに捧げし歌 外は雪 coba 雪の華 中島美嘉
お正月 一月一日 北の宿から 都はるみ 北酒場 細川たかし 東京ラプソディ 藤山一郎

【コラム】2018年最後の放送です。本年も御世話になりありがとうございます。皆様も素敵な一年をどうぞ お迎えください。
「クリスマス会」演奏うかがいました。特別養護老人ホーム「石津園」さま、100名へクリスマスと唱歌と新年の音楽を届けに。
施設長、担当者、スタッフの方へ。ありがとうございました。

13年 うかがっているデイサービス施設。みなさん お元気で何よりです。


特養「クリスマス会」181216


特養「クリスマス会」石津園 181216

本日は、特別養護老人ホーム「石津園」へクリスマス演奏でうかがいました。
居住タイプが100以上ある 大規模な施設です。複数のグループがあり、スタッフもたくさんいて役割を果たしています。
ショートステイ デイサービス ケアセンター ホームヘルプ 地域交流など 地域包括支援事業を展開しています。

堅苦しくなく笑いもありのクリスマス演奏でした。
施設長、担当スタッフの方、ありがとうございます。

素敵な施設だと思います。

石津園に記事が掲載されています。こちら

 

 


「鈴懸の径」


「鈴懸の径」作詞:佐伯孝夫 作曲:灰田有紀彦 歌 灰田勝彦

この曲を歌った灰田勝彦は、ハワイで生まれ 日本に帰化しました。
ハワイアン・バンド「モアナ・グリークラブ」に入り、ボーカル・ウクレレ奏者として活躍し、一世を風靡しました。
「新雪」「東京の屋根の下」などのヒット曲があります。
戦中 昭和17年(1942)4月に初空襲があり雲行きが怪しくなった9月に発売。ハワイアンで 日本をこよなく愛する俳優としても活躍しました。

友と語らん 鈴懸の径
通いなれたる
学校(まなびや)の街
やさしの小鈴
葉かげに鳴れば
夢はかえるよ
鈴懸の径

 

 

 

https://youtu.be/xpjfTwDXbds

鈴懸の径 灰田勝彦 (1942)


「リラ・クラシック」2018.12.29(土)7:00「年末」 vol.45


リラ・クラシック」第3・第5土曜 AM7:00~8:00 パーソナリティ マコルネがお届けします。

ネットラジオ(PC)http://csra.fm/asx/hasimoto.asx  設定 http://816.fm/?page_id=71

【曲予定】ヨハン・シュトラウス2世/喜歌劇「こうもり」序曲
ヴェルディ/乾杯の歌 サンクトゥス
バッハ/クリスマス・オラトリオより第5部「新年後の主日用」より
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」より第4楽章

【コラム】2018年最後の放送となりました。リラ・クラシック 今年も大変お世話になりました。貴方にとって2018年いかがでしたか?

先日、オペレッタ「こうもり」全三幕を観劇してきました。以前、市民オペラの合唱隊に所属し 第2幕の舞踏会の場面から
出演しました。喜歌劇「こうもり」愉しみました。年の瀬に、明るい話題がいいですね。

お正月、お仕事される方へ感謝し、ゆっくりできる時は休め区切りをつけるのが、一年の計の「元旦」です。
お正月は工場をとめているところがあり、睦月の空は見通しがよいでしょう。
あたたかくしてお過ごしください。

カウントダウンをコンサートホールで迎えるのも恒例となりました・・・

Verdi: Requiem / Muti l’Orchestra della Scala di Milano (1995 Movie Live)サンクトゥス(聖なるかな) ヴェルディのオーケストラの響き

シュトラウスⅡ世 歌劇「こうもり」序曲 小澤征爾 ウィーン・フィル

「サントリー1万人の第九」


オペレッタ「こうもり」~市民オペラ~


オペレッタ「こうもり」~市民オペラ~

ヨハンシュトラウス2世作曲の喜歌劇「こうもり」日本語上演全三幕
12月9日(日)第1公演 11時30分~ 第2公演 15時30分~
ふたかみ文化センター市民ホール

指揮 柴田祥 台本・演出 齊藤敏明 編曲・エレクトーン 小林ゆみ ピアノ 岡野弥生(第1) 名倉美佐子(第2)

第2公演 アイゼンシュタイン 三輪勝司  ロザリンデ 南出真美 アルフレッド 西山伸一 アデーレ 濱口佳恵
ファルケ 山下泰裕 フランク 雁金拓海 ブリント 森田駿一 オルロフスキー 梅花薫  イーダ 山本寛代 フロッシュ 加茂幸子
舞踏会の客(歌) 渡邉江里佳 舞踏会の客(フラメンコ)富永裕美
合唱 ふたかみ市民オペラ 他

師走の第1・第2日曜というと「市民オペラ」24年目となりすっかり定着している感がある。
開演前の会場、オケピにピアノとエレクトーンと指揮台とプロジェクター
このエレクトーンから管弦楽の音はもちろん、打楽器・効果音まであらゆる音を演出、素晴らしい。
全3幕 第1幕 50分(休憩15分)第2幕・第3幕 75分

オペラの筋書きというと ほとんどが悲劇である。誰かが一人は死ぬ(笑)
が、これはオペレッタ(喜歌劇)。歌劇の導入として最適のシナリオだと思う。
市民オペラは、もちろん筋書きを踏襲するが、構成やアドリブなど練られており、
市民オペラならではの楽しさがある。歩き方、セリフの吐きかたひとつとってみても、
時事ネタの盛り込みあり、またキャラクターネタがあり笑えるのだ。

私は、第5回の時、第二幕 舞踏会の場面、合唱隊で出演し乾杯の歌を合唱した。
あの時の事が蘇ってきた。練習は 体づくりから 準備体操。姿勢がよくなければ。
夏には合宿 集中練習会をして親睦を深める。
今回 友人数名がキャスティングされているので十何年ぶりに観劇した。

2時間半はあっと言う間。フラメンコの舞踊などが挿入され
喜歌劇「こうもり」を充分堪能した。

 

 

「第5回」プログラムと楽譜


ショパン/夜想曲(ノクターン)第17番 ロ長調 作品62-1


ショパン/夜想曲第17番 ロ長調 作品62-1

この前の作品が 幻想ポロネーズ作品61 舟歌作品60 マズルカ作品59 ソナタ3番作品58 の大規模な作品群。ファンタジーが凝縮している。
1846年作曲、この後は、チェロソナタ作品65がある。

この曲、ほとんど演奏会に取り上げられる事がないのだが、ショパンの夜想曲集アルバムのスコアを購入してから
いろいろみていくうちに 興味を持った。内声が聴こえてくる。私は、時々この曲を弾いている。

ショパンは当時、幻想ポロネーズを作曲していたが、ポロネーズのリズムから解放されたファンタジーの世界こそノクターン。
小節線はあるが、それにとらわれない楽想 ファンタジー。

後半の連続するトリルは、coloratura、弦楽の発想があると思う。ポリフォニーを描こうとしていたのではないか。
それは、いろんな音が聴こえてくる音楽。霧のような虹のように。チェロソナタ作品65をひかえていた事もある・・・

冒頭は アルペジオの一弾きからはじまる。主題は、別の声部がなぞるようになっている。一つはメゾ、もう一つはバスの動きをサポートするテナーの動き。
作品62-2のは中間部が森の茂みに籠るような世界だが、こちらはそこまでの深みはないが漂う世界。練習曲作品10-3「別れの曲」の前半、右手の練習が参考になる「多声音楽」

詩的な漂う低音部に 右手がためらうようなソプラノ 夜を想う

中間部 変イ長調 漂う世界。左手が重要な役割を担っている。左手だけで表現を練習する事。

再現部 ロ長調 右手 トリルの連続 むしろ左手が積極的に和声を奏で リズムをキープするところに
完璧な右手が添える。

コーダは 舟歌風 左手のベースに 右手がソプラノを歌う。それは時には往生し彷徨う。
全体的に弱音志向だが 幅をきかせてたっぷりと歌うこと。高さ低さでなく、「奥へその先へ」のイメージ。
最後は 消え入るように終わる。その余韻を忘れない。

ロ長調のロの音が持続音の如く響いているのだが 右手の自由な音型による彷徨いの世界。
それは 哀しみの中に明るみが 柔らかさの中に張りつめたものが 言葉で表現できない。
ショパンは作曲家であって良かったと思います。

ヴァレンティーナ・リシッツァ ロシアのピアニスト。パワーピアニストと称されるが、繊細でかつダイナミックな表現で定評がある。

F. Chopin Nocturne in B major, Op. 62, No. 1 Valentina Lisitsa

これは ポーランドワルシャワ近郊にある ショパンの生家 ジェラ・ゾラ・ヴォラ Gela Zola Wola


ショパン/夜想曲(ノクターン)第14番嬰へ短調作品48-2


ショパン/夜想曲(ノクターン)第14番嬰へ短調作品48-2

ショパン(1810~49)1841年の作曲、バラード第3番作品47の次で、円熟期に入っている。
気品溢れるショパンらしい作品。序奏があり、どんな小品でも 必ず起承転結がある。
前作の作品48-1(夜想曲第13番ハ短調)は劇的そのものだったが それと対照をなすような 静かながらも
ショパンの情熱の籠った作品。この頃、ショパンは実は健康を害していた。演奏活動を納得してできるだけの余裕はなかったのだ。

作品を献呈したり 弟子のレッスンにあけくれていたのだった。弟子には、高名たる貴族の女性などもいたのだが ショパンはひとりひとりに対しての
運指の提案を書き込んでいる。

この曲の聴かせどころは ピアノでの「歌ごころ」。7小節目の第3拍の音は 長く伸ばされる音。また、左手の二分音符の余韻。
その部分にペダル記号は付されてない。バランスが重要だ。

アンダンティーノ 4分の4拍子 嬰へ短調 中間部 変ニ長調 再現部 嬰へ短調 コーダ 嬰へ長調

中間部 低音部のベースと 5連符が絡み合う。

再現部 嬰へ短調で悲壮感が募り昂揚し、ためらうような溜息が残る。

コーダ 水を張ったような透明感あふれる世界。それが 左手のバスの下がりにより 強めていく。
感情は飛び散ったが、その後は長調で舟歌風。雰囲気を醸し出すようなトリル。最後は、右手のスケールが、左手のバスと共鳴する。

夢から覚めたような余韻が残った。なぜなら、始まりはララバイのように漂流するため息だが、終わりは温かさがにじみ出ている。

 

エフゲニー・キーシンは リサイタルプログラムで序盤でこの曲を演奏しているよう。ほのかな情熱と、底に秘めた情熱がこもっている。

 

ショパン/夜想曲第14番嬰へ短調作品48-2 エフゲニー・キーシン

21の夜想曲全集 イリーナ・メジューエワ がリリース。


太融寺「大銀杏」樹齢300年


太融寺と「大銀杏」樹齢300年 木霊(こだま)が宿り大切に祀られてきた。枝が力強く高さのある一本の木に圧倒される。手を合わせる人の姿。

太融寺の歴史 弘仁12年(821年)に弘法大師が嵯峨天皇の勅願により創建。本尊は、千手観世音菩薩。嵯峨天皇の念持仏を下賜され、皇子河原左大臣源融公がこの地に八町四面の「七堂伽藍」を建立された。その境内は広く太融寺町、堂山町、神山町等におよぶ。元和元年(1615年)大阪城落城のとき兵火で全焼した。
元禄年間に本堂、南大門など25棟が復興。昭和20年(1945年)6月、空襲で全焼するが、千手観世音菩薩は難をまぬがれた。
戦後、本堂、大師堂、一願堂、護摩堂、宝塔、客殿、本坊、庫裡、鐘楼等が再建、今日に至る。淀君の墓所がある事でも知られている。

道路にはりだしている大銀杏は「龍王大神」(雄神)太融寺の境外社で、境内社「白龍大神」(雌神)と対照とされる。
空襲時、太融寺や隣にある野崎町の東梅田教会が全焼したが、火がこの木の前でとまったという。

戦後、再開発の一環で道路拡張のためこの木を切ることになったが災難がふりかかった。街を守った大木を切る事は、その報いを受けることになる。
見えないけど 大切なことがある・・・

根元には緑の稚木が生えていた。思わず手を合わせた。